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ビザが必要になってた・・・。

 その日、私達夫婦は詠春拳の師匠Dについて深センに向かっていました。わ〜3年ぶりだな〜と思いつつ、羅湖駅に到着してからスイスイと香港側の出境を抜けて、そのまま入国手続きに入ると、家で予め記入済みの黄色いカード(ヘッダーの写真のもの)が青い記入用紙に変わっていました。

青い用紙

その用紙を配ってくれた係員の人に「この用紙じゃ駄目ですか」と一応聞いてみたが「ダメだね」と笑われて書き直し。 
 外国人ゲートはスカスカで、私に付き添って来てくれた旦那Kと、こりゃ早くていいわと言いながら、まずは私から手続きに。

が!
しかし!

 私のパスポートを見た係員が「……………」と小声で何かつぶやきました。
マスク越しでガラス越しなのに、なぜウィスパー?!😂
ガラス越しに「はい?何ですか?」と耳を近づけると「ビザは?」と言っているようです。

ん?ビザ?
VISA?

え?日本人なのに?

 私が考えていると、私が中国語がわからないと思ったのか(注:私通訳)Kが後ろから「夫です、何事ですか?」と割って入り込んで来ると、その女の係員はやっと少し大きな声で「実はこのコロナ以降、日本の15日間のビザ免除が取り消しになりました。」と教えてくれ、ビザがないと言うことで、男性係員が来て、私達に2階のビザ申請書に行って、ビザが発行できるか聞いてみてください」と言われました。

 2階に行ってみると、もう入り口の時点で、「当分旅行ビザの発行は致しません。」という張り紙が貼られていて、それでも中にはいると窓口全てにも同じ張り紙がでかでかと貼られていて、もう聞くまでもない中「観光ビザ…やってませんよね…。」と言っては見るものの、「やってません!」と言われました。
 ビザは香港のここで申請してくださいとビザサービスセンターの住所をもらいました。

ビザサービスセンター住所(中国語)
ビザサービスセンター住所(英語)

 そして下に降りて、ビザは発行されない旨をスカスカの外国人ゲートの係員に伝えると、「渡航取り消し手続き」をします、と言われて、パスポートを持っていかれてそのままそこに立ち尽くす事20分。

 その間にKは「じゃオレ行くから。後は自力で帰って」とゲートを抜けて行きました。

 私はパスポートを返してもらった後、1人で人の流れに逆行しようとすると、また呼び止められて、よく見るとその窓口にも「ビザ手続き指南」と書かれていて、そこで今渡航取り消し手続きを終えて来たと話すと、その場でコンピュータで確認をされ、係員は何か腑に落ちないような顔でデータが見当たらない、的な反応でしたがしばらくしてデータがアップデートされたのか「ここをまっすぐ逆流して進んでください」と。

 出入国ゲートは、もちろん一方通行なので、その場にいる全員が一方方向に向かう中、文字通り「私一人」が逆方向に。

 そして香港側の先程出たばかりの出境ゲートに着いて事情を話すと、再び係員に誘導されついて行くと、今度は香港側でも先程の出境の取り消し手続きで、今度は香港IDを持っていかれ、こちらは待たされる事5分。
 それで帰るように言われましたが、改札口も一つの例外もなく一方通行。しかも日本のJRのように事情を話したら簡単にやさしく通してくれる駅員さんゲートみたいなものも無いのです。
すると一般人が通れない階段を指さされ、係員にドアの鍵を開けてもらうと、そこは確かに帰りに通る方の改札口でした。

せっかく朝早くから出たのに私だけ1人返品〜。

 日本から中国に行く人は、そもそもビザがないと出国出来ないでしょうから、こんな目には遭わないでしょうが、香港経由で中国に入られるベテラン観光客ほど同じ目に遭うかも、と思ったので記事にしておきます。(ってそんな思いつきでフラッと行く人はそうそういないだろうけど・・・。)

 あ〜、これまでは気軽に思いつきで深センに遊びに行ってたのに、当分?これからずっと?ビザが必要となると、今までどおり気軽に行けなくなるな〜…。

あ、ちなみに、これまでは渡航に必要な書類は香港ID、パスポートだけでしたが、今はWe chatアプリのミニプログラムから税関を通る為に毎回出国と入国の度に一過性のQRコードを事前に取得する事も義務付けられています。(コレは香港の人も含めて誰もが全員です)

だからこのアプリを電話に入れてない、例えばガラケーを使っているお年寄りとかも行けないかもしれません。(何か代わりに手書きで申請できるような場所は見受けられませんでした。)


おかげさまで。



 

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