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深夜のミュージック

耳障りの良い繊細な声でカタルシスへ連れ出してくれる。

過去の名声を十字架で壊して
陰に隠れていた憂鬱が光に照らされた。

昼夜の境目が曖昧に溶けていく。

退廃的なうつしさに目がくらみ
またutopiaに足を踏み入れた。

花は一輪も咲かない
ただ空虚が広がっている。

その空虚の中で私は空気のように漂い
朽ちていくのをじっと待っている。

両手いっぱいに抱えた記憶の欠片を
ひとつずつ繋ぎ合わせながら。

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