元教え子からの嬉しい言葉

先日久しぶりにオンラインで話した元教え子が、今やっている営業の仕事を辞めて、今後、海外でこれまでとは全く違う領域にチャレンジすることを教えてくれました。

 
その際に言われて非常に嬉しかったのが、「営業でも仮説立ててそれを検証していくことの繰り返しなんですよ。そういう意味で、おそらく研究のやり方と全く一緒なんです。Yuuta先生には、4年生の1年間しか教わらなかったのだけど、その時に、なぜそれをやると思う?とか、なぜそう考えるの?、なぜそう思うの?なぜ?なぜ?なぜ?って聞かれまくったことが自分の中に残っています。その時にはむかついたりもしましたが、それを21歳そこらの時にそれを投げかけられまくったことは物凄く貴重な経験をしたと思っています。」という話。

 
当時、自分の研究をやってもらっていた4年生の彼に対しては、容赦なく「なぜ」を繰り返し聞き返していたので、それに耐えられなくて僕に対して怒りあらわで怒鳴って反抗してきたこともあります。また、僕自身も言い過ぎたな…と思うことがしばしばありました(今もですが…)。修士課程は別の研究室に移ったのにもかかわらず、あれほど嫌な思いをしたと思われる元指導教員である僕に対しても、学内で会った時にはちゃんと挨拶をしてくれていたので、やっぱりしっかりしてるなと思ったのを覚えています。(「しっかりしてる」というのは、もともと親御さんと面と向かって大事な話ができると言っていたので、そういう育ちの良さが彼の姿勢に反映されているんだなということ。)また、非常にありがたいのは、その時にむかついた気持ちを素直に伝えてくれる関係でいられることでしょうか。

  
卒業して自分自身の方向性に疑問を抱いたときに、昔言われていた「なぜ?」を思い出して自分がどうしたいか考える、そのきっかけを与えることができたことは嬉しい限り。「与えた」というよりも、「受け取ってもらえた」という表現の方が適切かもしれない。

  
寝不足で空もいまいち晴れませんが、清々しい気持ちになりました。
彼のチャレンジを心から応援したいと思います。

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