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メタ認知と子どもたち

「社会学を、自分の中でもっと深めたい。
そして社会学の考え方を使って子どもたちとWSをしてみたい。」

実は今年、↑このwish listが常にわたしの頭の中にありました。
やってみたら絶対おもしろい!と思っては、社会学の本を読んだり
学び方の本を読んでみたり。
そんな日々を過ごしているうち、やっと踏み出すことになった最初の一歩がこの記事です。

これから、ノートのマガジンで社会学のことをまとめることにしました。
「社会学?なにそれ難しいの?」という人にも、楽しく知ってもらえる機会になったらなと思います。

まずは、社会学とはなにか?のはなし。

ここでは、簡単に「当たり前を疑う学問だ」ということをお伝えしたいと思います。
そしてその「当たり前」の対象は、多岐に渡るのが特徴です。

有名なところだと、ジェンダーの問題、都市と田舎の違い、自己と他者の関係、などです。

その具体的なところは今後もお伝えしていきたいと思うのですが、
まずはもしかしたら馴染みがあるかもしれない、ある考え方がとても社会学的なので、
それを今回はお伝えしたいと思います。

メタ認知という考え方

メタ認知。
いかがでしょうか?聞いたことはありますか?

最近、心理学的な側面でもよく使われており、ストレス軽減のための考え方だとして、知られるようになっていると感じます。

メタ認知とは、簡単に言うと「いま起こっている出来事を俯瞰して見ること」です。

これは、正直あらゆるところで使える考え方です。
仕事でも、育児でも、自分の感情を棚卸しするときにも。

たとえば、自分がやっているこの仕事は全体の業務の中でどこに位置するのか、を考えることで、
その仕事の重要性がわかったり、求められていることが整理されたりすることがあると思います。
また、育児では、子どもとの関係で悩んだ時、自分を苦しめる本質的な問題はどこにあるのか、
取り組むべきところはどこなのか、を見つけることができます。

これらは、自分が自分の中にどっぷり浸かっているとなかなかわからない感覚なのですが、
繰り返し繰り返し俯瞰する目を養っていくことで、習慣化するまでに習得できます。

そして、これを習得するのにとってもいい学問が、社会学なのです。

社会学は、当たり前を疑う学問だと言いました。
当たり前を疑うには、いまこの世界にどっぷり浸かるのではなく、
少し外からの目線で世界を見る必要があります。
そうじゃないと、この世界が自分にとっては当たり前で、絶対であるという感覚から抜け出せないから。

そして、わたしがいますごく思うのは、
子どものうち、ひいては小学生のうちからこのメタ認知の考え方を使えると、
楽に生きられる子どもたちが増えるのでは?と思うのです。

学校や家庭という子どもたちにとって存在感が大きい世界において、
自分がどうしても苦手なものや受け入れられないものがあったりすると、
「自分が悪いんだ」と思ってしまいますよね。
それは、自分を取り巻く世界が、その子にとっては唯一の居場所であり、絶対的な存在だから。

そうではなく、
この世界の常識って本当に常識なのか?
だれが決めたルールなの?
って少し距離を置いて見ることができると、いろんな対処ができるようになります。

メタ認知は、最近ではストレス対処法の中のひとつとして紹介されることも多いので、
いろんなストレスがあるこの社会を生きる子どもたちにとっても、かなり使える考え方だなと思います。

○○○

今回は、メタ認知のお話でした。

・メタ認知とは、いま起こっている出来事を俯瞰して見ること
・仕事、育児、あらゆるところで使えるメタ認知を訓練するには、社会学はとっても有用である
・子どもたちにこそ、メタ認知の考え方は救いになると思う

ということを書かせてもらいました。

この社会学シリーズは続けていきますので、興味があればまた読んでくださいね!
社会学を楽しむ仲間が増えると嬉しいです♡

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