覚えるのが苦手でも覚えるコツ
こんにちは、山藤あるとです。
受験勉強をしていると、なにかと覚えることが必要な場面が出てきます。
私の経験上、自分も含め、「覚えるのが苦手」と言う人は結構いました。
しかし、ある時、覚えるのは苦手と言いながらも結局覚えている人もいることに気づきました。
今回は、そこを掘り下げて考えてみて分かった覚えるコツの話です。
(具体的な記憶術のような話ではありません)
・覚えることに苦手意識がある人
・覚えることは得意だと思っている人
など、多くの受験生に最後まで読んでもらえたらうれしいです。
覚えられないのは苦手だからか?
苦手でも覚えている人と覚えていない人
必ずしも本当に苦手だったのかは不明ですが、苦手と言いながら覚えてしまう人と苦手と言った言葉通り覚えていない人はいました。
これらの人達の違いを探してみると、覚えられる人と覚えていない人では、言動の違いに傾向があることが分かりました。
覚えていない人は、覚えるのが苦手だからついつい後回しにしてしまい、結果としてやらない、もしくはやっても苦手意識がない人より覚える時間が少ない傾向にありました。
反対に、覚えられる人は、覚えるのが苦手だから人より繰り返しやらなければいけないとして、実際に比較的多くの時間を覚えることに費やしている傾向にありました。
得意だけど覚えていない人と覚えている人
さらに言うと、覚えるのが得意と言う人でも、覚えている人と覚えていない人に分けられました。
覚えるのが得意と言うのに覚えていない人は、得意だからちょっとやればすぐ覚えられると思ってついつい後回しにしてしまい、結果としてやらない、もしくは本当にちょっとしか覚えるために時間を使っていない傾向にありました。
反対に、覚えるのが得意と言ってちゃんと覚えている人は、得意と言いながらもそれくらいの時間は使うんだなぁと意外に思うくらい覚えるために時間を費やしている傾向にありました。
覚えるのが苦手かどうかは関係ない
ここまで書くと、違いは明白です。
覚えられるかどうかは、「覚えることが苦手かどうか」には関係なく、「覚えるまでやっているかどうか」で決まります。
「覚えるまでやれと言われても。。。」という声が聞こえてきそうです。
しかし、厳しいことを言えば、実際に苦手だったとしても、試験に挑む以上覚えていない状態で止まっても合格できる自分に変われないだけです。
苦手と言いつつ覚えられない人は、覚えることが苦手だから覚えきれてなくても仕方がない、といった意識の人が多いように思います。
合格するためにはそこを超えて変わる必要があります。
では、そこをどう突破していくか、が大事になってきます。
意識を変えてみる
覚えていても苦手意識がある人とない人
切り口を変えると、覚えている人の中には、覚えることが得意だと思っている人と苦手意識がある人がいるわけです。
人によって時間に差はあるものの、覚えることに使っている時間は得意な人と苦手な人でたいして時間は変わらないというケースもありました。
私の身の回りの人たちから聞いた範囲ですので、サンプルも少なく偏りはあるかもしれませんが、苦手意識がある人の方が明らかに多いというほどではなかったです。
ここも違いを探してみたところ、覚えることが得意という意識がある人は、「忘れてしまう」ことを前提に考えている傾向にある事に気が付きました。
得意な人が考えていることと苦手な人が考えていること
得意な人は、そもそも一度覚えても時間が経てばだんだん忘れてしまうものだと考えているようです。
「忘れてしまう」ことを受け入れているという感じでしょうか。
だからこそ、忘れたからといって落ち込んだりせず、忘れるたびに復習できるようにしよう、もしくは忘れる前に再確認しよう、という感じです。
最終的に覚えている状態になるために長期的な視点で時間を使っている、といった感じでした。
最初に覚えることそのものよりも、その後の維持、メンテナンスに重点を置いていた、ともいえそうです。
一方、苦手意識がある人は、「忘れてしまう」ことで苦手意識を感じているようでした。
覚えてみたけど、次やったときは忘れてしまっているので、自分はなかなか覚えられない、だから苦手だ、と思ってしまっている感じです。
それでも、覚悟を決めて覚えられるまで繰り返すので結果的に時間を使っている、といった感じです。
こうやって並べてみると、得意な人も苦手意識がある人も、ある程度忘れているという点では同じですし、覚えて忘れて覚えてを繰り返して覚えているというところも同じです。
覚えることに対する意識を変えて、「忘れる」前提を受け入れるだけで、覚えることの苦手意識からは多少楽になれるのかもしれません。
忘れる前提で勉強する
大事なのは本試験当日の状態
結局のところ、覚えるためには覚えるまで繰り返すしかありません。
ただ、忘れていく前提で考えると、覚えて終わりでもありません。
受験する上で必要なのは、覚えたかどうかではなく、本試験当日にそれらの知識を使える状態(短答式なら正誤判定できるレベル、論文式なら答案を書けるレベル)にして受験できるかどうかです。
極端なことをいうと、本試験当日まで繰り返し覚え続ける、ことが望ましいということになります。
現実的には、定期的なメンテナンスで覚えているか確認したいところです。
覚えるコツ
特にオススメしたいのは、「忘れる前にもう一度覚える」ように勉強のサイクルを組むことです。
結局、抽象的な表現になってしまいますが、覚えるまでやるしかない以上、どう繰り返すか、というところが大事になってしまいます。
とにかく接触回数を増やすことで、覚え直すロスを少なくすることが狙いです。
忘れてからだと覚えなおすのに時間がかかりますが、忘れきる前だとちょっとした確認ですぐ覚えなおせるので短い時間で済みます。
もちろん、公認会計士試験では覚えることは膨大にあります。
それでも忘れる前にもう一度勉強できるようにしようとすると、必然的に高回転型の勉強スタイルになるということです。
情報源をよく覚えていない話で恐縮ですが、こんな話も聞いたことがあります。
100個の英単語を覚えるのに、1日10個ずつ10日かけて覚えたグループと1日100個覚えようとすることを10日繰り返したグループでは後者の方が正解率が高かったとか。
この話の信頼性のほどははっきりしませんが、自分の経験上も後者の方がよいとは感じています。
前者の場合、1日目に覚えた10個は最後にテストする頃には10日前に覚えたっきりなわけですし、忘れていてもおかしくないかもと思えないでしょうか。
低負荷高回転で勉強しよう
「1日100個とか多すぎて無理だ」と思う人もいるかもしれません。
ただそれはおそらく、今の自分がイメージしている覚える際の負荷の加減で考えているからです。
1回当たりの負荷を下げて何度も繰り返します。
だからこそ、この記事で書いた低負荷高回転で勉強することが大事です。
どれくらいの高回転が必要かと言えば、「忘れる前にまた同じところを勉強できる」程度の高回転ということです。
そこまで回転数を上げられる負荷まで落とすと、結果として覚えきれないまま試験当日を迎えるかもしれませんが、それでも全く覚えていないものがあるよりはよい、という判断です。
まさしく、重ね塗りの意識です。
まとめ
・覚えられるかどうかは苦手かどうかは関係ない
覚えられるまで繰り返したかどうかで決まる
覚えるのが得意かどうかも関係ない
・そもそもある程度忘れてしまうのは仕方ないと受け入れる
1回で覚えられなかったからといって落ち込む必要はない
忘れる前提で勉強を組み立てる
・低負荷高回転で繰り返し覚えるのがコツ
忘れる前にもう一度勉強する方がロスが少ない
忘れるからこそ重ね塗りで仕上げていく意識が必要
結局、大事なのは覚えるまでやるという覚悟です。
コツといいながら、多少はマシといった程度のものですが、それくらい王道を歩まざるを得ない部分なのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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