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多科目並行で一石二鳥
こんにちは、山藤あるとです。
重ね塗りするような勉強で合格に近づこうというこの記事で、試験当日までのメンテナンスが必要という話をしました。
今回は、ここから展開したいと思います。
・得意科目、苦手科目がハッキリしている人
・集中力がなかなか続かないと悩んでいる人
など、多くの受験生に最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
科目間も重ね塗りで
科目間のバランスも必要
上記の重ね塗りの記事にも書いたように、試験当日まで勉強したことを維持できるようにメンテナンスするためにも、何度も繰り返す重ね塗りのイメージで勉強するほうがよいです。
重ね塗りは、主に科目内の論点をまんべんなく何度も塗る、というイメージで私は使っていますが、それは科目間でも同じです。
ある科目は毎日、ある科目はたまに、といった勉強の仕方だと、たまにしか勉強しない科目はその分劣化も大きく、メンテナンスが大変になります。
多科目並行勉強のススメ
科目間のバランスもとって勉強していくためにオススメするのが、毎日多くの科目を勉強することです。
毎日全科目勉強するのが望ましいですが、個人的には少なくとも毎日5科目くらいは並行的に勉強したいところです。
もちろん、1日の中でも各科目の時間配分は均一ではありません。
相対的に学習時間が必要な計算科目は多め、租税法など論文式試験のみの科目は短答式試験前は少なめとか、苦手科目を多めなど、時期や個人の状況によって調整します。
経験談
以前の私は逆でした。
多くても1日に3〜4科目くらいしか勉強していませんでした。
そのうえ、「試験科目は7科目で1週間も7日だから、1日1科目ずつ勉強していこう!」と思い立ちやってみた時期がありました。
結果として、1日同じ科目に集中して勉強するのですごく充実感はあるのですが、その割に翌週に同じ科目に戻るとあまり頭に残っていないことがよくありました。
今になって思えば、1週間に1日しか勉強しないなら忘れる方が早かったということなんだと思います。
自分としては1週間勉強し続けているのに成果が伴わない、その割に勉強している充実感が出てしまう、という感じでした。
まさしく重ね塗りの記事でダメだと話した、きれいに塗るやり方を科目別でもやってしまっていました。
多科目並行で苦手科目対策
やったかどうかではなくできるようになったか
このように、勉強を頑張ることに意識が向くあまり、勉強を頑張ったことに満足してしまうのは危険です。
勉強をやったかどうかは大した問題ではありません。
(むしろ受験生である以上、勉強して当然です)
勉強した結果できるようになったかが大事です。
さらに、その状態を試験当日までキープできるようにメンテナンスし続けることが大事です。
それを全科目で出題可能性の高いなるべく多くの論点でこなしていく必要があります。
苦手になっていく理由
真面目に勉強しようとする人ほど、じっくり勉強してしまい、科目間の重ね塗りが甘くなる傾向にあるかもしれません。
そうなると自然とよくやる科目とそうではない科目が出てきて、気がついたら特定の科目をしばらく勉強していなかったということがあります。
特定の科目をやらない期間が長くなればなるほど、できるようになる可能性が下がります。
もっと言うと、そうやって間を開け続けた結果、苦手科目ができてしまいます。
苦手ではなく勉強不足
このように、特定の科目が苦手になる原因は、単純に勉強時間が足りていないことが多いのではないでしょうか。
日常的に少数の科目しか勉強していない場合は、勉強していない期間が長くなる科目が増えてしまい、それをきっかけに勉強不足の科目が増えるということになりかねません。
一度苦手意識を自覚してしまうと、その後その科目を勉強することに抵抗感を覚えるようになり、結果勉強不足が加速します。
足切りがある公認会計士試験では、得意があるよりも、苦手がない方が合格に近づきます。
全科目まんべんなく勉強するためにも、そして苦手科目を作らないようにするためにも、毎日多くの科目を勉強するようにした方が良いです。
科目切り替えで効率化
いかに効率的に休むか
多科目を並行的に勉強すれば、それを逆手に取って、科目の切り替えを気分転換に利用できます。
受験生にとってもっとも足りない資源は時間です。
試験当日までの限られた時間の中で可能な限り勉強に時間を費やしたいところですが、休まずに勉強してもそのうち能率が著しく落ちてしまうでしょう。
そうならないためにも、適度な休憩は必要です。
しかし、休憩しすぎてそもそもの勉強時間が減りすぎても本末転倒です。
なるべく集中力の低下は防ぎたいけど勉強しない時間も増やしすぎたくないわけです。
どう休むか、は結構大事です。
勉強しながら休む
そこで私は、科目を切り替えることで気分転換を図ることにしました。
公認会計士試験は、電卓を使う計算科目もあれば、電卓をまったく使わない理論科目もあり、会計や経営の科目もあれば法律の科目もあります。
計算科目を勉強した後には理論科目を勉強するとか、会計科目を勉強した後には法律科目を勉強するなど、なるべく異質な科目を続けて勉強することで、集中力の低下がなるべく少なくなるように意識しました。
また、苦手科目(勉強不足の科目)の勉強で頭を使ったら、得意科目の復習で疲れをとる、など負荷がかかるものとそうでないものを交互にやったりもしました。
短時間の運動もありかも
さらに、環境は選びますが、理論科目の答練の解説は歩きながら読むとか、科目によって場所を変えるとか、ちょっとでもいいのでこまめに体を動かすようにもしました。
振り返ってみると、歩きながら読むのは割と好感触でした。
短時間の運動を挟むのは勉強との相性は悪くないのではと思います。
筋トレなどは短時間でできるのでちょうどいいかもしれません。
まとめ
・科目間も科目内も重ね塗りで何度も繰り返す
どの科目もバランスよく勉強しないとメンテナンスが大変になる。
個人の学力や時期などに応じて自分でバランスを取るしかない。
・多科目並行で苦手科目対策
苦手になる原因は勉強不足。
日頃からどの科目も勉強して苦手科目ができるのを予防しよう。
・科目切り替えで休みながら勉強する
科目の性質や勉強の内容にメリハリをつけて気分転換を図りつつ勉強を続ける。
短時間の運動を取り入れるのも効果的。
とにかく「忘れる前にもう一度勉強する」くらいの回転の速さ、勉強の頻度での重ね塗りが大事です。
多くの科目を日常的に勉強して、どの科目もどの論点も繰り返し重ね塗りできるように意識しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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