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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2021年8月の記事一覧

足関節捻挫による剥離骨折を見逃すな!

足関節捻挫は日常生活やスポーツ活動中に生じる傷害です。しかし、その日常的に生じる障害であるがために、捻挫について軽く考えてしまうことが多いのが現状です。 ですが、中等度から重度の足関節捻挫では、30~50%の患者が受傷後から持続的な疼痛や違和感、足部の不安定性を伴うこともあり、慢性的な症状になる場合も多いです。また、足関節捻挫は再発しやすく、最初の受傷から3年以内に3~34%は再受傷するとも報告されています。 中でも、足関節捻挫の発生率は成人よりも子供の方が高い報告されて

梨状筋症候群から深殿筋症候群へのシフト

「梨状筋症候群」というと皆さんどの様なイメージをお持ちですか? ・臀部の疼痛 ・臀部から下肢にかけて痺れ ・歩行時に痛みが出現する などが挙げられると思います。 ”梨状筋症候群”は坐骨神経が梨状筋に絞扼されることにより、臀部や下肢の症状が出現するわけだから、梨状筋のストレッチや柔軟性を改善することが出来れば、症状も良くなると思って介入していました... ですが、梨状筋をストレッチしようが、等尺性収縮や反復収縮を用いてリラクセーションをかけようが全く改善しない患者さんを多く

子供の「扁平足」実際どうなの?

足は唯一地面に接する部分で、バランスや運動に重要な役割があります。最近では「足育」という言葉も出てきており、子供の足部の発達にも関心が出てきています。 そのため、一般の方たちにも足の知識が広がりつつあります。足の知識が伝わり事はとても良いことだと思うのですが、間違った伝わり方があることも事実です。 例えば、「扁平足=悪い」という認識が広がっている現状があり、子供の足の形を気にする保護者の方は多くいます。私の勤務するクリニックでは、「子供が扁平足と言われたので見て下さい」と

棘上筋の筋活動が早期に生じる意味を勘違いしていませんか?

今回の記事の内容は題名の通り”棘上筋の筋活動が早期に生じる意味を勘違いしていませんか? ”です! 棘上筋は棘上窩から上腕骨大結節に付着し、肩関節外転や内外旋の作用があります。また、棘上筋は肩関節外転(屈曲)において、早期に筋活動が生じることもよく知られています。 ここで、”棘上筋の外転作用”と”早期に筋活動が生じる”という情報が ・棘上筋は肩関節外転(屈曲)において一番早く活動が生じる ・棘上筋は肩関節安定化において、一番重要な筋肉 ・棘上筋が働かないと、肩関節は外転で