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(2話完結の後編(完結編))くたびれサラリーマン、ミドルエイジクライシスになる。そして、「脱出ゲームと考えれば楽しくクリアできるんじゃない?」の境地に達す。

こんにちは。中年危機真っ最中、やっさんです!体温と同じ37度の灼熱にやられないように、みんな気をつけましょうね。さて。このnoteは、ミドルエイジクライシスに悩むアラフォー男子が、試行錯誤して中年の危機を乗り越えることを目指すブログです。その前に、注意事項、ご覧ください。

※注意※
はじめにお断りしておきます。このnoteは、すべて素人芸です。
中年の危機は、本当に苦しいです。本当に苦しくて苦しくてたまらない方はお医者さんに掛かってください。これを読んでいる場合ではありません。
素人芸は、用法容量を守ってお読みください。
ただ。ただ、それでも。たった一人でもこれを読んで救われる人がいるとしたならば、そんなに嬉しいことはありません。
コメントなどいただけたら、全力で読みます。 (やっさんより)

前回は、突然虚無に襲われたこと、それがミドル エイジ クライシスと言われていること、やっさんとは誰か、といったことをお話ししました。今回は、「じゃあ、どうやって乗り越えるのか?」を考えていきたいと思います。

今日も「楽しく、真剣に」中年の危機を乗り越えていこう!

どんな仕事をしているのか、していたのか。どんな「職場での変化」があったのか。

前編では、就職活動で「逆転ホームラン」を打った、と書いた。2003年は、バブル崩壊の影響をうけた、いわゆる就職氷河期のピークだった。詳しくは以下のサイトを参照されたい。

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燃えプロのホーナーはバントで逆転ホームランを打つ
就職氷河期のピークは2000年前後
就職氷河期のピークは2000~2003年頃で、新卒求人倍率は2000年に0.9倍にまで落ち込みました。
また、新卒が含まれる15歳~24歳の完全失業率は2000年には9%を、2003年には10%を超えました。
(出典:就職Hacks)

周りが悪戦苦闘している中、ご多分に漏れず自分も悪戦苦闘した。受験の時と同様に「こだわり」を捨てきれず、新聞・出版社といった人気の「マスコミ」だけに焦点を絞り、就職活動を行った結果、全滅である。全て滅する。しかし運っていうのはおかしいもので、「他の業態も試しに受けてみるか」と方向転換した瞬間に決まるものだ。外資系コンサルティング会社大手に滑り込むことができた。当時、その外資系コンサルティング会社は今ほどの人気ぶりではなかったものの、2003年の就職人気ランキングでは100位に入っていたし、今では東大・京大就職ランキングでは10位中8位がコンサルティング会社だ(そのうちの一つ)。

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(コンサルイメージ。こんな感じで握手しあったことなどは、無いぞ)

しかし、これが「評価の沼」にはまることになる。コンサルティング会社は、Up or Out(昇進するか、退職するか)と言われる競争社会。競争して勝たなければならない。価値を出し続けなければいけない。最初の数年は本当に右往左往した。ただ、「評価とはどうされるのか」ということがわかれば、比較的やりやすかった。人間関係もウェットではないし、結果をだせば文句を言われない。結局9年間、在籍することになる。

「評価されるコツ」というのは、また色々学んだところもあるので、別でまた語りたい。

9年後、今度は「コンサルティングではなく、自分の責任下でビジネスを回したい」「海外で仕事をしたい」という思いもあって、某たばこ会社に転職し、ビジネスど真ん中のマーケティング部に在籍した。グローバル本社への赴任する機会にも恵まれ、評価も十分にもらえていたと思う。

日本に戻ってきたのが2019年。はたから見たら順風満帆なのだろう。給与も同年代と比べても高い方だと思う。しかし日本に帰ってきてからというもの、とにかく空虚だった。もともと転職した理由の2つを運よく達成できてしまったこともある。

ただ、もっと大きい理由がある。僕が帰国してすぐ、同じ時期に入れ替わる形で本社に赴任してきた方が、突然亡くなられた。理由は明かされなかった。自殺ではないか、という噂も流れた。理由はいまだにわからない。ただ、彼はうまく新しいチームとなじめなかったという噂も聞いた。彼も希望をもってグローバル本社に来たのだろう、家族を支えなければならない重圧も、新しい環境で評価されなければならないという重圧も、十分に理解できる。赴任を勝ち取るためには、日本で評価されなければならない。他人を蹴落としてでも。でも、そうして得た評価が、グローバルでは通用しないとしたら。よりどころにしていた「評価」が、彼の首を絞めたのかもしれない、と思った。これはあくまで邪推だし、人の死を推測で話すことはとても褒められたことではない。それでも、とても強く感じたのは「それは自分も同じだ」、という思いだった(Mさん、ご冥福をお祈りします。本当に悔しいです)。

日本に戻り、マーケティング部に戻り、日常が戻った。でも、はてと思って。この後は一体何が待っているのだろう。後は数少ないポジションという椅子をめぐって、評価のレースにうずもれる道しか見えなかった。本当にこれでいいんだろうか。これは、自分の望んでいた人生なんだろうか。そんな思いが渦巻いている。いまも、なお。

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椅子取りゲームは取り合いに夢中になるけど、
その椅子自体に目をむけることはない

こうして振り返ると、「評価や昇進」という価値観はとても「他人任せ」であることがわかる。コンサルティングもマーケティングも売り上げと直結できない部分もあり、多分に主観で評価される。好き嫌いという、とても流動的な要素が含まれた状態で。そこで、頑張って評価される(はず)と思ってやっても、評価する人が変われば評価は変わる。そしてそれに一喜一憂する。これは自分の人生の舵を、他人が握っているのと一緒だろう。ここに執着してしまうと、とてもまずい。自分でコントロールができなくなる。まな板の上の鯉。
そして、そんなまな板にコロナ降ってわいてきた。とどめの一撃。どすん。いまの目の前の仕事、何の意味があるんだろう。僕の気持ちは、光も届かないような井戸の奥底に、ポトンと落ちてしまった。

それが、今の置かれている状況だ。

この中年の危機を乗り越えるための解決策(仮)とは?

ミドル エイジ クライシスのよくある行動は、こういった「今まで価値があると思っていたものが無価値に思える。」以外にも、体を鍛え始めたり、突然転職や起業をしたり、性的関係に逃げ込むらしい。わからんでもない。急に価値観を変えようとしても変えられない。だから、過去に頼っていた価値観を探し始める。やせていて活動的だったあの頃、モテていたあの頃、夢を追いかけていたあの頃。「あの頃シンドローム」。SNSを始める、なんてのもある。まさにnoteを書いている僕だ。

でも共通していることは、価値観をスクラップ&ビルド(再構築)すること、だ。それが過去の執着していた価値観に今一度すげ替えることかもしれないし、まったく新しい自分らしい価値観を作り上げることかもしれない。

じゃあ、僕こと、やっさんはどうするのか。最近、やり始めたことを見返してみる。なぜなら、これこそが、価値観を変えようとしたやる気の発露なのだから。

2020年2月から8月まで、突発的にやり始めたこと
①転職活動をはじめた。でも最終面接で落ちた(落ちてよかった。評価の沼からは抜け出せないから)
②日記をつけ始めた(すごく簡単なメモ書きだけ)
③新しいことをチャレンジしている仲間を見つけて、情報交換するようになった
④ペンシルバニア大学のオンライン授業をうけた。ビジネスを楽しくするための「ゲーミフィケーション」というコース
⑤PCで絵を描き始めた(ペンタブを買った。もともとアナログで絵を描くのは好きだった)
⑥Unityというゲーム開発プラットフォームでビデオゲームを作り始めた(プログラミング未経験!)
⑦トマトをベランダで育て始めた(実を3個取った段階で、枯れた)
⑧車を買った(SUBARU XV。これは子供の送り迎え用に)
⑨ダイエットを始めた(日本に帰ってきてから1年で8キロ増えた)

この中で、ヒントは④にあると思った。なぜ、「ゲーミフィケーションを選んだんだろう」と。リンクを参考までに(授業は英語)。

これは友人のメッセの中でお誘いがあったから、というのもあったけど、直感的に「面白そう」と思ったものだ。理屈ではなく。前編でも話したけど、中庸平凡な大学生活でも印象に残っているエピソードで、「そろばん塾の先生」の体験がある。勉強なんてまったく興味のない生徒に向けて、まったく授業と関係ない面白話をしまくっていた、あの頃。ドーパミンが出まくっていた、あの頃。あの頃シンドロームの中で、このそろばん塾の経験が、41歳になる僕の頭の隅っこにさり気なく引っかかってたんだと思うと、いとおしくも感じるようになってきた。
面白くする。楽しくする。高杉晋作の有名な口上があるが、まさに「面白きこともなき世を面白く」なんだ。だからゲーミフィケーションというコースを無意識に惹かれていったんじゃないか、と。この価値観をベースに、ミドル エイジ クライシスを乗り越えられまいか。ピコーン。

じゃあ、とりあえずどんな事をするのか?

ヒントはわかった。じゃあ、ミドルエイジクライシスをどう面白くすれば、この虚しさから脱出できるのか。そんな相談を③の友人たちに相談したら、面白き一言。「それって、リアル脱出ゲームじゃんね」と。そうか、じゃあ、このミドルエイジクライシスを、エンタメ化したらいいんじゃないかと思った。T君、ありがとう。じゃあ、早速やってみよう。動いてみよう、あがいてみよう。この中年の危機をクリアするには、なんでもやってみようと思う。新しい価値観を作って、拠り所にするまで。雑食、ピラニア、なんでも来い(鯉)。

ミドルエイジクライシスを乗り越えるために、色々手を出してみて、その結果、脱出できるのか?これは素人が、医者や薬に頼ることなく、中年の危機から脱出するための、リアルタイムドキュメンタリーである。

同じく、ミドルエイジクライシスに悩んでいる方、一緒に乗り越えていきましょう!よろしくお願いします。

やっさんより

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