見出し画像

植物油を学ぶ 〜ヒトの中にある油2

油について書いているのですが、昨日は、人間の中で脂質が含まれている部分について書きました。

今日はその続きです。脳、ホルモンに必要不可欠と書きましたが、それだけではありません。心臓血管にも、脂質が使われているんです。

心臓を良い状態に保つのにも脂質が欠かせません。
良い脂質によって、動脈血管壁も、しなやかで弾力性に富んだ状態にしてくれています。劣化したり破裂しないようにしてくれているんです。

そして、目の角膜も脂質でできています。こちらは、ワックスエステルという脂質です。涙も、水と塩分でできていると思いがちですが、実は油を含む3層でできているんです。

近年,コンピューター,タブレット,コンタクトレンズなどの使用増加に伴い,国民の約10人に1人がドライアイだと言われています。ドライアイの防止に必要な涙(涙液)は水だけでできていると思われがちですが,実は脂質層(油層),水層,ムチン層の三層で形成されています。
最も外側にある脂質層は涙液の蒸発防止,感染防御,涙液の表面張力の低下に重要な役割を果たします。脂質はまぶたの裏側のマイボーム腺から分泌され,マイバムと呼ばれます。水層は角膜への水・栄養供給や感染防御に働き,涙腺から分泌されます。杯細胞から分泌されるムチン層は,タンパク質であるムチンが多いため粘性に富み,涙液を角膜表面にとどめて安定化します。

日本医療研究開発機構 Webページより

また、私たちの皮膚にも脂質は必要不可欠です。

皮膚は、皮脂膜という保護膜によって、外からの刺激から守られています。このバリア機能ですが、本来であれば適度に脂質を摂取することで体内で合成されるのですが、加齢や環境による機能低下、合成界面活性剤の多用など、皮脂の分泌が少なくなることがあります。20代から少しずつ皮脂の分泌は衰え、50代ではピーク時の約半分程度になるようです。

そこで、皮脂膜の代わりに植物油を塗ることで、バリア機能を強化することができます。肌が健やかな状態になることで、皮脂膜の役割、皮膚の水分を維持したり、皮膚を柔らかくしたり、表面を弱酸性に保ち雑菌の繁殖を防いだり、紫外線を防いだりすることができるようになります。

石油由来の成分は、即効性がありますが、肌にねっとりくっついてしまうので、合成界面活性剤がないと落とせなかったりします。多用しすぎてしまうと、皮脂膜まで落とし過ぎてしまって、バリア機能が壊れることにつながります。

なので、肌荒れ、かゆみ、手荒れなど、肌にトラブルがある場合は、石油成分をまったく含まない暮らしをしてみることをお勧めしています。
「自然派コスメ」「天然素材」「無添加」って書いてあっても、BGやパラベンほか、石油由来の成分が含まれていることがけっこうあるものです。

もし興味があれば、コスメづくりのワークショップ、植物由来100%のコスメ販売などしているので、インスタのDMよりお問合せいただけたらと思います。

参考になったと思ったら、記事をお友達やSNSでシェアしていただいたり、いいねボタン(ハートのマーク)を押していただけたら励みになります^^よかったらフォローもよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?