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『横道世之介』

2019年4月14日の夜、
Netflixで鑑賞。
詳しくはググってください。

①横道世之介という男

スーパーヒーローでも何でも
ない、世之介のような、ダラダラしている
ようで、存在そのものが、人の支えや、
救いになっていることって、実は、
誰しも、持っているんだと思う。
自分の周りを見渡してみても、
世之介のような人はいないよ、ではなく、
実は自分の中に世之介 要素ってある
ってことです。
つまり、存在してるってことが、
人間の最大の本質ということでして。

②16年後の世界との交錯

話が進み、ラストに16年後…
という構成ではなく、1987年と16年後の
話が、クロッシングしながら、進む
ストーリーにが実によく出来ていて、
泣けてしまう。
人が生きる、生き続けるって
こういうことかって、泣けてしまう。

③続•横道世之介

原作は吉田修一の小説、
『ダ•ヴィンチ』での吉田修一の
インタビューを読んでいると、
まず、映画を観たくなってきた。
そして、なるほど と思った。
横道世之介 は、どの年にも生きていて、
その一年間を描くという形で、
読者の前に登場することが出来ると
いうことなのだ。

吉田修一といえば、
『怒り』や『悪人』も書いているが、
インタビューでは、『悪人』の
主人公が、もし、世之介と出会っていたら、
悲惨な事件を起こすことは、
無かったんじゃないか、と。

世之介は、スーパーヒーローや
敏腕刑事でも、名探偵でもないが、
人が怒りによって罪を犯すことを
防げるかもしれないというのだ。

そして、世之介は、人を救うために
取った行動が、私たちには出来ない
ということではなく、
私たちにも、そういう要素が人間で
あるかぎり、ゼロではない、という
ことなのだ。

世之介〜〜(吉高由里子の声)

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