はじまりへの旅

信念を貫いて森の中で子育て・訓練してきた男が、亡くなった妻の願いを叶えるため、子供たちと森を出る話。

以下ネタバレ

自分が子供たちや妻にしてきたことは、危険にさらすだけで間違ったことだったんだと思いショックを受けるお父さんがとにかく切ない。だって妻のお父さんに全否定されるんだよ。たっぷりの愛と少しのエゴのために。みんなエゴを持って生きていて、それが人を傷つけることもあるっていうのはわかっているけど、あんなにも全否定されたら折れてしまう。祖父だって娘と孫を愛しているから、娘が愛した男をばっさりやり込めるわけだけど。この辺、大切なものは一緒なのにっていうすれ違いも切ない。
養育権を祖父に渡して去ろうとするお父さん。行きの車内はあんなにも賑やかだったのに、帰りは一人で静か。静寂ほど不在を思い知らしめるものってない。妻も子供も全部手からこぼれ落ちたその姿は痛々しかった。
だからバスの床下から子供たちがわらわら出てきたときは本当に嬉しかった。救われるってこういう時に使う言葉だ。子供たちが素直で諦めが悪くてよかった。あのお父さんに育てられたら、簡単に大好きな人を諦める道を選ぶはずないか。

あとはお父さんの教育方針。
本を読んで感じたこと、例えばもやもやした気持ち、をmore specificに表現させようとするところ。あらすじではなく、自分の言葉でストーリーと気になる点を伝えることは、日常生活において、意識していきたいなと思った。

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