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ビターチョコを一片ずつ味わうように

ここ数年、なんだか小説を読む気になれなかった。
読もうとしてページをめくっても、物語の世界になんとなく入り込めずに途中で閉じる…そんなことばかりだった。

そんなある日、人と待ち合わせていた本屋で見つけて夢中になったのがこちらの本だ。↓

『大人のおとぎ話』。POPと可愛い表紙につられて手に取ると、作者はロアルド・ダール。

子どものころ夢中で読んだ、「チョコレート工場の秘密」の作者だ。
しかも、短編集。
長編をなかなか読めなくなってきた私にとって、いいリハビリにもなるかもしれない。
そう思い、ワクワクしながら購入した。

久々に読むロアルド・ダールはやっぱり不思議で、ブラックで、一瞬で物語に引き込まれる。
本屋で見たPOPに書いてあった通り、まさに『大人のおとぎ話』だった。

毎日お風呂に浸かりながら一話ずつ読みすすめ、あともう少しで読み終える。一冊の本を読み終えるのは、なんだかなごり惜しくてちょっと淋しい気分になるけど、次の物語を読むのが楽しみだ。


一つ一つ、理不尽なラストだったり、後味が悪かったり、「どういうこと??」と疑問を持つお話も多い。

でも、外国の、しかも少し昔の話だからかあまり気にならないし、逆に想像を膨らませることができる。

ビターチョコを、一片ずつ味わう。
そんな気分にさせてくれる、物語たちだ。


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