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授業資料:情報リテラシー応用

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授業資料です。 授業の進捗に合わせて公開して行きます。
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情報リテラシー応用 授業資料(1)

1.前提知識の確認本授業の前提は、基本操作が可能なことです。 レベルの確認ですが、情報リテラシー基礎では、以下のようなゴールを設定しました。 ・ストレスなく「電子文書」を作成し、管理できること ・「学術文書」(レポート、論文)を作成できること ・ネットの効果的、安全な利用が出来ること ・基礎的なデータの処理ができること ・日々の学びに、PCやネットを使って、生産性、効率を上げることができること 以下、いくつか具体的な項目を挙げると、文書を保存し、さらに開いて再編集すること

情報リテラシー応用 授業資料(2)

2.最初の課題まず、授業全体での課題を出しておきます。 このゴールに対して、必要な知識を提供して行きます。 ここからは課題中心ですので、疑問などありましたら、遠慮なくどうぞ。 「パソコンを使って、授業ノートを電子文書で作成してください。」 これがまず授業全体の課題です。期末に提出してください。 但し、投影したもののメモだけではなく、自分で調べたこと、理解したこと、図や写真などを入れ込んで、完全な資料にしてください。 この課題は、情報リテラシー基礎と同じ内容ですが、本授業

情報リテラシー応用(3)

3.モノづくりのプロセス 成績表を作るという課題を提示しました。 それに対して、2つの投げかけをしてあります。 1.どういうプロセスで課題をやっていきますか? 2.それぞれの過程で、どういう知識、操作が必要ですか? まず、モノづくりのプロセスについて考えます。 「工程」という言葉があります。何かモノを作って行く過程を意味する概念です。 文科系の皆さんは、モノづくりは余り自分とは関係ないと思っているはずです。しかしモノづくりとは、機械のような工業生産物や、手作りの工芸だけ

情報リテラシー応用(4)

データの読み込みについて 課題に使うデータ「data.txt」を開いてみます。 メモ帳が立ち上がり、図のようなデータがわかると思います。 これは、ある仮想のクラスの成績データです。 課題は、これをExcelで開くことから始まります。 ファイルを開くを選択し、さらに「参照」を選択すると、図のようなボックスが出てきます。 このボックスは、言うまでも無いと思いますが、ファイルを扱う際に必要な3つの情報を確認するためのものです。 ファイルは、   ①保存する場所   ②ファイル

情報リテラシー応用(5)

成績表のデザイン課題のゴールとなる成績表を、実際にデザインして行きます。 事務文書として必要な情報は、前回述べました。問題は、成績表そのもののデザインです。成績表に必要な情報には、何がありますか? 以下、列挙して行きましょう。 ①誰の成績表なのか この内容は、事務文書の宛先と同じです。 このクラスには、30人の生徒がいますが、成績表は、一人づつ作成して行きます。 成績表には、特定の一人分の成績情報が記載されています。決して、全員の成績データが載っているわけではありません

情報リテラシー応用(6)

必要なExcelの機能成績表イメージを作成している間に、Excelで実際に成績表を実現するにおいて必要な機能について確認しておきます。 表計算ソフトの基本高校で、Excelは習うようです。でも忘れてしまって、レポートや課題に苦労しているという、新入生の悲痛なTweetを、毎年4月以降目撃します。 初歩的なことになりますが、表計算ソフトとExcelについて、かいつまんで説明します。 ワードとExcelを、並べてみてください。 Excelの方が複雑に見えますし、難しいというイ

情報リテラシー応用(7)

関数の概要そもそも、表計算に、なぜ関数が用意されているかと言えば、以下の2つの理由です。  ①式では手間が掛かること  ②式ではできないこと 累乗のように、式の項が多い場合や、式が複雑な場合、さらに四則演算だけではできない場合に対処するために、関数を使います。 私の手元に、月刊アスキーPCという、かつて刊行されていた、パソコン雑誌の記事の切り抜きがあります。1999年4月号と書かれており、「エクセル関数虎の巻」とタイトルされた、16ページほどの記事です。 原本は見当たり

情報リテラシー応用(8)

成績表の設計と検索関数 モノづくりには、工程があることを解説しました。段階を経ていく必要があり、突然はできません。 ここでは、機能分割をして、成績表を作って行きます。大きなシステムは、要素ごとに分割をして作って行かねば出来ません。 前述のように、成績表に必要な機能は、大まかには、検索処理と統計処理があり、さらに処理結果を視覚化する必要があります。 この3つの機能ごとに作業をしながら、成績表を作成して行きましょう。 まずは、検索処理です。 そもそも検索とは、どういう処理

情報リテラシー応用(9)

関数の考え方もう何年もテレビを持たないので、直接は見ていないのですが、こんな放映があったようです。 新人美女マネージャー、早稲田大学院卒、高学歴だけど女子力ゼロ、キャプションを見るだけでも、相当な歪んだ表現なのがわかります。 Excelの関数を使って領収書の清算をしているということが言いたいらしいのですが、「関数を使った数式をプログラム」とあります。言いたいことはわかるのですが、言葉の使い方が正確ではないのは置いておきます。これが世間のイメージなのでしょうが、関数や数式を

情報リテラシー応用(10)

引数を考える関数を使った検索処理に関して、課題をやってもらっています。 「Vlookup関数を使って、成績データから、個々の成績表を作成するために必要なデータを検索する」という内容ですね。 関数Vlookupについて、再度考えてみましょう。 書式: VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索の型]) この関数は引数が4つあります。 そのうちの2つはここまで解説したように、検索処理のために必要な情報です。 検索値は検索のキー、範囲は検索対象のレコードでした。 説明

情報リテラシー応用(11)

次の課題テーマ:創作まだ成績表の作成は途中ですが、少し飽きてきましたので、新しい課題を提示します。課題というのは、授業を進めていくための素材だと思ってください。 授業がオンラインに移行せざるをえなかったのですが、その分、過分な課題が提示されているケースが多いと聞いています。暴言ですが、やたらに課題を出す教員は、授業に自信が無いのかもしれません。 個人的には、オンライン授業になって、素材から資料まで、全部デジタル化をせざるを得なくなり、自分の授業コンテンツを見直すいい機会になり