見出し画像

子どもの表情から感じることを大切に

保育園での出来事から、考えたことがあります。

ある日、苦手な食べ物を苦手だと言い出せずにお皿の下に隠してしまった、ある1歳児の子がいました。
そのことが発覚したとき、ある保育者の方が近くにつき、
「食べられるよ、あなたがこれをまえに食べられていたのを見たことあるから。先生知ってるよ」
と言いながら子どもに食べさせました。
結果、その子は頑張って最後まで完食し保育者は「よくがんばったね」と褒めて終わりました。

実は他の機会に、わたしも別の子が同じように苦手な食べ物を隠したとき、対応したことがあります。
そのときのわたしの対応は、その子に向かって、「食べられないものがあるときは先生に言っていいんだよ」と話し、
食べられない、あるいは食べたくないのであれば
残そうかと言うところまでお話をしていました。
私はがんばって食べるという成功体験を作るよりも、
まずは、子どもが安心して自分の苦手なことをお話ししてもらう環境をまず整えようと思い行動しました。
すると、その子は「食べられない」、と静かな声で言いました。

このわたしたち2人の対応は、どちらが正解不正解ではなく、
なにをどう考えてその行動を取るのか、がポイントになります。

…と、行動の裏にある考えを掘り下げてお話しても良いのですが、
今日はもう少しシンプルにお話したいと思います。

保育をしていく経験を積んでいくと自分なりの子供に対する姿勢や対応が少しずつ確立されていきます。
それ自体は自然なこと。

でも、なによりも。
「子どもたちはどんな表情をしているだろう?」
この視点は常に大事にしないといけないなと思います。

頑張って食べて、「よかったねー」と褒めて成功体験を作った時、子どもは本当に嬉しそうな表情をしているのか?

よく見たら、感じるものがあります。
子どもたちの表情から、読み取る力をわたしは大事にしたいと思います。

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?