空色の瞳

君の瞳に映った 儚い灰色の空
雑踏のなかに身をおいて 時間が過ぎるのを待った
帰りたくない家 行き場所のない街
くだらなさと淋しさ 秤にかけて淋しさを選んだ

君の瞳に映った 儚げな青い空
不器用だった過去 捨て切るつもりないけれど
影を負った足跡 見せまいとして笑う口元
陰りをまとう瞳 写真の君が流した涙

触れられたら 壊れてしまいそうな心
上手に一重に包み 目尻を下げる鎧を被せた
おどけていたけれど 嘆いていた
涙を忘れて 声をたてて笑わないで

不器用だった過去 捨て切るつもりないけれど
明日を見つめるなら
切ない胸 こぼれた涙
懐かしい優しさに出会えたら微笑んで
君の瞳に写る 澄んだ青い空

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