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【合格する人はここが違う】⑤思考・マインドが違う

こんにちは、山藤あるとです。

【合格する人はここが違う】シリーズ第5弾です。

今回は、受験勉強に向かう思考やマインドの話です。

多くの受験生に最後まで読んでもらえたらうれしいです。


思考・マインドが違う

マインドとメンタルの違い(私見)

本題に入る前に、言葉の整理をしておきます。

マインドと似た言葉にメンタルという言葉がありますが、個人的には、何かあった時の受け止め方とか考え方がメンタル、物事に取り組む時の姿勢や考え方がマインド、という意味で使っています。

あえて言えば、攻めの考え方がマインド、守りの考え方がメンタル、というイメージで受け止めていますので、一応使い分けてはいます。

合格しない人の思考・マインド

合格しない人は、すぐに結果を求めることが多いように思います。

勉強にも即効性を求めるので、できる部分の習熟度を上げることよりも、できない部分をできるようになるところに意識が偏りがちです。

短期的にすぐできるようになったとしても、他のできない部分にすぐ取り掛かってしまうので、長期的にはできるようになったところもあいまいになっていることが多かったりします。

また、すでに苦手意識を持っている科目など、相対的に時間がかかりそうと思うと後回しにしてしまい、苦手な部分が苦手なまま放置されやすいです。

すぐに結果に反映されなければ、勉強したのに点が伸びない、定義を覚えたのに次の機会では正確に思い出せなかった、だから自分はダメなんだ、もっと勉強しなきゃ、といった感じで、精神的なダメージもすぐに受けます。

ダメージを受けるので、それに耐えられるようにならないといけないとも思っています。
個人的な狭い意味でのメンタルを鍛えようとするマインドを持っているという感じです。(ややこしいですね)

それを乗り越えてこそ合格に近づけると思っていたりします。

ただ、比較的短期間でダメージを受けることを繰り返すため、耐久力だったり回復だったりが追い付かずどこかで破綻して挫けます。

そのことでさらにダメージを受けるという悪循環に陥り、なんでうまくいかないんだとかなんで頑張れないんだとか、勉強内容以外のところでぐるぐると悩む時間が多いです。

合格する人の思考・マインド

合格する人は、逆算思考をしていることが多いように思います。

最終的に試験本番までにできるようになっていればよい、というマインドでいるので、すぐに結果が出るかということよりも、今のペースで本番までに間に合うかという面を考えます。

同じようなことを何度も繰り返し習熟度を上げることには時間がかかるので、計画的に取り組みます。その結果、着実に基礎力が向上します。

苦手な分野には相対的に時間がかかることを踏まえたうえで、割と早めに取り掛かるため、苦手なまま放置するということが少ないです。

また、本番までに間に合えばよいというマインドでいるので、途中の答練ですぐに結果が出なくてもそれは想定の範囲内であり、大きなダメージは受けません。

おのずと、精神的ダメージに耐えられるようにならないといけないという思考も薄れます。

間に合うのか不安になった時は、これまで自分が頑張ってきた勉強を振り返って、これだけやったんだから大丈夫と自分を奮い立たせます。

目の前の答練等の結果ではなく、これまでの過程を支えに頑張る感じです。

その分、最後までやり通せる可能性も高いです。

振り返り・考察

毎度のことですが、合格しない人の説明はまさしく、合格できなかった時期の自分です。

振り返ってみると、受験勉強を苦行というか、困難に耐えて挫けずやり遂げるもの、その結果手に入るのが合格、というイメージを持っていました。

耐えるもの、というメンタル寄りの発想でした。

成績がよいと耐えるとかいう発想になることが少ないため、長く耐え続けるためにはよい成績を出し続けることが効果的という勘違いをしていました。

おのずと、結果にすぐつながりそうな努力ばかりするようになります。
そうやって身についた学力も薄っぺらなものとなっていました。
知ってはいるけど分かっていない、分かってはいるけど説明できない、といった感じです。

短答科目ではない、租税法と経営学(選択科目)は後回しにすることが多く、その分苦手と言えるほど勉強したわけでもない、といった程度の手応えの時もありました。

ひどい時は、短答式直前に、短答式に合格しても租税法等ができないからどうせダメだ、と自分の不勉強を棚に上げてモチベーションを失っていたこともありました。
(直前期のプレッシャーに耐えきれない理由にこれらの科目の不勉強さを使っていたともいえます)

これらの点に関して、自分がどうやって変わったかを思い返してみると、自分の周りの合格した人の話を聞いていると、ほとんどの人が逆算で勉強の全体を考えていることに気付いたのがきっかけでした。

最初は意識的に逆算思考で考えようとしていましたが、習慣化できた頃には、だいぶ意識というか思考も変わっていたように思います。

特に、すぐに結果を求めていた部分ははっきりと切り替えられたかなと思います。

その影響が一番出たと思うのは、覚える部分についてでした。

この記事でも書いたように、結局は覚えるまでやれば覚えます。

なのに、合格できなかった頃はすぐ結果を求めていたので、最初に覚えた次の機会に忘れていると、あーダメだ、となってメンタルにダメージを受けていました。

しかし、今覚えていなくても試験本番でおぼえていられるようにすればよい、という考え方に変わると、最初に覚えた次の機会に忘れていても想定の範囲内ですし、それでも覚えることを繰り返すと次またその次と少しずつ定着していくことも実感できて、いかに今までの自分が近視眼的だったかよくわかったのを覚えています。

まとめ

・合格しない人の思考・マインド
 すぐ結果を求める
 勉強も即効性のあるものをやりがちな割に、長期的な視点での内容が薄くなりがち
 苦手科目を放置しがち
 大変な受験勉強生活にいかに耐えるか、が大事だと思っている

・合格する人の思考・マインド
 逆算思考で勉強の全体を見渡している
 試験本番でできればよいと考え、基礎力の熟成にしっかりと時間をかける
 苦手科目も放置しない
 自分を支えるのは自分がこれまでやってきた勉強そのものだと実感している

即効性があるものにばかり意識が向いていた、というのは今思えば大きな勘違いでした。

努力の成果を保証されたかったのかもしれません。
言うなれば、メンタルにダメージが与えられないように逃げていただけです。

しかし、成果が約束されたような努力は、本質的な努力ではないのでしょう。

成果につながるまでどれだけやれば分からない努力を、成果につながっている実感がない状況でも続けるからこそ、それをやれるやれないで長い目で見たときに差がつくのだと思います。

そう考えると、合格する人は、日々の勉強の成果次第でメンタルにダメージを受けつつ頑張るというマインドを持っているのではなく、日々の勉強の成果に関わらず勉強を続けるというマインドを持っている、といえると思います。

もっと言うと、メンタルって鍛えられるものなのか?とも思いますし、メンタルを鍛えるための戦いはそもそも勝てる見込みのある戦いなのかという気もします。
メンタルと戦わずに勉強するマインドが必要ということかもしれません。

そういった攻めの姿勢で勉強をすることで、そもそもメンタルを鍛えるという発想自体が不要になり、勉強により集中できます。

これまでの自分の勉強がこれからの自分の勉強を支えてくれるので、好循環が生まれます。
こうなると強いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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