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未経験でUIデザイナーに転職するためにやったこと〜入社エントリ〜

こんにちは。
この度2023年3月からコミューン株式会社(以下コミューン)にインタラクションデザイナーとして入社しました。
一つの節目として今までのデザイン勉強と転職の振り返りも兼ねて、入社エントリーを書いてみました。
少しでも未経験でUIUXデザイナーになりたいと考えている方の参考になれば嬉しいです。

私について

私の略歴
中国出身で来日12年。商学部→監査法人→ベンチャー(外国人材向けキャリアサービスの立ち上げ/サービスデザイン/コミュニティ企画)に転職、という180度のキャリア転換を果たす。
小さい頃から絵描きとデザインが好きで、社会人2年目にUIUXデザインのことを知る。表面だけでなく、ビジネスにインパクトを与えるところに惹かれ、2年前からUIUXデザインを独学し始める。アイディアを形に落とし、ユーザーゴールとビジネスゴールを両立できるようなUIUXデザイナーになりたいと思い、2023年2月に転職活動を開始。

なぜUIデザイナーになろうと思ったのか、詳しく書いたnoteはこちら↓

学習から転職までのスケジュール

学習自体は3年前(2020年)から始めていますが、途中で仕事が忙しかったりして、1年間くらいダラダラとあまり学習が進まなかったです。ポートフォリオ作りは2022年11月末〜2023年1 月末(3ヶ月間)、転職活動はそこから1ヶ月間くらいでした。

学習方法

ゴールイメージを持ってアウトプットする

結論から言うと、早い時期にゴールイメージを持って、とにかく手を動かしてアウトプットするのが一番効果的で効率がいいと思いました。
今思えば最初に一番困っていたのが、ゴールとそこに辿り着くためのロードマップが分からなかったことです。いわゆる「分からないことを分からない」ことですね。
私は結構あとになってゴールとロードマップを意識するようになったので、途中で迷走したりして時間を無駄にしてしまった部分があったなと反省しています。

デザインフローに当てはめて求められるスキルから逆算

最終ゴールとしてどんなポートフォリオを作る必要があるか、それを揃えるために何を学び、アウトプットすべきか、を明確にすること。

ゴールイメージについてこの動画が分かりやすく解説しているのでおすすめ↓
「実物見せます!!未経験からUI/UXデザイナーになるポートフォリオのつくり方」

いわゆるUXデザインの5段階モデル「戦略」「要件」「構造」「骨格」「表層」で、現場でもこのようなフローになっています。

出典:https://youtu.be/-WZxDGJDHNw

求められるスキルとアウトプット

  1. ビジュアルを作るスキル
    Ouput: UIの表現力が示せるデザイン

  2. UIデザインの構築力
    Output: 目的に対して使いやすいUIをデザイン(ex.要件に対して機能のUIをデザインする)

  3. ユーザー中心の発想・提案力
    Output: ユーザー理解をしてデザイン作成した(ex.ヒアリングしてゼロからサービスを作る)

ちなみに、私はポートフォリオでメインの作品として①, ②, ③に対して1点ずつ用意をしました。②に主眼を置いて、要件定義をして要件を満たすUIを情報設計から表層から作りました。③はもともとゼロから作ったサービスを載せる予定だったが、時間的に余裕がなくまとめきれずに、実際仕事でユーザー体験を改善したUXデザインのケースを載せました。

具体的に何をやったか

最初は独学していて、途中からBONOというデザインコミュニティに入り、動画コンテンツを観ながら課題をやったり、勉強会に参加したり、メンターからフィードアックを受ける、という形で勉強しました。

デザインコミュニティに入って良かったと感じたこと

- ゴールと学習ロードマップが明確になる
- 実務レベルのデザインスキルが学べる
- 同じゴールを持つ仲間が多い環境で、モチベーションが保ちやすい
- 気軽に質問できる、フィードバックをいただける
- 自分のペースで勉強できる

具体的に何をやったか

基礎インプット
最初は動画を観て、UIデザインの基本とFigmaの使い方をインプットしました。動画はツールの使い方だけではなくて、一つの画面を一緒に作るなど、outputがあるほうがモチベーションが続くので、そういう動画を探すのがおすすめ。

UIトレースとDaily UI
基本が分かったらUIトレースや、Daily UI(当時はDaily Cocodaを使っていた)をやりました。世の中のいわゆる有名プロダクトをトレースすると、基本の「型」が分かるようになります。
Daily UIを作るときもあまりオリジナルは作らずに、既に使われているプロダクトを参考したり、なぜそのUIなのか理由を考えながらうまく”盗む”、いわゆるTTP(徹底的にパクる)が大事。
実際に公開されているアプリのUIを参照できるサイトMobbinがおすすめ。

デザインガイドラインを一読
感覚的に「型」が分かってきたら、デザインガイドライン(HIG、Material design)を一読することをおすすめします。理論と実践を行き来するとより理解が深まります。一文一句読まなくても全然大丈夫で、一番重要なところだけ「ふ〜」と思う程度でOK。辞書みたいに、使うときに参照に使えたらいいです。
初心者にとって少しとっつきにくいので、私も読もう読もうと思いながら、結構先延ばししてしまいましたw。

情報設計
当時一番苦戦したのがこの情報設計。学ぶ材料も少なかったし、そもそもデザインの全体フローが分かっていなかったので、情報設計っていうキーワードすら出て来なかったです。もやもやしているうちに、神本に出会いましたw。知っている方も多いかもしれませんが、こちらの「オブジェクト指向UIデザイン」です。要件から論理的にUIに落とすための考え方を学べて、後半はたくさんの事例と実践課題が載っているので手を動かしながら理解を深められます。

OOUIとは何かを分かりやすく解説した記事がこちら

ユーザー理解
いわゆるUXの部分。ユーザーヒアリングから、「誰」のどんな「課題」を解決するかを定義し、ソリューションやアイディアを考え、実現するための要件を定義することです。
自分や友達が感じている身近の小さな課題で全然いいので、実際人にヒアリングをして、ゼロからサービスを作ってみるといいかもしれません。一回全ての流れを体験してみるとデザインフローに対する解像度がグッと上がります。

その他
余力があれば基礎的なフロントエンドの知識(HTML、CSS、Javascript, React)を知っておくといいかもしれません。
現場ではエンジニアさんとコミュニケーションをとるのに必要ですし、コンポーネントやデザインシステムに対する理解も深まります。

転職活動

ポートフォリオがあることを前提として、それ以外に転職活動において意識したことは以下3つあります。

- 現在の仕事の棚卸し
- 転職の軸を明確に
- 情報収集(カジュアル面談)

仕事の棚卸し
デザイナー未経験で面接してくれるところは基本的にカルチャーフィットやポテンシャルを重視しているところが多いです。今の仕事でどんなことをやってきたか、どうな思考でどう動いたか、どんな成果や学びがあったか聞かれます。デザイナーではなくとも、共通で必要になるソフトスキルがあるので、仕事の棚卸しをしっかりしておくことが大事です。
私も実際面接では思考力と学習力が評価されて内定に繋がりました。

転職の軸を明確に
面接で必ず聞かれるのが「転職の軸」です。ここがブレと面接で「どこでもいいのか」という印象を受けてしまうので、言語化しておく必要があります。

ちなみに私の転職の軸

  • 事業フェーズ的にデザイナーが価値を発揮できそうか。経営陣がデザインに対して理解がある。

  • デザイナーとして成長できる環境か(一人目デザイナーではない)

  • 今までやってきた事業やドメインとシナジーがある

  • やっているサービスやプロダクトに興味が湧くか

情報収集(カジュアル面談)
今回の転職は主にWantedlyを使いました。最初の動きとして、「転職の軸」に合いそうな企業にとりあえず「話を聞いてみたい」とメッセージを送って、13社ほどとカジュアル面談をしました。多くの会社は現場のデザイナーやプロダクト責任者がカジュアル面談に臨んてくれました。ここで直接現場の状況を聞けるので、一番効果的に情報収集できます。会社や業界のことだけでなく、実際デザイナーの仕事に対する解像度も上がるので、カジュアル面談は本当におすすめです。
話を聞いて自分に合うかどうかを判断して、そこからエントリーするかどうかを決めていました。

なぜコミューンに入社を決めたか

前職でコミュニティの企画に携わったこともあって、転職する前からコミューンのことを知っていました。今までやってきたドメインとシナジーがあるところを考えていたときに、真っ先にコミューンを思い出しました。直接ホームページで求人応募しました。

たくさん応募した中で、最終的にコミューンにした理由として

  • やっている事業とプロダクトに強い興味関心があって、ここでなら「自分ごと」として取り組める

  • 事業が1→10の段階で、ユーザー体験を良くしていく必要性が高いので、やりがいを感じる

  • 経営陣がデザインを重視していて、チームでも適切な役割分担がされている

  • 求職者と企業がお互いを選ぶという選考スタンスがいい。オファー承諾が促されずに、他の選考が終わるまで気長く待ってくれました。(キャリアの一歩として会社を”利用”してくださいと面談で言ってくれました)

  • カルチャーや行動指針にすごく共感できた、働き方が合いそう

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。
私の経験談が少しでも未経験でUIUXデザイナーになりたいと考えている方々の参考になれば嬉しいです。
未経験のデザイナー転職でもっとも大切だと感じていることは、ゴールイメージを持って、最終アウトプットから逆算して毎日コツコツ手を動かすことです。そして、続けられる環境やフィードバックをくれるメンターを見つけることです。

デザイナーになれたことはスタートラインに過ぎないので、これからも学び続け、デザイナーとしての強みや、貢献したい価値の解像度を高めていきたいと思います。
今やものすごいスピードでAIが進化していて、とても面白い時代に突入しています。デザイナーとしてどうAIと協業するか模索していきたいところです。

現在Twitterに日々の学びなどを発信しています。よかったらフォローしていただけると嬉しいです!

コミューンではデザイナー絶賛募集中なので、是非少しでも興味を持った方、お気軽にご連絡ください!


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