見出し画像

スマホの幅、半分ひだり

実家を出てから随分経つし成人してからかなりの年月が流れた。
もはや大人と言うよりも中年。いや初老といっても差し支えあるまい。
そんな歳になってもまだ、心配するんですよね親ってやつは。

『ちゃんと食べてるんか?』
『何を食べてるんや??』
『外食ばっかりちゃんうんか???』

顔をあわせるたび、電話で話すたびに聞かれて、ちょっとめんどくさい...
いやまぁ心配してもらえるのは有難いことなんですけどもね。

そんなわけで自炊したら写真に撮って親も見ているSNSにアップしてたんですが、アップし始めた途端見ない。飽きたんかログインできなくなったのか知らんけど。

とはいえ自分が作った料理を記録に残すのはなんとなく楽しくて、SNSにアップするのをやめた今でも続けてます。
そういや撮るだけ撮って整理してないからえらいことになってるな...

おっと、話がズレました。

今回の記事は、そんな感じで料理なんかの記録写真をスマホで撮る人へ向けて、ちょっと気をつけてほしいポイントのお話。

てことで、ドドーーン!!

写真 2020-12-02 10 02 41

これ、わたくしの朝食。
久しぶりに国産のスナップエンドウが手に入って、ちょっとテンション上がりました。
国産のスナップエンドウはスジがプツプツ切れずに取れるので、準備段階から気持ちいいんですよね〜♪いやそんなことはどうでもいい。

インスタの料理垢なんかでもよく見ますよね、このアングル。
こんな感じで上から見下ろした感じのことを『俯瞰(ふかん)』と言います。
それぞれが重ならずスッキリしたレイアウトができるし、立体感には欠けるものの器の中をしっかり見せられるので、数皿のオンパレードじゃなくて1皿だけでも絵になるアングルです。
ちなみに真上からだと『真俯瞰(まふかん)』。やや斜めからだと『斜俯瞰(しゃふかん)』と言います。ややこしいからひとまず俯瞰に統一しときます。

で、この俯瞰撮影をするとき。
ありがちなのがコチラ↓

画像2

最初の写真との違い、わかります?
てか、並べて見比べられないnoteのレイアウトでわかった人はスゴイかも。

実はこれ、スマホの位置が違うんです。

どう言うことかと言うと、こんな感じ。
透かしてる青いのがスマホ、黄色い部分はレンズの位置。

画像3

いろんな皿があるのを俯瞰で撮ろうとしたら、普通はそりゃスマホも真上に構えますわな。
でもね、よく考えてみてください。
自分が席について手前にある皿(この場合ウインナーの皿)より、奥にレンズがあるじゃないですか...
コレ、やっぱり変。なんか違和感ある。

てことで、並べて比較してみましょう。

画像4

左がスマホ真ん中で撮った写真。右が最初にアップした写真。
間違い探しみたいな感じになっちゃってますけど、右のほうがウインナーのお皿がちょっと目立ってるのわかります?
これはレンズからお皿までの距離が短くなるのと、お皿を斜めから見てないため、しっかり真ん丸に写ってるから。左の写真はすこーーーーしひしゃげて写ってるワケです。
あと、高さのあるマグカップとコーヒーサーバーの側面がよく見える。これが『奥にあるモノ』ってことを無意識に認識させます。

ちなみにスマホの位置の違いを並べるとこんな感じ。

画像5

はい、ここでもうひとつ注目。
レンズの位置をよーーーーくごらんください。

スマホがちょっと左に寄ってるでしょ?
コレ!コレが実はとても重要!!

ついついスマホで撮るときって、持ってるスマホを真ん中に据えて撮っちゃうんですよね。でもスマホのレンズって、画面側から見たらだいたい右上に付いてんですよ。(iPhoneしか使ったことないけど

このズレを意識することが、スマホで俯瞰撮影のときはとても大切。
平らな皿だけの時なんかはあんまり気にならないかもですが、深さのある器だったり四角いランチョンマット敷いたりテーブルクロスがチェック柄だったりしたら、もう何をおいても真っ先に気にすべきなのがコレなんです。

スマホ半分とはいえ真ん中からずれると、その分スマホを左に傾けて撮ることになります。
そうすると、写真の中で右より左のほうが遠くなって、遠近感のせいで左側が小さく写るんです。
四角やチェックが歪んで写ってると途端にアンバランスで不安定な感じが増しますので、ホントにコレ気をつけてください。

そのために!
撮る時、画面を見ながらスマホを構えないこと!!
まずレンズの位置を、撮ろうとしてる画角の真ん中に持って行ってから画面を見ましょう!!!

話変わって、ところで斜俯瞰の場合。

真俯瞰で撮っても一応アングル変えて撮ったりするじゃないですか。
そんな時も、ただ斜めから撮ればいいってもんでもありません。

ちなみに俯瞰で撮ったものをそのまま斜めから撮ったのがコチラ。

画像6

うーん、上から見てるとバランス良く並んでた器たちですが、斜めから見ると器の形状で隙間ができちゃってますね...特にヨーグルトのボウルが奥に引っ込んじゃってる感じがする。

そんなわけでチョイチョイと並べ直して撮ったのがコチラ。

画像7

ハイ、スッキリ〜◎

こんな感じで、立体物を撮る場合、カメラの位置が変わると見え方やバランスも変わります。
めんどくさいとは思いますけど、キレイで安定感のある写真を撮りたければ、手間を惜しまず並べ直してあげましょう。


『そんなこと気にする人いる?』
『だれも気づかないでしょこんなのwww』

って思った人もいるでしょう。思いましたね?

でも、その微妙な違いに気を使うことの蓄積こそ、写真が上手い人と下手な人の差です。特にモノの撮影においては、気を使ってる部分の量こそ写真の質と言っても過言じゃないです。
ほんのちょっとの違いなんですけど、その違いが写真の安定感や自然な感じに影響するので、上手く撮れるようになりたかったらちょっと意識してみてくださいませ。

お金がもらいたい内容は有料記事にしますけど、それ以外でもお気持ちいただけたら飛び上がって喜びます(^ω^)ノ