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腐ったオバハン。じゃあオッサンは?

「腐女子」。

「女子」ってつくだけでちょっと可愛っぽく聞こえちゃう不思議。

でもアラフィフにもなって自分を「女子」なんて呼んでいいモノかどうか・・人がそう呼んでくれるならいいけど、自分で言うのは厚かましい気がする、そんな微妙なお年頃。

しかし、ここに出てくるのは「腐女子」ではなく、ただの腐りかけなオバハンの話。

だから今日は、世間一般で言う腐女子とは別の意味で、マジで腐りかけてるオバハン。本来の腐女子が持つBL愛は、この記事に関して言えば無縁です。

注:今、私がハマっているのは普通のストレートなアニメです。私が腐女子でない、とは言いませんが、今回は深く触れません。どちらかと言えば今は普通(?)のアニオタです。
  
今年初め、このCGアニメ映画を見た時からヤバい気がしてたんですよね~。

何このCGアニメの滑らかな動き、CGだからこそ現実よりも更に美しく描ける風景、クセの強いキャラが立ちまくった主人公らが織りなす・・・陳腐だけどムネアツなストーリー。

この映画を見終わった瞬間、私の脳内では「My Best Movie in 2022」(←注:この時2022年は始まったばかり)に輝いておりました。

そしてまた、すぐアンインストールしちゃったけれども、この携帯ゲームの無駄にハイクオリティな画面の美しさに度肝を抜かれた事もありました。

 子供の頃からテレビっ子でアニメっ子だった私。

 小学校の頃に友達の家に泊まりに行って初めて やおい漫画を読んでから同人誌などにハマりまくっていた「元祖腐女子」。
でも、今となっては元祖の「祖」が落っこちて「元〈もと〉腐女子」。
いずれにしても、一貫した「アニオタ」。

アニメ大国日本がその地位を脅かされる日が来るなんて事を露ほども疑ってみた事もなかったわが身に今!これまでにない動揺が生じています。

最初にハマったのは旦那Kでした。この世のエンターテイメント全般に、あまり大きな興味も関心も抱く事のない、情緒の何かが欠落したかのような、Mr.無感動の男、旦那K。

そんなKが毎晩毎晩夜更かししながら「大して面白くない」と言いながら見続けています。「大して面白くない」普段なら早々に見るのをやめてしまうはずなのに、何故か次から次へと新しい作品を探し続けて、そのうちにいくつか勧めてくるように。

 最初は「へえ~中国アニメもここまで来たか~」程度の感想でした。

ちょっと中華風の切り絵デザインっぽい扉絵とか
リアルなキモカワ(?)キャラとか

・・・等々、Kと共にいくつかのアニメを経由して辿り着いた、連日連夜、夜更かしを繰り返してグロッキーな毎日を送るほどにズボハマりしてしまったアニメ・・・。

闘羅大陸(とらたいりく)



ストーリーの基本コンセプトは今流行りの(?←もう遅い???)異世界転生モノ。

この人がこの時の色々な前世の記憶を持ったまま
この人に生まれ変わるというストーリー。
生まれ変わって主人公が6歳になった時からの物語です。とは言え、写真に撮ってみると人物はまだ「お人形」感が強いですね。これが6歳の様子で
こちらが12歳の様子。12歳大人っぽ過ぎでは???と思うのは私だけ?

とにかく画像が繊細で美しくて、あっという間に過ぎゆく場面もスクショで撮ってみると、その細やかさがよりよくわかります。

例えばこの武器から
無数の針が発射されて
その針に撃ち抜かれた樹から光が漏れるところ
風景も本当に写真みたい
人と風景のコントラスト、陰影と光線の様子も実写と見まがうほど繊細で美しい
このCGならではの立体感

元々はオンライン小説だったのが、漫画化、アニメ化、CGアニメ化、ドラマ化されたスーパー大ヒット作品らしいです。

ここに日本語字幕付きのビデオがあったので、一時的かもしれませんがここに載せておきます。

#闘羅大陸 #海外アニメ 初めて小舞ちゃんと出会えたあの日! ◤  WeTV配信中 毎週(金土)よる9時~ ◢ 今すぐダウンロード:https://wetv.info/WatchNow #WeTV #アニメ #斗罗大陆 #DouluoContinent #DouLuoDaLu #WeTVJapan #唐三 #TangSan #小舞 #XiaoWu

Posted by WeTV Japan on Friday, February 5, 2021

しかも原作の小説自体は2008年くらいにかかれたものらしく調べたらドラマも、もうとっくに日本でも衛星放送されていました(;^_^A

でも、CGアニメとドラマでは、この原作の中で描かれている最重要とも言えるコンセプトが大きく異なっている為、果たしてこのテレビドラマで日本全土で闘羅大陸ブームが巻き起こったのかどうかは私にはわかりませんが・・・。

このテレビドラマは50話完結となっているようですが、CGアニメの方は200話以上続いているのです。

このアニメの舞台、闘羅大陸は全員「武魂(ぶこん)」というのを持って生まれてくるという前提があって、それを6歳を迎える年に起動させるという決まりになっています。武魂は刀や槍、鍬や鎌などの道具(器武魂)か、蛇、ライオン、虎、竹、藤、雑草などの動植物(獣武魂)の二つに大別されます。
この大陸では「魂師」という武魂を使った格闘家が、皆の憧れの職業で、強い武魂と、その武魂を操作する為に必要な「魂力」が優れた子供は、その専門学校へ入学する事が許されます。
で、後はゲーム的にどんどんと修行を積んで自分をパワーアップさせていくのですが、この主人公:唐三は前世、隠し武器の名門「唐一門」に弟子入りした稀代稀なる天才で、その時身につけた功夫、武器の製造技術などの記憶を全て持って生まれ変わるので、子供にはありえない冷静な判断力、度胸、強さ、技を併せ持っている為、相手の人柄を見抜き、悪い奴には手加減せず、いい人達をどんどん味方につけながら成長していく痛快アクションストーリー。

自分なりの大まかなあらすじです

あまりネタバレもアレなのですが、主役の唐三が子供ながらにヤバいヤツと思わせる場面、私がこのアニメにドハマりしてしまった問題の第四話。

村を代表して苦学生として専門学校に入学が決まった唐三が村長に連れられて入学に行った際、

「そんな貧乏村の苦学生なんて、その入学証明もどうせ偽モノだろう」

と、その証明書が正規の物かどうかさえ知らないほど低レベルな門番が、散々侮辱した挙句、追い払おうと村長をどつこうとします。
6歳児唐三はその手を横から掴んで反撃し、門番の大人が数メートルもぶっ飛ばされ、村長が度肝を抜かれる横で更に

「唐一門の掟第三条:
相手を敵と見なしたならば必ず命を奪うべし。下手に情けを掛けると後々面倒な事になる」
と冷静に相手を殺そうと腕に仕込んだ隠し武器を発射しようとする6歳児の唐三。

闘羅大陸第四話

(そのタイミングで唐三の師匠となる人物が出て来て一旦丸く収まりますが)

この第四話の中で、唐三は6歳児では有り得ない判断力、行動力、洞察力を
至る所で発揮します。

「唐一門の掟第一条:
相手が完全に信頼できる人間かわかる前は、自分の本当の実力を知られてはならない。

闘羅大陸第四話

こっ、・・・これは・・・!


「見た目は子供、頭脳は大人」ってアレじゃないですか。

6歳児の見た目をした「スペシャルただモノではない人」。普通の人なら見破れないような罠も見破って、絶対的安心感の中で進んでいくストーリーは「痛快」以外の何物でもありません。

しかも、主役級のキャラが皆イケメンイケジョ集団。

スクショなのでちょっとボヤけてますが…。

そして中国アニメには珍しく主題歌や色使いがロックなところ。

ダークでシックな中に大胆な黒とビビットカラー使いがたまらん

それにしてもロックな主題歌に高評価しがちなところは否定しません。

 色々ツボった結果、連日連夜深夜まで際限なく見続け、翌日は抜け殻のようにかったるい日中を過ごし、夜になるとまた少し元気を取り戻して、また闘羅大陸を見るという、とんでもないドツボな生活をしておりました。

そして、とうとう今更新されている最新回(209話)まで見終わって・・・・・二回目見始めてます・・・(;^_^A 

終わりが見えない中毒っぷり。

この闘羅大陸を語らせたら三日三晩じゃ済まないほどに(だからここいらで切り上げておきますが)別の形でこのアニメはきっと私の記事に今後も出て来る事でしょう。

そして、これら中国のCGアニメ。

1年、また1年、と最近になればなるほど、まるで実写版かと思うほどのリアル感を増して来ております。

凡人が仙人になるというテーマのアニメ
この石段のリアルな感じと主人公の果てしなく実写に近づいている感!
このアニメを見ていると、ホントにマンモスの隊列や空を飛んで移動してる人達がいそうな錯覚に陥ります。
出てくる人物の顔は、香港の俳優やKアイドルの誰かの要素を取り入れたような顔をしています。
この主人公もKアイドルとかにいそうな顔立ち・・・。K流は全く詳しくないので勝手なイメージですが。
色々な質感がホントに実写っぽい。

このアニメを見ていると、もはや人間、修行さえしたら手から火が出せてしまうような錯覚に陥りそうになりました。

これまで、アニメは完全に「アニメ」という外観で、そこまでリアルな「人間」を感じさせる事はありませんでした

実写版は逆に、ビームや火などの攻撃が「特殊効果」という作り物感が少なからずあって、リアルさを感じる事はありませんでした。

でも、CGアニメがここまでリアルになってくると、大人も大人、堂々のアラフィフオバハンであっても、あまりのリアルさにガチで「修行したら手から火が出せる」と錯覚しかけました。

ましてや子供達は、こういうリアル過ぎるアニメを見て、これが現実のものじゃないと本当に判断がつくのかと、ちょっと心配にさえなりました。

数日前、香港では「ゲームのし過ぎで死亡」というニュースがありました。
ゲームに夢中になり過ぎて、飲まず食わずの生活を送った結果死んでしまったっぽいのです。子供ではありませんが若い人でした。

いい年して、これ以上ないほどにアニメにハマったアラフィフオバハンも「腐女子」が「腐婆」になる前に、節度ある生活を心がけたいと思います。

そして、私以上に毎晩アニメを見続けるオッサンも「腐爺」にしないように気をつけようと思います。


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