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悪意の科学:なぜ悪意は存在するのか?

私は最近、「悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?」という興味深い本を読み終えました。


その中での主要な考え方や観察、そして私の感想をここでまとめておきます。


悪意の要素

この本は、人間の「悪意」の行動がどのように進化し、どのように社会に影響を与えているかについて分析しています。
私的に、悪意は以下の4つの要素を持つと考えました。

  1. 公平性を保つ:相対的に優位な相手を下げるか、不公平な人を罰する必要がある。

  2. 中長期的な利益:短期的には損をするかもしれないが、自分の遺伝子レベルで子供や孫に利益をもたらすのであれば、悪意は実行される。

  3. 支配的悪意:相手を支配するためにも、相手より優位に立つための手段として悪意が利用される。

  4. 相対的優位:競争に勝つためには、自分が損をしても相手がもっと損をするのであれば、実行する。

「悪意」という遺伝子プログラムが残っているのは「生存に必要だったから」ですが、現代では本当に必要かどうかは不明なので使い方次第のような気がしますね。

現代では、悪意が変に使われている

しかし、現代のインターネット社会では、匿名性、集団行動、そして簡単さのおかげで、最小のコストで相手に最大の悪意を伝えることが可能になっています。
人間の大枠が決まった、700年前と技術もかなり異なるので、ミスマッチが発生しておりますね。

悪意を使った事例

具体的な事例を挙げてこれらの要素を解説しています。
例えば、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの選挙戦では、トランプは「ヒラリーに投票させない施策」を取り、その結果、当選しました。

そして、自爆テロの例では、行為者自身が死亡し、損失しかないように見えますが、その行為が血縁者(妻や子供)に利益をもたらすと考えられる場合には、それが実行されると説明されています。

では、このような「悪意」にどう対処すればよいのでしょうか。

じゃあどうする?:私の場合

わたしは、以下を意識して悪意と向き合いたいと思います。

  1. 「悪意」という概念を受け入れる。

→700万年前から標準装備の機能なので捨てることはできない。

  1. 自分が悪意を発揮しそうになる状況を想定しておく。

→おそらく、いきなりその状況になったら本能的に悪意を発揮してしまうので

  1. そうなりそうなら、誰かに相談する安堵自分の感情を言語化する

→事前に想定しておけば、相談とかできるかなと思っています。

  1. SNSやニュースの誹謗中傷は見ないようにする。そのためには、SNSを見る時間を少なくする。

そんな感じでまとめてみました!
悪意についてがっつり知る機会はなかったので
非常に勉強になりました。

今後も当たり前だけど、触れられてこなかった概念を勉強したいと思っています。

#悪意の科学 #社会心理学 #人間行動 #自己啓発 #書評

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