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2023シーズンレビュー

2023シーズンが終わり、新年2024年が始まってしまった

2024シーズンのトップチーム編成も佳境。新体制発表会を1/13に控える。
ここらで2023年シーズンを簡単に振り返っておこうと思う。

戦績

我が家のユニラインナップ

FUJIFILM SUPER CUP 2023  
優勝
明治安田生命 J1リーグ
2位 勝点:64
19勝7分8敗 
得点63 失点40 得失点差23
Jリーグ YBCルヴァンカップ
準決勝敗退
AFCチャンピオンズリーグ
グループステージ通過(1位)
Round16進出
天皇杯 JFA全日本サッカー選手権大会
3回戦敗退
明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023
横浜F・マリノス 3-5 マンチェスター・シティFC
セルティックFC・ジャパンツアー 2023
横浜F・マリノス 6-4 セルティックFC
Jリーグ マスコット総選挙 2023
1位 マリン(横浜F・マリノス)
得点王(22得点)・ベストイレブン選出
アンデルソン・ロペス

OUR HOME 日産スタジアム

戦績からの総括

リーグ連覇を目指した今期。獲得したタイトルはSUPER CUPのみ。
SUPER CUPについては2022シーズンのリーグ覇者と2022年天皇杯覇者のタイトルマッチなので、気持ち的に2022シーズンの延長戦という感覚。恐らくこれはファン・サポーターのみならず選手たちもそうなのだろう。そう考えると2023シーズンはタイトルなしというのが正しいのかもしれない。

リーグ戦
最終盤まで神戸と優勝を争ったものの、29節の直接対決で敗れたのがターニングポイント。
神戸にはアウェイで大逆転勝利を収めていたが、残念ながらHOMEでの対戦においては神戸の方が強かった。プロの世界の「流れ」「勢い」である。大きく崩された、やられた!という感覚があまりないのに負けたのだ。他に下位チームに「やられた」ゲームがあるのに、このゲームは勝負でやられてないのに負けたのだ。優勝目指して戦ったリーグはここに尽きるかと。

天皇杯、ルヴァンカップの2つのカップ戦
天皇杯は忘れたい、特に町田戦。前述のHOME神戸戦よりもダメージがあった。あの手のサッカーは、そのあとの他チームのマリノス攻略のベンチマークになった感もある。怪我人も出てここから怪我人祭りになっていった印象が大きい。
ルヴァンカップ。準決勝はすべての得点がPKだった。壮絶なゲームだったよな。やはり満身創痍の中のゲームと最後の運も含めた勝負強さ。そこが付いてこなかった。

馴染みの欧州クラブとのフレンドリーマッチ
極上のエンタテインメントであったし、グローバルレベルのフットボールの我がクラブの「現在地」の一端が見えた試合だった。

シーズンの成績としてはまずまず。SUPER CUPも獲り、リーグ戦2位。ACLもRound16に残り、ルヴァンカップも準決勝まで残った。DF陣に怪我人が続出したスカッド状況を考えると上出来のシーズンだったかと思う。ただし、2位で満足できない身体になっている。我々だけではない、選手スタッフもそうだろう。これは幸せなことだとも思っている。

チーム状況・戦術面

No.13 のために

負傷者続出
ここまで負傷者に悩まされるシーズンは今後ないであろう。当然、毎年これだけ厳しい戦いをしているので、負傷者は出るものがだが、ここまでDF陣に集中的に出てしまうと戦いようがなかったのが正直なところである。本職MFだけで、最終ラインをやるゲームが出てくるなんてシーズン当初は想像だにしなかった。
特に、ユーティリティープレイヤーである小池龍太のシーズン通しての離脱、今期戦術のコアでもあった畠中慎之輔の離脱が痛すぎた。
畠中は負傷するまでキャリアハイのパフォーマンスだったように思う。シーズン通しての活躍をできていれば再びの代表入りもあり得た。角田とのコンビはチアゴとのコンビ以上の最強コンビだったように思うのだ。
一方で宮市亮が完全復活したのは一筋の光明。そして、負傷者の穴を埋めるべく奮起した、CBとしての喜田拓也、LSBとしての吉尾海夏、RSBとしての村上悠緋の奮闘は、今後においても大きな財産だった。あと困った時のベテラン、漢・實藤友紀は本当に頼りになる。(推しなのであえて書くスタイル)
最後まで自分たちのスタイルを貫いたケヴィン、負傷者続出した中での編み出したフォーメーションもある意味エンタメの一つとして楽しめたと思っている。スタメン予想が夏以降不可能だったからね。

大人なアタッキングフットボール
アタッキングフットボールの定義をある程度表明しないといけないかと思う。プロアクティブにボールを動かし、相手を崩して得点を得る。守備から攻撃が始まり、一連の流れを持って常に積極的にゲームを動かすサッカーとしている。
始祖のアンジェ・ポステコグルーが提唱したアタッキングフットボールを源流としているが、この源流は、過激で先鋭的で刺激的サッカーだった。一方で多くのリスクをとるサッカー。ピーキーと言ってもよい。
この頃、「心臓に悪い」というキャッチコピーが躍ったが、とにかくダイナックだった。が、ダイナミックに惨敗することも多数。確かに2019シーズン、リーグ優勝もしたが終盤10戦の怒涛の勢いと追い上げで駆け抜けた優勝。シーズンを通してピーキーさは変らなかった。もちろんこれは後年になって思ったこと。
引き継いだ、ケヴィン・マスカットが目指したサッカーは、源流をキープしつつも、ピーキーではない。どちらかというと、ボール保持に重きを置きつつ急がない。CFさえも降りてきて、受けて捌く。WGの個の力も大きいが、SBが極端に中に絞るシーンもアンジェ時代よりも減った。過激ではないが、積極的ではある。まさに大人なサッカー。
現実的なアレンジをどんどん加えた結果のこの形、2022シーズンともまた違った形。マルコスや西村の動き方が変わったり(出場機会や走行距離が変化)、ロペスの動き方が変化したり、一森の当初の果敢なチャレンジに変化が出たのも、個々の動き方の修練もあるが、全体的な大人な変化とみている。
結果的に、これが順調に完成できれば、優勝はできていたと思う。前述の負傷者の続出でアレンジの幅が極端に狭くなり、下手したらアレンジできなくなったというのが今季の結論ではなかったか。
ケヴィンの頑固な一面を何度か見た。それはあくまでも外から見た範囲であるが、なりふり構わずとにかくスタイルとか捨て去って、全方位的サッカーをやるという選択肢もあったように思うが。おそらく小さなトライはしているがスタイルは最後まで崩さないかった(もちろん3バックもやったけどね)
2シーズン目であり、かつ大人であるからこそ、成熟も早いし2024シーズンのチャレンジの余地があるかと言われるとまたこれは難しい問題だった。結果的にケヴィンは次のステージに跳び立ったが。
そういう意味では2024シーズンは、アタッキングフットボールver.3を模索するシーズンになるんだろうかと思う。ちなみに2024シーズンも「勇猛果敢」を継続かしら。(これ以上は2024プレビューになるので割愛)

札幌ドーム

印象的なゲーム

アウェイ遠征として
4節 北海道コンサドーレ札幌戦 @札幌ドーム 0-2敗戦

ベストゲームではなくワーストゲーム(汗)フルコートマンツーでいいようにやられて帰ってきた
初札幌遠征!札幌二泊して、「水曜どうでしょう」聖地巡礼して、いいもの食べて満喫したから良し。
25節 横浜FC戦 @ニッパツ三ッ沢 1-4 完敗
26節 柏レイソル戦 @三協フロンテア柏 0-2 完敗

悪夢の二連戦。2023シーズンのぶっちぎりワーストゲーム。
相当な精神的ダメージ。引き籠りを崩せない。そもそも前に運べない。突破口がない。にっちもさっちもいかないとはこのこと。忘れ去りたいが、忘れられない
28節 鹿島アントラーズ戦 @県立カシマ 2-1 勝利

何度目かのカシマで勝利。やっと苦手意識が払しょくできた
34節 京都サンガF.C戦 @サンガスタジアム 1-3 完敗
スタジアムを観に来た。これは最高の体験だったが…
ロペスの得点王獲得のゲーム。前半のDOGSO退場が全てだった。その後先制したあたりまでは良かったが、全方位型スタイル、満身創痍の10人のチームでは無理があった。

最初にアウェイ遠征をまとめてみたのがだが、負けが印象的。純粋なベストゲームは次に

ベストゲーム
30節 北海道コンサドーレ札幌戦 @日産スタジアム 4-1 完勝
31節 アビスパ福岡戦 @ベスト電器 4-0 完勝
32節 セレッソ大阪戦 @日産スタジアム 2-0 完勝

中断挟んだが、神戸に完敗した後の失意の中、満身創痍の中での3連勝だったのだ。まさに総力戦。ここでリーグの優勝争いが完全に終わる可能性もあった中での3連勝は大きかった。どのゲームも2点差以上。苦手意識のあるセレッソ大阪も含めての連勝は気持ちが昂った瞬間だった。
17節 柏レイソル戦 @日産スタジアム 4-3 劇的勝利
泣いた試合だ。宮市の復活劇的ゴール。ころころとゴールへ転がるボール。普通は入らないボテボテのゴールだ。後半ATのあの時間に入るゴールではない、普通は。それが宮市という男のなせる業、なんというストーリー
冷静に考えると、3点を献上して打ち合いにする相手ではない。相手の退場劇にも助けられている、負けゲーム、良くて引分のゲーム内容。まったく出来は良くない。ただ、ドラマがあった。スタジアムが揺れ、多くのサポータが涙した。これぞフットボール。

ベストプレイヤー

No.27 DF 松原健
大人になったケニー。在籍歴も一二を争う長さになった。ゲーム全体を俯瞰して、いくところ、いかないところを冷静に判断。負傷者が続出した中で、キー坊を支え、時には叱咤激励してキャプテンシーを発揮していた。熱くなり過ぎずにやれているが故にチャンスにも強くなり年一だったゴールが、2本3本と増えていく。運があれば5得点ぐらいいけたはず。今季はほぼ完走し、最も頼もしかった。

No.6 MF 渡辺皓太
磐石のボランチ。2023シーズンはナベコのチームだったと言っても過言ではない。剥がせる、運べるは昔からだが、絶妙なペースコントロールと配球はリーグ随一。今季はボール奪取とフィジカルコンタクトに磨きがかかった。小さい身体で奮闘する姿には惚れ惚れする。

No.1 GK 一森純
一言で評するならば努力家で狂人だ。高丘の移籍でまさに急転直下で、吹田からやってきた彼は、初戦からネジが一本外れていた。「心臓に悪い」がここに舞い降りた。そこから実戦を重ねてあっという間に安定した攻撃的守護神の誕生である。何人のマリサポが掌を返しただろうか。
努力もあるが彼は凄まじい集中力がある。それがアウェイ名古屋戦のウルトラアシストに繋がっているし、驚異のPKストップに繋がっている。1シーズンフル稼働でもないのにこんな守護神はなかなかいない。来てくれてありがとうと言いたい。

次点として
山根陸
沈着冷静。剥がせる、運べるはナベコと同じ。やる事なす事スマートで鳥肌もの。
角田涼太朗
高いレベルで卒なくこなすクールガイ。かと思いきや、顎の骨折を押してヘッドギア着けて、また目を腫らして強行出場。チームいち熱い。
エウベル、ヤン・マテウス、ロペス
史上最強のスリートップ。個性強く三者三様。共通項はフォアザチームが徹底している事

プレイヤーを語り出すと止まらず、全員を書きたくなるのでこの辺でやめておく。

この2人も推しですよ

最後に

2位では満足できない。タイトル一つでは満足できない。現実的に狙える位置にいて、実力があるのは幸せである。それに尽きる。
積極的なスタイルであるアタッキングフットボールを楽しめた。遠征という名の素晴らしい旅行にもいけた。
喜怒哀楽が詰まったシーズンでした。
2024シーズンもよろしくお願いします。

トリパラ!

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