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CEATEC 2023 レポート
2023/10/17
今日はCEATECに参戦。Combined Exhibition of Advanced Technologiesの略で、呼び方はシーテック。あらゆる産業・業種の人と技術・情報が集う展示会だ。
場所は幕張メッセ。神奈川県民からしたら、かなり遠い…。
会場はかなり大きい。
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様々な企業や大学からも出展している。
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母校の慶應義塾大学もハプティクス関連の技術を紹介していた。聞いたところ、機械工学学科というお隣の学科だった。
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このデバイスは遠隔で触感を共有できるというものだ。瞬時に時間と力をセンシング、それを再現している。
今回の展示会では、体験できるものが多く、とても記憶に残る。時間も溶けていった。
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聴覚障害者が卓球を楽しめるサービスもあった。ここでは実際に卓球選手が卓球していたため、リアルでそのサービスの仕組みがわかった。
東京2025デフリンピックに向けた雰囲気応援可視化システム「ミルオト」始動|株式会社方角のプレスリリース (prtimes.jp)
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驚きだったのが、簡易脳波計。42gと小型軽量なため、装着感を感じさせないとのこと。そのため睡眠中の脳波計測も、可能らしい。アプリで結果を比較することで何かレポートをしてもらえるとのこと。
今回額に冷却シートのようなもので貼ってから、機器をそのシートの上に取り付けるため、シートは使い捨て。ちなみにお値段はシート10枚で4万、本体40万と記憶している。(間違えたらごめんなさい)。
どれくらい装着する必要があるのか聞いたところ、目的によるだそう。例えば、何か運動をするときはその前後2分間計測すれば問題ない。現在、何か物事に対してポジティブかネガティブかの感情の変化を測定結果として出すことができるため、商品評価へのビジネス応用にもつなげられるだろう。
額に貼るのだが、おでこであれば、どこでも問題ないだそうだ。
ミリ波とテラヘルツ波の違いも興味深かった。
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大きな違いは、解像度。テラヘルツ波では、かなり高い精度を取ることができる。テラヘルツ派では、微細な変動を見ているため、呼吸や心拍、音も測定可能だ。さらに、リアルタイムで取れるため、スーツケースの中身や食品の中身の検査に使用可能だ。元々、X線を用いて、中身を確認することが多かったが、X線と比較して、人体への影響は少ないそうだ。デメリットは水は通らない。そのため、食品検査時、中身に水がある場合は測定不可だそうだ。
三菱電機の空調設備に関する説明では、VRが使われていた。
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説明は約5分ほど。初めに、Oculus Questをつけて、バーチャル空間に慣れてもらう。同時にコントロールの仕方も教えてくれる。
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そのあと、オフィス空間に移った。これからのオフィス空調の在り方をユースケースで見せてくれた。
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シャープの展示ブースは、「森」を感じた。森の中をイメージしているのだろうか。(鳥の声も聞こえた)。ネイチャーテクノロジーという生物模倣分野を応用したプロダクトの紹介があった。ただ形態、表面構造を模倣するだけではなく、自分たちの特徴や視点を踏まえ、独創性あふれるプロダクトに作り上げている点が素晴らしいと感じた。
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特に、こちらのフクロウとミミズクを形どったヒーリングファン「はねやすめ」が印象的だった。特に、今まで大変だったことや躓いたポイントなど赤裸々に語っていた点が共感を呼ぶ。他のプロダクトでも、何をどう工夫したのか等キャプションに記されていた。
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ソニーのブースに行ってきた。そこはまるでディズニーランドのようだった。体験が中心で、エンターテイメントが満載だった。そのため、待っている時間でも退屈を感じなかった。
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インクルーシブ社会に貢献するプロダクト・研究開発がメインのブースだった。印象的だったのが、スタッフさんが常に笑顔で接してくれたことだ。こんなことあまり大声で言ってはいけないが、他のブースに行くとあまり笑顔で接してくれない場合もあった。だが、コメントすると本当に親身に会話のキャッチボールをしてくれた。些細なことだが、何でも言っていいんだという気持ちにさせてくれた。
Apple Storeのような洗練された内装。それなのに、温かみを感じた。だから自然と長居してしまう。空間が大きく使われていて、全く閉鎖感を感じさせない内装設計だからだろうか。レイアウトは、輪を描くようになっていた。そこに展示品が円状に並べられていた。什器が木、何の木だろう?聞いたところ、再生素材だろうだ。什器の下にひかれているシートも再生素材だった。
体験として面白いと感じたのは、嗅覚体験だ。
列はブースの外に設けられていて、鑑賞者の妨げにならない心遣いがあった。15分ぐらい待った後、ついに順番が来た。
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32種類の香りの中から好きなものを選ぶことができた。聞くと、この香りは社外から調達したもののため、自分の好きな香りにアレンジすることができるとのこと。
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好きな香り(私はトースト)をタップした3秒後に香りが感じられる仕様である。じーんと香りが感じられた後にすう~っと香りが消えていった。この消臭速度も速く、香りが混ざらない。
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蓋を開けると、円盤状に香料が入った容器が入っていた。これが回転している仕組みだ。
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今後は病院等で嗅覚診断に活かしたいと言っていた。現在はまだプロトタイプであるが、その作りこみの細かさに度肝を抜いた。特に形状である。医療機器と聞くとごつごつとして怖そうというイメージが強いが、誰にでも親しみやすい丸みを帯びた形状にしたそうだ。
接客において衝撃だったのが、「はい、お時間です~」ということがなかったことだ。この参加者の自主性を重んじる姿勢が素晴らしい。
個人的に美しいなと感じたプロダクトは、ウルトラライトサックスである。
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ボタンを押しながら鼻歌を歌うと、それがサックスの音になって演奏ができる楽器だ。印象的なのが、その従来の楽器とは異なる近未来感と透明感だ。ボタンなどには銀色の素材が使われており、それがアクセントになって、プロダクトを引き締める。
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幅広いカスタマイズが可能なPlayStation 5用コントローラーキット。交換可能なボタンとスティックキャップが約30種類ほどついてくるそうだ。
ボタンレイアウトを自身の可動域に合わせて調整でき、また付属のスティックキャップを交換することで、快適なプレイスタイルが実現できる。ボタンをよく見ると、わずかに形状が異なる。やや膨らんでいたり、へこんでいたり。ボタンは2つ(○と△)で1つになっているものあった。白と黒のため、視認性も高い。
なぜコントローラ自体、円状になっているのかを聞いてみると、長方形だと肩や腕を大きく動かす=可動域が広くなってしまう。机の上や車いすのトレイに置いたままのプレイ想定のため、可動域を最小限に抑えた形状が丸、という回答をいただいた。
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その他にも、音を使ったキャッチボールや会話支援スマートグラス、歩行支援プロジェクトの紹介もあった。
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展示ブースに関しては、京セラは、細部まで作りこまれていて、引き込まれてしまうディスプレイであった。
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研究として興味深いと感じたのが、フットコンシェルジュというサービスである。歩き姿をチェックするサービスだが、その知見に驚いた。歩き方が細かく分類されていたのだ。具体的には、アンニュイ、マイルド、エレガント、エアリー、ストイック、アクティブに分類されている。この分類の仕方は、腕と脚のふり幅と速度、中心軸からのズレによって、分類される。
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実際にこの機器を着用して、歩き姿を測定してもらった。機器は頭部にカチューシャのように装着し、左手首と左足首にブレスレットのようにつけた。4メートルぐらい歩いてレポートはすぐにできた。その結果、私はマイルドタイプだそうだ。
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CEATECは、エンターテイメントと遊びの要素を提供しながら、革新的なアイデアと最新の技術を私たちに提供してくれる場所だと感じた。これらの技術やプロダクトが私たちの生活における選択肢を増やし、解像度を高めてくれることを期待する。
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