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キョン活(キョンシー推し活)の一環

 一ヶ月半、こちらの生活の90%は忘れて満喫して戻ってくると、日本の朝方生活がちょっと身についたらしく、ここ数日は夜更かしをしないでいたのだけれど、それはたまたま偶然、旦那Kが何を思ったのか、テレビの番組表を真夜中まで進めてチェック中(Kが何故チェックしていたかはそのままスルー)、私のキョンシーアンテナにビビっと引っ掛かったもの。

この一瞬を見逃さなかった自分に酔いしれたデデデのデブ郎

・・・・・それがコレだ。

なぬ!?「大頭緑衣闘…」だと!?


そう、これはキョンシードラマ。

 キョンシー全盛期にとにかく「キョンシー」と入れておけば誰もがチェックを入れた時代に量産された、林正英(ラム・チェンイン)がいながら、ラム・チェンインが出演していない、多分どーでもいい方のドラマ。(←個人の好みの問題です)

この記事で紹介した「キョンシーもの」一覧の中で、見覚えのあるヤツ。

ほらコレ!以前ネット上で散々探したけど見つけられなかったコレ。見つけられなかったから余計見たい感が募っていました。

コレは、1995年、1996年と押しも押されぬ映画スターにのし上がったラム・チェンインをテレビドラマに逆流させてシリーズ化を目論見た「殭屍探長」より一足先に制作されたキョンシードラマ。

何故「逆流させて」か気になった方はこちら、香港の芸能事情を覗いてみてください。

じゃじゃーん!深夜にチャンネル予約をして見てみます。旦那Kはさっさと寝ていて予約をしなくても誰も私とチャンネル争いする人はいないのだけれども。

ラム・チェンインが出ていないとは言え、あの映画「霊幻道士」に出ていたあの人やこの人も出てる、ゴージャス俳優陣!

霊幻道士で主役を演じた錢小豪(チンシウホー)も主役の一人。
霊幻道士で警察隊長を演じた樓南光(ビリー・ロウ)も出ていたり、

その他にも香港では結構名の知れた俳優さん、女優さんが惜しげもなく登用されている結構贅沢なドラマのようでした。

ドラマのヒロインは、香港では知らない人はいない鄭秀文(サミー・チェン)。
いや~日本での知名度はどうかわかりませんが、サミーチェンと言えば香港では超大物女優さん。

きっと香港映画がお好きな方は、本当にたくさんの映画で彼女を目にすることがあろうかと思います。

他にも本当に香港ドラマ・映画界の大御所たちが出演しております。

それにしても夕方、私のキョンシーアンテナに引っかかった時は、
私の目には確かに
「大頭緑衣闘殭屍#1」に見えて


「えっ!何!今日から始まんのコレ?私よく今見逃さなかった!ちょっと運命的!」

デブ郎、自画自賛の巻

と大興奮したのに、ドラマが始まって見たら#19。

第19話でした・・・。

おいー⤵
発見した時は確かに#1だったのに?二度見したのに?何だったんだアレ?蜃気楼?錯覚?老眼?思い込み?

・・・さあ・・よくわかりませんが、いつか見てみたいと思っていたキョンシードラマ、ラム様不在という絶対的不利条件以外はゴージャス俳優陣なので、期待しながら19話を拝見。

霊幻道士で出て来たグッズもあちこちで垣間見れます。
お札で出来た壁の中に幽霊を閉じ込めるヤツとか。
赤いのがラスボスの悪霊(笑)
赤い服を着たラスボスが精気吸い取ってる

何てったって19話なので、ストーリーが今一つよくわかりませんが、それでもこの19話だけ見てわかったことは

もちろん、と言うか、やっぱり、と言うか、

道士という役回りに何も求めちゃいない

という事。

道士として村人たちから尊敬されている、とか、アクションがすごい、とか、すごい技を繰り出すとか、アクションものではなくて、どっちかと言えば、三角関係のラブストーリー??

道士と警察が力を合わせて悪霊やキョンシーを退治しますが、乱闘シーンは・・・乱闘です(笑)

道士もチョイ役も一緒になってキャーキャーワイワイやっているだけで、
ラム様演じる道士のようなヒーロー性や、見どころあふれるアクションはありません。

*ちなみに、チンシウホー始め、たくさんのキャストが警察役ですが、ドラマの題名である「『大頭緑衣』キョンシーと戦う」の「大頭緑衣」というのは香港で「警察官」を表しています。尤も「緑衣」は当時の香港警察の制服の色ですが、「大頭」は頭にターバンを巻くインドや中東系の人を指します。
当時、警察というのは危険な職業ということで、インドや中東系の人たちが多く就いていた事から「大頭緑衣」が警官を指す言葉になったのです。
ドラマでは頭にターバンを巻いた警官は出て来ませんし、現代では警官を「大頭緑衣」とも呼びません。

とにかく・・・

道士は圧倒的に強くありません( ̄▽ ̄;)

この道士役の楚原も、元々は映画監督さんでしたが後に俳優に転身した香港のテレビでは超お馴染みな有名俳優さん。ジャッキー映画「ポリスストーリー」を見たことがある人なら見た事あるはず。ジャッキーの敵役麻薬シンジケートのボスを演じていました。

とりま「キョンシー」であれば、ラム様なしでもいっか~とか思ってたんでしょうか・・・。

何言ってんだよ💢

ラム・チェンインと言えばキョンシー映画。
キョンシー映画と言えばラム・チェンイン。

だけど、その魅力は

キョンシー  =  ラム・チェンイン


じゃねぇんだわよ💢(あくまでも個人の意見です。)

なあに、キョンシーとラム様を同等扱いしちゃってんだよ、そんなわけないんだわ。

キョンシー映画×ラム・チェンイン

この組み合わせでこそものすごい相乗効果が発揮されるのに・・・。

そしてドタバタとカオスな感じで終わった19話。

乗り掛かった舟と翌日も20話を見ます。(以下ネタバレあり


一言で言えば

・・・・・・19話以上にカオス。

色々なキャストがラスボスの女悪霊に次々に殺されて、チンシウホー演じる主役も精気を吸い取られて廃人同然になって、その枯れ枯れシワシワのチンシウホーを助ける為の最後の手段で、ヒロインが自分の精気をチンシウホーに移して、ヒロインがシワシワで死んでいきチンシウホーはまた若返って助かる・・・的な。

・・・何それ。
シワシワの主人公を活かす為に、ヒロインがシワシワて・・・?

なんとまあ救いのない、不毛な助け方・・・。

その始末をどうつけたかと言えば、ドラマの根底にある一つの確固たる前提。それは・・・

人は死んだら生まれ変わる。


輪廻転生のコンセプトがある為、19話と20話だけでも結構な人がやられますが、「早く生まれ変わって来てね」って感じで、皆割とさっさと立ち直っています。

なので、ヒロインがシワシワで死んだあと、いきなりシーンが変わって、ある夫婦の出産の場面に、オールキャスト老若男女がいきなりドアを開けて賑やかにそこへ駆けつけます。

そして生まれたばかりの赤ちゃんの局部を覗き込んで、
「女の子だ!〇〇の生まれ変わりだ!」
と出産を終えたばかりの夫婦そっちのけで皆で勝手に大騒ぎする場面。

~からの~


16年後。

チンシウホーらも偉くなり

16年前に悪霊たちと死闘を繰り広げた組が皆そろって偉くなってる。

そのヒロインの生まれ変わりの女のコが16歳になってイギリスに留学するのに両親と小舟に乗り込むところ、オールキャストが(特に主役級の人たちは昇進の勲章授賞式もそこそこに船着き場に駆けつけて)見送って終わり・・・って、


・・・あら、終わっちゃったよ!

20話で最終回でした。

こんな小舟でイングランドに行くってさ。

まあ、その16歳の女の子がヒロインを演じたサミーチェンなので、遠回しに彼女がヒロインの生まれ変わりで間違いない事を肯定していました。

私的には、もうこのドラマは2話で十分な気がしています。
が、再放送された事でTVBオフィシャルでYoutubeでちょこっと見られます。

https://www.youtube.com/watch?v=2BxXGvAJ7Qo

中国語ですがご興味のある方は是非。








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