マガジンのカバー画像

花びら

18
詩集2 花びらが散っていくようだった日々。
運営しているクリエイター

2019年4月の記事一覧

空色の瞳

君の瞳に映った 儚い灰色の空
雑踏のなかに身をおいて 時間が過ぎるのを待った
帰りたくない家 行き場所のない街
くだらなさと淋しさ 秤にかけて淋しさを選んだ

君の瞳に映った 儚げな青い空
不器用だった過去 捨て切るつもりないけれど
影を負った足跡 見せまいとして笑う口元
陰りをまとう瞳 写真の君が流した涙

触れられたら 壊れてしまいそうな心
上手に一重に包み 目尻を下げる鎧

もっとみる

ハナミズキ

バス停の隣に咲いてるハナミズキ
ケヤキ通りが繁る季節が来る

葉っぱの間からこぼれる日差しを見つめながら
何度もヒノヒカリに期待をかけた

いつまでたっても変わらない景色
どこまで走ってもあの人に会えない

いたたまれない気持ちになることもあった
吐き捨てるような攻撃的な言葉

僕の心が傷ついたように
君の心に跡がつけばいいのに

確かに君といた証拠
君の言葉が降ってくる
あの時感じた胸の痛みに会

もっとみる

どこ?

頑張ることの原動力だった
あなたがいた季節 冬の中のひだまり

あの街のあの部屋は
鍵をかけてもう帰れない

頑張ることが辛くなったよ
何にも知らなかった頃みたいに
バカやれたらいいのに

でももう僕はくだらなさには手を振ったんだ

毎日こなすことで一杯な訳じゃない
今だって公園でランチ
キブンテンカンなんて遠くへ行けば良い訳じゃない

そりゃ 帰りに飲みに行けたらいいけれど
気安さと見え

もっとみる

sorrow and hope

子供の時はこんな気持ちの時ってベットにもぐり込んでた
大人になったら1日を始めなきゃ行けなくて
エッセンシャルオイルをペパーミントとレモンにして
ピアノが効いたjazzをかけている
踊り出したい心なんて1個もないのに

無理矢理に気持ちをあげなきゃいけないときもあるのさ

大人には出社拒否なんて現象ない
その代わりモラトリアムとかニートとか

やめてくれ
そんなくくりじゃないんだ僕は

夢のある絵

もっとみる

服を着替えるように心は着せ変えられない
カーテンも引かずにいつのまにか寝てた
朝日が「今日の思考を始めよう」と部屋にはいっている

外を走る車の音が騒がしくなって
通勤の時間
行くところのない僕

居心地のよかった部屋に溢れた涙
昨日の気が残ってる

それでも 一日を始めなきゃ

服を着替えるように心は着せ変えられない
胸の痛みが残った僕

心が軽かったあの頃
パンクみたいに破れた服着ちゃってさ

もっとみる

alive

太陽の下ではしゃぎたい春のはずだった
ムリなことわかっててもかけたい期待だった

私だけ時間が止まったみたい
ティーンに聴いた歌がいつまでも心をめぐる

泣いたあと寄り添ってくれる歌は
今でもあなたが書いた歌

元気にしてますか
届くはずもなく

相変わらず私は涙流してます
人形のように生きなくなりました
死んだようにも生きなくなりました

あなたなら
大声で叫んで膝から崩れ落ちても
受け

もっとみる

絵かき

僕は思うんだ
真面目に頑張りながらやっても
成果がでないことだってある

それはきっと最初から決まってたんだ

君はそんな絵ダメだよ
と言うけれど
僕はこの絵を展覧会に出したい

君が知らない僕の心の部分
端で見てる君は
どうしてそんなに揺れるの?

僕はゲラゲラ笑ってたけれど気がついてた
僕の中の苦しみや哀しみ

触れずには生きては行けないさ
目をつぶっても後でドーンと出てきたさ

君の中には眠

もっとみる

意気地無しの僕

涙をこぼして声を限りに叫んだ
殴られた心

居心地のいい部屋を出て
行き先がない

感情に飲まれて生活が破綻する前に
いつも通り生活をこなすことが必要

生まれた時から決まってた
孤独な道をいくだろうと

それでもあの人は
険しくとも最高の景色が待っている
伝えてくれた

心のどこかで信じてたのは「きっと」
いつかきっと

飛び立てると信じた約束も嘘になってしまうのか

どうしてあの人がなくなって

もっとみる

春の夕暮れ3

嫌なことはあるさ
仕事に行きたくないと思う朝だってある
生活してくためには仕方ないだろ
くたびれた顔 ホームタウンへの満員電車

窓からみる夕日がきれい
そう思える心がある
君はまだ大丈夫だよ

大丈夫大丈夫って言ってるうちに限界越してしまったら?
飛んでいけばいいさ

旅なんてしちゃダメだぜ
心だけ飛行機雲にのせて
直に行くよ 南の島 唱えるんだ

目を閉じて 波の音のCDを聴こう
想像

もっとみる

春の夕暮れ2

レースカーテン越しの夕日 海のサンセットみたいな色はこの街でもしてるんだ
窓を開けて入る風 昼間の🛀上がりに気持ちがいい
片手にはラガービール

部屋に流れる音楽は相変わらずjazz
バスに乗って通った道は満開の桜のトンネル

首を縦に振らなかったけれど
あの子の涙はもう聞こえないけれど

いくつか夏も冬も一人で過ごしていたけれど
春の夕暮れ 君と見てる夕日がキレイだね