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“働くこと”と“生きること”は違うらしい

“働くこと”と“生きること”は、違うということを新卒1年目の私は分かっていなかった。

入社時研修で、自分にとって“働くこと”とは何なのかについて、考えるワークがあった。たしか私は「自分の人生の生きがいの一つ」だと答えたと思う。社会人として働いたことがない私は、仕事とは人生そのもの(=“生きること”)になるんじゃないかと思っていたようだ。

しかし休職してから私は、“働くこと”に対して異なった捉え方をするようになった。
あくまで「私が私らしく生きるために必要なお金を得る手段」であって、目的ではない。得たお金を好きなこと、あるいはそれを見つけるために使い、その先にその好きなことでお金を得られるようになれば、とても幸せだと思う。必ずしも“働くこと”=“生きること”でなくてもいい。

私は、“働くこと”と“生きること”の乖離に違和感を感じていたのだと思う。「好きなことで稼ぐ」という流行りの謳い文句が頭の片隅にこびりついていた。それぞれ別のものとして捉えられれば、仕事とプライベートの切り替えがもっと上手くできていただろう。

もしも今そのことで苦しいと感じている人がいるのなら、焦って好きなことを見つけるようなことをしなくてもいいと伝えたい。好きなことを仕事にするのもまた然り。まだまだ人生は長いし、お迎えは当分来ないよ。ゆっくり探していこう。あなたがあなたらしくいれば、きっと心がときめくものに出会えるはず。私はそう信じている。

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