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陰陽の法則その4  あなたは宇宙です! ~太極の中の無数の太極~


私たちの心の焦点を天に向けた時には地が見えない、今度は地に向けたら、天が見えない。そして心が過去に囚われていたら、現在と未来が見えない。

真実の全体像を観るにはどうすれば良いでしょうか?

哲学的な質問ですが、あなたは自分を何者だと思いますか? 


こんな話があります。
ある女性が長い間、生き苦しさを抱え、ある日思い悩んで自殺をします。

女性の魂はあの世の入り口で、門番に質問されます。
「あなたは誰ですか」
女性は答えます。
「私はまりです。」
門番は言います。
「あなたの名前を聞いてない。」
女性はまた答えます。
「私は教師です。」
門番は言います。
「あなたの職業を聞いてない」
悩んだ女性はまた答えます。
「私はりりの母です。」
門番はまた言います。
「誰の母かを聞いてない」
このような会話が繰り返された後、門番は
「自分が何者なのかわからい人はここには入れません。戻って自分を探しなさい」と言って女性を帰すのです。

現実世界で、人によっては生きているようで、ほんとは生きていないこともあるのではないでしょうか?
社会が要求する自分を生きて、本心の自分を生きていない。そもそも自分が何者なのか理解していない。

ほんとうのあなたは宇宙なのです。


私たちの限りある知識で宇宙を解説しようと思うのはまるで大きい木の葉っぱの上で生活する虫が木を定義しようとするのと似ているのではないでしょうか?

木には葉っぱも、枝も、樹幹も根っ子もあっての全体ですが、虫には葉っぱの平面しか見えていないので、五感とおして世界は主観的な偏見が生まれるわけです。

自分は何者ですかと、木に尋ねたら、木はどうこたえるでしょうか?
葉っぱと答えたり、枝と答えたり、根っ子と答えたりするでしょうか?

本当の自分は全体の一部で、その部分がまた全体。

葉っぱ一つに木の情報が全部あり、どの枝をとって植えても同じ木が育つ。

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人間も同じで、人間のどの部分をとっても、部分であると同時に全体なのです。

耳は身体にとっては部分ですが、耳には全身のツボが集まっており、全体を表現しています。
同じように、目、鼻、口、舌、手、足・・どこ部分からも全身の情報を読み解くことができます。血液からも五臓や全身の数値が現れ、ひとつの細胞から私たちのクローン人間が作れるのです。

この理論を展開したら、私たちは宇宙にとっては一部分ですが、私たちの中には宇宙の情報がすべて入っていると思いませんか?

そうです。あなたも私もみんな宇宙なのです。そしてあなたも私も繫がった統一体なのです。

「一」 と言えば太極です。太極とは陰陽の合わせたものが、一つの全体であることを意味
します。宇宙の森羅万象すべてを「陰陽」という性質に基づいて分類することができますが
陰陽は互いに相手があって自分が成り立つ関係で、本来は一つです。

この宇宙にあるものすべては陰陽の組み合わせの太極として存在し、そして太極の中に無数の太極が存在します。宇宙と私は大きい太極と、小さい太極、私という太極の中にも目、耳、鼻、口・・など無数の太極があります。
複雑に思えて、宇宙法則はとてもシンプルです。太極の中にある陰陽は変化を意味しますが変化があるからこそ、私たちは変わらず生きていくことができます。

陰陽は目に見えるものと、目に見えないものの組み合わせでもありますが、この太極が
生まれたのは「無極」からです。
何もないところから、突然宇宙が誕生したってあなたは信じられますか?

昔、昔、目に見えるもの、形があるものが何もない静寂の無極の中で、宇宙意識だけは実在していました。
ちょっと退屈したのかも知れません。形があって、目に見えるものを生み出し、何か体験したくなりました。
そこで先ずは小さい一点を作り出し、それにおまじないをかけて大爆発させたのが、宇宙ビックバン。森羅万象のはじまりです。

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陽は目にみえないもの、形のないものを意味し、陰は形があるもの、目に見えるものを意味します。

「陰」を作り出したのは宇宙意識という目に見えない「陽」の存在。宇宙のすべてを創り出すほどの創造力です。

この宇宙意識が私たちの「本質」だと思いませんか? 何もかも創り出せる創造力。
宇宙のすべてのものは、大小の違いはあっても、その摂理は同じはずです。

部分が全体だから、宇宙叡智もきっと私たちの中でも実在しているのです。

五感を与えられた私たちは目に見えるもの、形があるものに制約されやすくなります。
この主観で生まれた偏見が苦しみの原因にもなります。

あなたは何者ですか? 
身体が自分でもない。心が自分でもない。あなたが思う以上にあなたは壮大です。
あなたは宇宙そのものだから、自分の中の何でも思う通りに形にできちゃう創造力を起動したくなりませんか? 

無我無心でこの宇宙に溶け込んでみたら、きっと自分の壮大さと宇宙の面白さにきづくでしょうね。目をつぶって意識を内面世界に向けたら宇宙探究の旅の始まりです。

陰陽の法則まだ続きます。



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