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小宇 応援報告 16 ◆『冰雨火』中国ドラマレビュー

中国ドラマ『 冰雨火』のレビューもついに第32話、最終話に入ります。
どんなドラマも終盤は盛り上がるけど、今作は警察ものサスペンス。テーマは麻薬密売組織と一斉検挙を目指す警察との攻防。上り調子の緊迫感は、否応なく手に汗握る展開です。
さて今回もネタバレになること必至ですが、お付き合いいただければ嬉しいです!



茶工場裏山の密造ラボ、緊迫の量産開始!

杨兴权が経営する光芒山茶工場裏山のラボ。防毒マスクを着け、もっともらしく薬を調合している小宇は、しきりに腕時計を気にしながら時間を稼いでいる。実際は調合などできるはずもないのだが。
その様子を窓の外から心配そうにぞきこむ于医師。
そこに杨兴权と杨玲が到着する。

「吴振峰はどうした?」と小宇。「二人に会わせろといっただろ」
「あとどのくらい時間がかかる?」と聞く杨に「20分」と答える。
と、その咄嗟に玲玲が小宇に抱きつく。GPSを渡すためだ。
他の全員を部屋の外に出し、二人になったところでGPS、それから実はもう一つ林局から渡されていた重要なもの、サンプルとして小宇が作ったことにする大黄胶囊の粉も受け取った彼は、すぐさまGPSを作動させる。

既に楊親子の入境を監視カメラでキャッチしていた警察の作戦本部。
GPSの作動により、地図上に位置が点滅を始める。
博文の「報告!信号をキャッチしました」がカッコいい!
俄かに慌ただしさを増す作戦本部。

武装警察大隊が到着するのは午後6時ごろと予測した小宇。
于淼が、玲玲によって持ち込まれた大黄胶囊の粉を与えられたモルモットが生きていることを確認する。
焦っている杨兴权は製造開始を急ぎ、小宇の頭に銃を突きつけて脅す。
が、彼は応じず吴振峰の生存を確認するために勐佧に電話させる。

電話の向こうで峰哥の声。安心した小宇は「こっちはこれから製造をはじめる。老沙に輸送の準備をさせておいてくれ」と伝える。
深夜1時に100キロの大黄胶囊を吴振峰に取りに来させることになった。
量産が開始される。


冰雨火 公式微博


雲河の警察は武装し大隊で密造現場に出動する。
作戦本部の藍安然に、阿輝から吴振峰に午後5時に国境線で待つように電話で指示されたことが伝えられる。

本部には陈副总も到着、林局の報告のあと檄を飛ばす。

「現場の地形など非常に困難な作戦だが、現場にいる二人はもっと危険で
深刻な状況にある。何としても彼らの生命の安全を守ること、今回は海外の警察、香港とも連携の作戦であるから協調して進め、雲河と国境線すべてをコントロール下に置き、万一にも麻薬犯が逃亡することは許されない!」

威厳たっぷりで貫禄がある!

国境では骨头と吴振峰が迎えにきた阿輝と合流。すべての点が刻一刻と一か所に集まってきて、いよいよ最後の戦いの始まりを予感させる。

麻薬犯逮捕と小宇のために勇気を振り絞る健気な玲玲
冰雨火 公式微博


吴振峰の想い

密造拠点近くまで来た吴振峰、タイミングを見計らって陈副总にコンタクトを取ると、「お前の任務はここまでだ。あとはこちらに任せろ」と退却を
言い渡される。
が、大隊の到着まであと1時間かかると聞かされ、そんなに長く陈宇一人では持ちこたえられない、俺は勐佧の奴らのことをよく知ってるから自分が行って陳宇に協力し時間を引き延ばすと訴える。

吴振峰と陈副总の会話

陈副总:
これ以上、君を危険に晒すことはできない!

吴振峰:
じゃぁ、陳宇を危険に晒すのを見てるっていうのか?!
陈副总、俺はあんたたちに協力することに決めた最初から、自分のすべてをあんたたちに渡したんだ。
だから…もう一度俺を信じてほしい!

陈副总:
…もう一度言う、すぐに茶工場を離れろ、今すぐにだ!!

吴振峰:
(もう話すことはない、とばかりに電話を切る)

陈副总:
(作戦本部に向かって)茶工場から目を離すな!

峰哥の小宇への想い。
小宇を助けたいという必死の訴え。今見返していても目頭が熱くなる。
思えば彼の最大の目的はもうとっくに叶えられていて、自身の身を危険に晒す必要なんて全くないのだ。
なのに自ら進んで肉体的にも精神的にも辛い試練を負い、自分の命を掛けて戦おうとしている。麻薬撲滅への熱い想い、小宇を想う気持ち。その美しくも掛け替えのない意志が観ているこちらの胸を打つ…(涙)

こうして、骨头を銃で脅しながら茶畑の方へ歩いていくのだった…。




いよいよ最終話も残すところあと半分になってきました。
どのエピソードも省くのが惜しくてほぼ一字一句漏らさずストーリーを追う形になっています(笑)

ここからは怒涛の展開です!
気力体力を整えて、また書きにきたいと思います。
無駄に長い文章になってしまっていますが、今日もお読みいただきありがとうございました。



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