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アラサーに贈る、未経験からのWebエンジニア転職

この記事何が書いてある?

1. アラサーが脱サラしてWebエンジニアに内定するまでの経緯
2. アラサーがやった勉強ポートフォリオについて
3. アラサーが面接で気づいたこと後悔してること
4. プログラミングスクールについて思ったこと
5. アラサーに贈るWebエンジニア転職Hack!!!

あんた誰?

1. 28歳男
2. 院卒→メーカー研究職 → 退職
3. 1浪1留したダメな人
4. プログラミングに精通してるわけではなかった人
5. プログラミングスクール行ってた人

内定したん?おめでと

しました。

後述(かも)ですが、
スクールの紹介経由で10社 → ES通過2社 → 全落ち
Wantedly経由で10社 → 2社内定
Wantedly経由で2社スカウトされる

すべてWeb系自社開発の企業様

まずはじめに自己紹介をお願い致します

はい。私は一昨年まで大学院で研究をしていました。そのまま知識を活かせる前職の研究職で2年半いました(前職での功績割愛)。昨年の11月にWEBエンジニアになるため退職。翌月、プログラミングスクールに通いRailsとかやってました。んで、今、就職活動してます(そして内定)

しょぼチャートにまとめるとこんな感じ
大学院
  ↓
メーカー研究職 (2.5年間)
  ↓
退職&プログラミングスクール入学(3ヶ月間)
  ↓
プログラミングスクール卒業(2020. 2)
  ↓
リクルート活動(1.5ヶ月間)
  ↓
内定!

なんで前職辞めたん?

はい。一言で申し上げるとWebエンジニアになりたかったからです!

一部上場、ゆったり働ける研究職、何もしなくても年功序列で年収1000万円以上でしたが、まったく迷いはありませんでした。

どうしてWebエンジニアになりたいん?

唐突に転職Hackですが、面接での定番の質問「どうしてWebエンジニアになりたいのか」。これに対しての返答はめっちゃ簡単です。
「コード書くのが好きだから!!!」+ ”好きになった理由orエピソード”
これが解の公式です。
私の場合は、前職に就職してできた余暇の時間に自分でRailsとか触ってて、そのままのめり込んでしまいWebエンジニアを志すようになったという…一行にすると「コード書くの好きだから!」なわけです。しかしこれで十分(ってかこれが限界)
余談ですが、この質問の意図は「甘い気持ちでWebエンジニアになろうとしてないか?」を測るものです。

アラサーからのWebエンジニアって正直きつい?

Twitterとかでは、「未経験からであれば20代中盤がライン」とか「未経験の転職市場は飽和間近」とか言われてますが。そういうのはほとんど感じませんでした。

私は大阪に住んでいることもあり、東京に面接に行くのには往復3万円かかります。あまり頻繁に行くのはあれなのでWantedlyの自己紹介欄には目立つように
「2 8 歳 未 経 験 、で も が ん ば り ま す」
と書いておきました。東京に呼ばれてから「えっ28歳なの?えっーっとお帰りください」ってなるのを防止できますのでアラサーにはおすすめです。
そして、それにも関わらず良さそうな自社開発のWeb系企業からスカウトをいただくことは出来ましたし。複数の内定をいただくこともできました。

まだまだアラサーでも未経験転職できる余地はありそうですよ!

そーいうけどポートフォリオしだいなんちゃうの?

これは鋭い。

正直わたしのポートフォリオは未経験転職者の平均よりも大分高いと思います。

基本は定番のRailsアプリですが、サービスの内容はダイエット共有アプリということで独自性が高く。CI/CDパイプライン、インフラにはECS、Terraformによりインフラのコード化。豊富な機能。繰り返したリファクタリング。作り込んだREADME。。。

どこに行ってもポートフォリオはかなり褒められました。ポートフォリオに対する質問の時間でも「完成度高いのでほぼ質問することありません」と言ってもらえたこともありました。

加齢による人材価値の目減りを補うには、ポートフォリオの完成度でもって、短期で戦力化できることを証明する他ありません(たぶん)

アラサーのみなさん、ポートフォリオは若い人よりも完成度高いもので行ったほうがいいかもです

どんな勉強した?

いろいろしましたね。

まずProgateを一通り(HTML, CSS, Sass, JS, Ruby, Rails, Git)

次に、東京フリーランスさん(@Tokyo_Freelance)が公開されていた『30DAYSトライアル』という30日間でLPサイトを作るという教材をやりました。正直、Rubyに入る前にこれをやっておいて良かったと本気で思います。この時期のおかげでHTMLやCSSは(綺麗ではないけど)自在に書けるようになりました。後で活きてきます。

その後、定番の『Railsチュートリアル』。これは説明不要ですね。

さて、この後どうするかは結構分かれるんじゃないでしょうか。私の場合は書籍でインプット継続でした。『現場で使える Ruby on Rails 5速習実践ガイド』通称:現場Railsでした。この本のいいところは、Railsチュートリアルでは学べない、slimの書き方や、RSpecの書き方、ransackの使い方などを優しく説明してくれているところですね。

その後、満を持してポートフォリオの作成にかかりました。ただ、この時は転職用というか、プログラミングスクールに入るためにポートフォリオを作り始めました。っというのも、Twitterでハイレベルとされているプログラミングスクールに入りたかったのですが、どうやら入学には審査があるようで、受かりたいならポートフォリオを作ったほうがいいという情報があったのです。蓋を開けてみると、それは古い情報で、誰でも(金さえ出せば)入れるスクールになってました。(呆然としました)

プログラミングスクールの入学を決め、前職を退職し、ここから3ヶ月間はスクールのRails課題をこなしていきます。…さてこれです。後述しますが、スクールに入ってからが一番成長が鈍りました。

スクール卒業後、ポートフォリオの作成に入りました。ここからはいろいろなものに手を出して学習したり迷走したりしました。RailsにVue.jsを組み込みたくて本を買い漁ったり、AWSを使いたくてUdemyを買ってみたり、、、ここでまた急成長しました。

そんなに勉強せんとだめ!?やっぱポートフォリオが生命線か…

実はそうでもないと私は思います。

アラサーは若い人よりもポートフォリオの完成度が高い必要はあるとは思いますが、面接官はポートフォリオをじっくりは見てないと思われます(実際の感想)

まず、面談前にポートフォリオを見てきてくれる企業が少ない。面接中におもむろにPCカチカチ、ポートフォリオちらちら、githubチラチラですね。ポートフォリオの細部のデザインをこだわるとか無意味かもしれません。

他にも、私はCircleCIを導入していましたが、CI/CDのCDしか実装してませんでした(CIを組み込むとなぜか上手く行かなかった)。しかし、CIを実装していなかったことに気づいた会社は1社もなかったと思います。繰り返しますが、細部は見てません。

Terraform導入しました!とか、ECS導入しました!みたいなデカイトピック、売りがあることはコスパ高いと思います。しかし、その中で必要以上にこだわるのはコスパ悪いです。(私は趣味でいろいろ試してましたが)

プログラミングスクールは行ったほうがいいの???

これは非常に難しいテーマです。

なので、ここでは私の感想、事実のみを記載します。

結論を申し上げると、私はプログラミングスクールに行かない方がよかったと後悔しています。

私が通っていたスクールは、完全オンライン型。課題をこなして、講師にプルリクを送り、添削してもらうというタイプの授業。

まず、私がなぜここのスクールに通うことにしたかというと、
1.Twitterでハイレベルとの評判が高かった
2.卒業後にWeb系自社開発企業への紹介を多数受けれる(との宣伝があった)
3.スクール経由で入社すると、授業料が全額返還される
+α.なんとなく完全無職は不安だった

課題内容についてイマイチだと思った点
1.   完全オンライン型と言う名の、完全放置型
2.教科書もドキュメントもほぼない(公式とかQiitaで調べてね)
3.課題内容の汎用性があまりにも低い(特定のgemを使いこなすための課題)
4.レビュー速度がとんでもなく遅い(当時受講者から非難殺到でした)
5.誰でも入学できるようにしたからか課題の難易度がかなり低い
6.チーム開発等ではないので、横のつながりもできない(Slackでつながることは可能)

転職サポートととしての評価は次項

スクール良かった点
1.プルリクの出し方がわかった
以上

私が思うに、入学前にポートフォリオ作ってこれる人や、自分でがりがり勉強できる人は、プログラミングスクールに入るのは逆にマイナスです。スクールのしょうもない課題をやる時間でPaizaでもやってた方がぜったいに良いです。

もちろん他のスクールについては存じ上げないので、私が通っていたスクールについてのみの話です。ウェブカツなんかは、しっかりとしたドキュメントもあるようで羨ましかったですね…(隣の芝かもしれませんが)

転職サポートとしてのプログラミングスクールは使えるか?

結論を言うと、まったく使えなかった。

無論、私がアラサーだという前提で聞いてほしいです。

私はスクールを通して(たぶん)10社にESを出しました。内、7社からは未だになんの連絡もありません。1社からはお祈りを頂け。残り2社からは面接にきていいよとなりました。そして、全部落ちました。

入学してから気がついたのですが、スクールは企業に我々を紹介することで、紹介先から多額の金銭を受け取るわけです。一方で、Wantedly経由で採用した場合、企業は採用コストを抑えることができます。

人材価値が目減りしているアラサーにとってはそもそもWantedlyで応募するほうが正しい選択のような気がしてます。勘違いしないでほしいのはスクールが紹介してくれる企業は、スクールが人事枠を持っていたり求人を独占していたりしている訳ではないということです。彼らは普通にWantedlyでも募集を行っています。

また、スクールが紹介する企業は、他のスクールも同様に紹介するわけで、老若男女選び放題のはずです。そうなると、まずは膨大な履歴書をパラパラと見て、悪そうなのはポイされるのかもしれません。うん、お祈りも来ない理由がよくわかります。

転職サポートの観点からもプログラミングスクールに通う意味ないです

Wantedlyでの選考はどんな感じ?

Wantedlyの使い方みたいな感じ。

他のアラサーの方の記事で、アラサーは落とされるのが気持ちよくなるくらい受けまくるのみというありがたいお言葉もあるので、とにかく片っ端から会社訪問ボタンを押していく。

転職Hackですが、Wantedlyの求人はデフォルトでオススメ順になっていますが、これを新着順に変えて、新しいものから応募していくと返信を貰いやすくなります。

Wantedly経由で応募すると、かなりの確率でプログラミングの実技試験がありました。中でも、「簡単な掲示板アプリを作ってみてください」は一番多かったです。他にも「ぐるなびAPIと位置情報APIでレストラン検索アプリを作れ」みたいな難易度の高いものもありました。時間は2時間で作ってくださいから、7日間でみたいなのもありました。進め方も様々です、定期的にZoomで連絡取りながらもありましたし、実際にオフィスに赴き横についてもらってやるみたいなのもありました。ただ一番多いのは、アプリできたら送ってね〜ですけど。

実技試験の後も、メンバーの方々と話す時間を何度もいただけました。積極的にミスマッチを無くす行動をしていただけます。

そしてメンバーの方々が採用担当の方にフィードバックをし、合否を決めていました。

ここまで1ヶ月位です。

転職活動で後悔していること

内定が複数出た時の対処法です

同時期に内定が2つ出た時のことを考えてみましょう。

その2つを比べ、明らかに行きたい方がある場合は、そっちに行けばいいです。

ここでは甲乙つけがたい時のことをお話します。

 まず前提として、内定が出てしまえば立場的には受験者側がやや強くなるというのがあると感じました。

ここから予想ですが、企業が人を雇うというのは投資であり、とても慎重に行っていると思われます。つまり、内定を出すということは、その受験者を事業に組み込むプランが出来上がっており、投資先として魅力を感じています。

また、内定を出す段階で、他の受験者を落選させることもあるでしょう、もし内定を出した人が入社しなかった場合、採用コストがロスになってしまいます。

話を戻して。
同等の内定が出た時、上手く行けば契約条件の釣り上げが可能でした。
(一般論ではなく、私のその状況下での話)

結局、釣り上げはしてないです。
では釣り上げのために何をすべきだったかですが、それは入社先を迷っていることをきちんとお伝えすることだと思いました。

私は何となく、入社を迷っていると切られちゃうんじゃないかと恐れ、ちぐはぐな理由でオファーへの回答を引き伸ばしていました。

そして、選ばなかった方の企業様に、謝罪のご連絡をしたところ、「なぜ相談してくれなかったんです!」「まだ選び直せるならお話できませんか!」「絶対にむこうより良い環境をご用意できるのに!」っという有り難いお言葉を頂けました。この時、シンプルに相談しておけばよかったなぁっと後悔しました。

このタイミングになると契約条件に対する交渉はかなりやりやすいじゃないかと思いました。

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