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約束と理由

タイトルの言葉は、今年1年のキーワードになると考えている。2021年の最初のテキストで、抱負ではなく結果のカタチで書いたが、それがどういう意味なのかを記していく。この話のくだりは、進む世界=リアル で、最終的に、”もし”を想像するために、未来を過去形にする、がスタートであった。ちなみに、昨年は応答・誤読だったとおもう。その前は、期待値・解釈だと思われる。

今年は、行動するための理由づくりの年として、小さくてもいいから約束がたくさんできるといいなと考えてます。

どんな小さなことでもいいけど、言い換えると 楽しみをつくること かもしれない。連続していると思ってた社会が断片化していく中で、結果的に必要な約束であったものは、ここまで断絶することなく続いている。事後的な解釈いうと、ここまで断絶せずに残ったものが必要な約束であった と後からわかった。という言い方になる。

もし、明日がたのしい日であるならば、○○○である。
明日はたのしい日である。なぜならば、○○○である為だ。

約束とは?

1 当事者の間で取り決めること。「約束を交わす」「結婚の約束を破る」「子供に約束したことを忘れる」
2 ある社会や組織で、守るように定めたきまり。「会の約束に従う」「舞台上の約束」「漢詩には平仄・脚韻など守るべき約束がある」
3 その実現が確実視されていること。「社長の椅子が約束される」「将来が約束された人」
4 前から決まっている運命。宿命。因縁。「前世の約束」

〘名〙
① くくりたばねること。つかねること。
※土井本周易抄(1477)一「綸は縄也。物を約束する物也」 〔管子‐枢言〕
② ある物事に関してあらかじめ取り決め、将来それを変えないことを互いに誓うこと。ちぎり。契約。約定(やくじょう)。
※聖徳太子伝暦(917頃か)下「成二婚姻之眤一。相通謀レ事。以為二内扶一。約束已訖」
※読本・近世説美少年録(1829‐32)二「今宵と約束せられしを」 〔漢書‐匈奴〕
③ ある社会、領域などで、ある事柄に関して守るように定めること。また、そのきまり。規則。規定。約束事。
※為兼和歌抄(1285‐87頃)「今もその風躰を約束し定めて好みよみ」 〔文子‐上義〕
④ 前から定まっている運命。宿命。約束事。
※歌謡・淋敷座之慰(1676)弄斎片撥昔し節品々「過去の約束是非もなや」
⑤ 芸娼妓を揚げることを予約すること。特に物日(ものび)に買切りにすると前もって取り決めておくこと。日柄約束。
※浮世草子・新吉原常々草(1689)上「せんかたなき柿のうれんが物日の約束はぶら也」

言い換えると、、、

下記事項が、括り束ねられているもの。
事前的な解釈=予定・予約・契約
事後的な解釈=前から定まっているもの。規則・規定・宿命・因縁

辞書には、これまでの過去に、ある約束されたもの としての意味を記載しているが、約束した時点での未来のこと についてだと考えられる。事前的な解釈でいうと、予約や予定がこれに当てはまる。これをさらに言い換えて可能性やポテンシャルという解釈ができることを期待する。

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■可能性との関係

物事が実現できる、または、その状態になりうる見込みをもっていること。

可能性との関係は、事前に約束がされた後に可能性が成立する のか、可能性に対して約束が事後に成立する の2つで考えることができる。

前者は、事前にできる約束=規約・規定(約束の事後的解釈によるもの)
後者は、事後にしか成立しない約束=予約・予定(約束の事前的解釈によるもの) ここで、事後にしか成立しない約束は、約束の内容が事後にしか成立しないものであり、約束内容に関係なく、約束自体に事前性が帯びる解釈である。

前者の可能性が高い という意味対して後者は、 可能性がある という意味であり高い・低いは不明である。

■可能性・期待との関係

 あてにして、心の中で待ちもうけること。予期して待っていること。

期待があるということは、可能性や約束自体が存在していることを前提にある。ここで、約束自体は存在しているが、事前的に解釈にあてはめると約束内容は満たされる前の状態であるが、期待があるということは、その約束は満たされる可能性があるということである。

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■ポテンシャルという考え方

ポテンシャルとは物理学でいう位置エネルギーであり、運動エネルギーに変換することを約束されたエネルギーの概念である。この場合の約束は、確実に実行されうる(=可能性がものすごく高い) という意味である。


■では、なぜ可能性があるといえるのか?

ポテンシャルの場合、確実に実行されうる=可能性がものすごく高い と言ってることから、その理由を説明する必要が浮上する。これは、ポテンシャルの場合だけでなく、期待がある場合も同じである。

■理由とは?

1 物事がそうなった、また物事をそのように判断した根拠。わけ。子細(しさい)。事情。「健康上の理由で辞職する」
2 いいわけ。口実。「風邪を理由に休む」
3 哲学で、論理的関係においては結論に対する前提、実在的関係においては結果に対する原因。根拠。⇔帰結。

理由とは、その内容が実行される可能性があったり、可能性が高いという根拠のことである。もし1つの解として、約束があったこと が理由が成立する場合、その約束の意味はどうなるのか?

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■もし、理由をつくること=約束すること なら?

事後的解釈の約束である、規定とか規則・法則が理由が可能性が高いことを語ることができるならば、理由=約束 といえるかもしれない。

しかし、事前的解釈の約束である、予定・予約・契約の場合、予約があること自体(約束自体の存在)が、内容と関係なしに期待や可能性の理由となりうるか? 

もし期待にあるならば、約束は存在している。なぜならば、その期待に応えるだけの可能性が存在するからだ。

言及できるのは、この範囲までである。約束の有無はわかってもどの程度は不明である。理由が可能性が存在がする ということになっているが、もう少し具体的でないと他人は納得できないと考えられる。

■他人を納得できるならば、

そこには、リアリティが存在する。現実との紐づきがなくてもその世界のでのつながりで整合性がとれていれば、他人は納得できる。

我々がもとめているもの、つくらなければならないのは、実体を伴うリアルではなく、リアリティ(真実)ではないか? その真実を描くことができることがいま大切になっているよう考えている。

現実。実在。また、現実性。真実らしさ。

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■約束とは、

まずは、期待をスタートにして整理する。

期待は、”もし”という真実を描くことである。

その解釈は以下の通りである。

期待は、可能性に応えるだけの理由をもつ約束が事前に存在しており、約束内容が実行されるのを待っている状態である。そこで語る理由には、描かれたその世界で整合性がとれており、他人も納得できるリアリティ(真実)がある。

ゆえに、

約束するとは、
●世界を描くこと
●描いた世界の中で整合をもつ理由を事前的につくること
●それが説明できること

もしそれが実行されたときには、約束が理由となって我々の行動を変えるもの になっていると考えられる。

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