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波レポ ”Nami-nications”とは何ぞや?

みなさん、こんにちは!まっきーこと石牧です。2022年も5月中旬ですが、恐らく今年最初のブログ投稿です!いかんせん、気分が乗ったときにしか書かないわがままブログですので、ご容赦くださいww

今回は、最近サーフィンでとってもお世話になっている”Nami-nications”について、そもそもどんなことをやっているのかをいつものようにつらつらと書いていきたいと思います!それでは今回も張り切って参りましょう♪

Nami-nicationsとは?

2015年に湘南鎌倉で医療福祉に従事しているサーフィンサークルとしてスタートしました。2016年9月に創始者の柴田康弘さんが認知症当事者である川名賢次さんと出逢います。川名さんの「サーフィンしたいな」というつぶやきをきっかけに、川名さんをナミニケーションズにお誘いし、一緒にサーフィンを楽しむことに。以降、認知症当事者だけでなく障害者など、様々なバックグラウンドの方が一緒にサーフィンを楽しむボランティア団体として活動しているそうです。

実際どんなことをやっているのか?

サーフィンと言ってもどんなことをやっているのか、そもそも出来ているのか、よく分かりませんよね。どんな流れで行われているのか、簡単にご紹介しようと思います。

開催は毎月1回、鎌倉の由比ヶ浜海岸で行われています。由比ヶ浜は遠浅で波も比較的穏やかなことが多いことから、参加者も介助者も安全に参加しやすい環境です。

川名さんご夫婦の自己紹介
入水前のビーチクリーン

午前9時にビーチに集合して、みんなで自己紹介&準備運動ををして、ビーチクリーンをしてから入水します。

サーフィンってそもそもサーフボードに乗った状態でパドリング(クロールみたいなやつ)して沖にでて、これ!と思った波に乗って岸に戻って来て、また沖に出るみたいなことを繰り返します。ですが、当然ただでさえ足ピヨピヨで歩けない私は、ボードを持って海に入って沖までパドリングなんてできません。そこで、サポートしてくれる皆さんの登場です。

当然足は動きませんので、両脇を抱えて頂きながら入水します。そして、プッシャー(押す人)さんにボードに乗った状態で沖まで引っ張ってもらい、波のタイミングに合わせてサーフボードを後ろから押してもらいます。ここでうまくバランスを取って波に乗れたら大成功です。

ただ、当然のことながら最初からうまく行くはずありません。バランスがうまく取れなければサーフボードは転覆して海に放り出されます。そして、カラダの自由が利かないわけですから、転覆するとそのまま上がってこれません(ww)。すなわち海に沈んだままな訳です(当然ですが、海水に沈んだままだと窒息します)。
そこで、サーフボードが流れてくるであろうあたりに待機してくれているのがキャッチャー(受け止める人)さんです。キャッチャーさんたちは波に落ちた私たち参加者をとりあえず引き上げてくれます。多少水を飲んだり、耳に水が入ったりすることもありますが、顔が水から出ればとりあえず死にはしません!

後ろに見える人たちがプッシャーさん
転覆してもキャッチャーさんが助けてくれます
盲目の板嶌さんのテイクオフ

毎回思いますが、サポートする皆さんは参加者を沖まで引っ張って、落ちたら引き上げてと大忙しです(乗る方の私は、ぱーぱー騒いでいるだけなので楽ですww)。もちろん無理のないようにサポーターさんも交代するのですが、毎回本当に感謝ですm(__)m

散々騒ぐだけ騒いで、最後に救助してもらうおじさん(ww)本当にありがとうございますm(__)m

実際に参加してみて感じること

さて、最後に私が感じていることを書くのですが、正直、何を書いていいのか分かりません。それは、私の語彙力でこの活動について書くと安っぽくなってしまう気がするから(でも、書きますけどww)。

実はこれだけのことをして頂きながら、私たちは参加費を一切払っていません。すべて無料です。それは、サポートしてくれる皆さんが「友達」として我々を補助してくれているからです。「友達」だから、使っていないサーフボードやウェットスーツを貸してくれて、準備もしてくれる。
一度も会ったことがない私が、「脳性麻痺で足が悪いんですけど、サーフィンやってみたいんです!」と連絡したら、二つ返事で、「ぜひ来てください!」と言ってくれて、今日からまっきーも「友達」だからと言ってくれる素敵な人たちです。

でも、自分が逆の立場だったら、同じように「友達」と思ってサポートできるか。自分に問いかけると正直に言って、今の私には同じように出来る自信がありません。せっかくの休みの日曜日に早起きして、初めて参加する人たちにも分け隔てなく接して、楽しかったねー、また来月もねーと言って、笑顔で帰っていく。これを5年以上も無償で続けている。誰からか評価されたいとか、お金が欲しいと思ったらきっと続けられないと思います。
勝手な想像ですが、そこにあるのは、大好きな海を「健常」とか「障害」の分け隔てなくみんなで楽しみたい。そんな純粋な想いなんじゃないかなーと感じています。

私は決してお金儲けや、誰かに評価されたいみたいな気持ちが悪いとは思っていません(ちなみに私はお金をくれる人や褒めてくれる人がいたら喜んでついていきますww)。でも、そういうことのためにやっていないから、いつも楽しさやワクワク感だけのさわやかな空気がある。ただ、目の前の波を楽しもうという純粋な想いだけで集う仲間だからこそ、ここまで続いているのかもしれません。「豊かさ」の定義は人それぞれですが、人間として本当に大切な「豊かさ」はこういうことなんじゃないかと勝手に思っています。

私もそんなカッコいいオトナになりたいなーと思いますが、まだまだ先は長そうです。

今日はこんなところで。

集合写真
(嘉山さん、出口さん、勝手にお写真拝借しました!いつも撮影ありがとうございます♪)


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