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市原市での発見・里山と逆開発

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課題:市原市の「何が」、人々に訴求するコンテンツになるでしょうか。千葉県市原市のオンラインフィールドワークから、何か興味深いもの、余り知られていないものなどを発見して、それをコン… もっと読む
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市原市をどう見て行くか(アントロポセンと逆開発)

「女子大生」が市原市に触手を伸ばすだろうか まず断言しておきたいが、「女子大生」が冠に来るような物事は、正直に言えば、碌なものではないと思っている。商品開発でもサービス支援でも、近年は社会連携ばやりであり、しばしば目にするだろう。その商品としての価値に関してはここでは何も述べるつもりはないが、「女子大生」という特に何の新規性も無いキーワードで括ってしまう何かを、信用していない。掛詞のように、「若い感性」でとか、「女性ならではの細やかなアイディア」とかが付随する。断言してしまう

逆開発の中に佇んで ー市原から、まちづくりを考えるー

はじめに下の写真の風景を、ご存じだろうか。 咲き誇る菜の花の間を走る、一台の小さなトロッコ列車。名前は知らずとも、見たことがある人は多いのではないか。 この列車は、小湊鉄道という。 小湊鐵道について小湊鐵道とは、千葉県市原市の五井駅から養老渓谷を経て、大多喜町の上総中野を結ぶローカル線である。 沿線上にある18の駅のうち半数以上が無人駅であり、駅舎や車体、風景からノスタルジックな雰囲気を味わえることで有名だ。 しかし、今回注目してほしいのは、 赤丸の中の可愛らしい

市原市と美波町の共通点:歴史からひも解く

市原市と美波町の共通点は?市原市と美波町の共通点として挙げられるのはどちらも”戦争の被害が少ない”ということである。 そこで筆者は仮説を立てた。 戦争の被害が少ないと発展がほかの地域と比べて遅くなる説 これは特に戦争の被害が大きかった地域と比べてもそうである。例えば東京。 東京は空襲で多くの災害を受け一時焼野原と化したが現在はその分どこよりも発展している街である。 また近年の例でいうならば東日本大震災があげられる。 筆者は震災時に岩手県に住んでいたために津波が来る

田舎の活性化〜千葉の市原市・徳島の美波町〜

はじめに関東の某大学のゼミで徳島県の美波町と千葉県市原市(加茂地区)について学んだ。どちらも田舎ではあるのだが、都心からの距離であったり、それぞれがもつ特徴など異なる。筆者は都会出身、在住で、ただの学生視点ではあるが、現状の違いや、今後どう開発していけばより魅力が伝わるか、考察していきたい。 ゼミのグループの話し合いで見えてきたことゼミのグループでは、首都圏に人が集まる理由について考察した。そこで挙げられたものは、端的に言えば利便性、施設の充実等、就職のしやすさである。特に

市原市の魅力たち ~逆開発・里山・その他~

市原市は、アスファルトを剥がして緑豊かにするという、「逆開発」を行っている。一見、時代の流れに抗うかのような行為とも思えるが、実は沢山興味深いところがあるのだ。 開発の果てに、「身近な自然と人をつなぐ」という結果になったり、地に樹木や草花を植えていき、地域の自然をそのまま駅舎までつなげていけば、自然豊かな駅になる。 また、「利便性ばかりを追求した開発が、地域の魅力をおおい隠してしまったのではないか」という意見や「元々いいものがたくさんあるのに、余計なものを付け加え過ぎてい

加茂地区にある小湊鉄道の存在感

1 はじめに 加茂地区は千葉県市原市の南部に存在している地域である。そして、首都圏にありながら古き良き日本を感じられるような場所であるのが、加茂地区だ。しかしながら筆者は神奈川県出身であり、全くと言っていいほど加茂地区とは関わりを持っていなかった。しかし、「プロジェクトから学ぶ現代社会」という授業から約半年間交流してきた地域である。市原市の北部はグローバル企業が立地する国内最大級の石油化学コンビナートなどがあり活性化しているが、南部に関しては、広大な自然が広がっているものの、

トロッコ列車に乗って里山を楽しもう!

はじめに 昨今は日本においても、コロナウイルスによる感染症が猛威をふるい、人々の日常生活に自粛行動を求められている。余暇の過ごし方も変化せざるおえないと言えるだろう。しかし、余暇に日常生活の場を離れどこかへとでかけたいとの思いはより強まっているのではないだろうか。 人々が余暇に求めるものとは 観光旅行に行こうとするときどのような理由で行こうと思うのだろうか。 個人的にも日常生活でのことを忘れ、ゆったりとした時間の中で心をリフレッシュさせたいと思う。具体的には、山や海や川や

レトロ×カワイイ

小湊鉄道 小湊鉄道は千葉県市原市の五井駅から、大多喜町の上総中野駅を結ぶローカル線です。東京駅から五井駅まではJR総武線快速で60分ほどで、春にみられる菜の花畑や、秋の紅葉など、一年を通して違った美しさを見ることができます。 逆開発 単に開発と聞くと、駅ビルやマンションの設立など、便利で人が賑わうまちづくりが思い浮かびますが、小湊鉄道の「開発」は一味違います。駅前のアスファルトを壊し、木や花を植えるといった、まさに従来の開発とは真逆のの開発です。観光地として便利な開発を

小湊鉄道の逆開発

私は、市原市についてのオンラインフィールドワークに参加して、小湊鉄道の逆開発の話がとても興味深く感じた。開発という言葉は、よく耳にするが、逆開発という言葉は耳にしたことがなかったため、どのようなことが行われたのかとても興味津々だった。そして、このお話を聞いて、開発はいいことばかりではないこと、人工的な開発から元の状態に戻す逆開発の重要性について知ることが出来た。 まずは市原市がどのような街なのか見ていきたいと思う。 市原市によると「千葉県、房総半島の中央に位置する市原市は、

田舎の差別化

はじめに 私は今学期、オンライン上で徳島県の美波町と、千葉県市原市との交流をもった。それぞれ場所も文化も規模も異なる町である。しかし第三者である私からみると「田舎」という言葉で一括りしてしまいそうになる。そこで、「美波町と市原市の比較(加茂地区)」というグループのテーマのもと、それぞれの特徴や魅力を見出しながら、一学生のツボに刺さった事柄についてまとめたい。 グループでの研究から グループの研究では「働く環境」について調査したのだが、まず私は、首都圏の大学に通う学生の大

逆開発について考える

逆開発というものはご存じだろうか。 開発は知っている方が多いのではないかと考える。 開発と聞くと、多くの方は地域開発を思い浮かべるのではないだろうか。 地域開発とは「特定の地域を対象に総合的な資源開発や工業開発、国土保全事業を行うこと。経済開発および社会開発を目的とする。」 上記の様に、新しい建物などが建って賑やかな街に変えていくというのを多くの方は思い描くのではないかと考えられる。 では、逆開発とは何か。 逆開発というものは、駅前のアスファルトを剥がし、森に戻すという取り

市原市南部加茂地区のコアコンピタンス

0.はじめに著者は、2021年度前期に開講されたフェリス女学院大学国際交流学部国際交流専門科目『プロジェクトで学ぶ現代社会』にて、千葉県市原市南部南総・加茂地区の抱える過疎化問題や、現在実施されている政策について学んだ。本noteでは、学んだことを基に、今後の市原市南部加茂地区での政策を提言する。流れは、1.市原市の概要、2.市原市の抱える課題、3.市原市の施策~SDGs未来都市と逆開発~、4.観光以外の逆開発の価値、5.提案する政策、6.おわりにといった順で展開する。 1

千葉県市原市の逆開発について

☆作られた田舎、加茂地区へ行ってきた 筆者は2年前に受講した「プロジェクトで学ぶ現代社会」という授業を通し、千葉県市原市に出会った。筆者は授業内の現地リポートとして、市原市に足を運んだことにより、千葉県市原市の虜となった。その後、個人的に地元のお祭りに参加したり、自ら現地の様子を視察し、何度も市原市に訪れている。その経験と市原市役所の方の取材を通し、市原市の逆開発についてリポートしていく。 千葉県市原市。千葉県のなかで一番細長く大きい街。またその中でも加茂地区は市原市の3

現代と過去が混在する過疎地域

#グループ6 #市原市と美波町の働く環境 ⊡始めに  筆者は、今学期のゼミの授業と月曜日に履修をしている「プロジェクトを学ぶ現代社会」の授業を通して徳島県の美波町と交流をし、加えて千葉県市原市にも取り上げた。この二つの異なる街を取り上げ、余所者視点から地方を盛り上げるためのオンラインコンテンツを作ることが今回の最終ゴールである。そのゴールを達成するために、街のコアコンピタンスを見出すことが重要だと考え、別の街と比較することを通し、それを発見していく。  筆者のグループは