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意思決定がうまくできない人が抜けている視点

こんにちは。榎本です。
夏季休暇中毎日更新しようと思ってます。

今日は仕事の中で必ず「決める」ということが必要になりますよね。
行動も大事ですが成果を左右するのは正しく決めることだと思います。

今回はうまく意思決定できていない人が抜けている視点を話していきます。

意思決定を種別分けしていない

まず最初に意思決定をする際に、いきなり情報を集めて意思決定をしようとするのは間違いです。
意思決定の前に意思決定の種類を分類しましょう。

意思決定の種類

意思決定で大事な基準は下記の2つの軸です。

・後戻りできる意思決定か?決めたら元に戻れない意思決定か?
・「決め」でやるしかないか?データなどを集めて判断できるか?

それによって次の4つの種類の意思決定に分けられます。

■データを元に判断ができ、後戻りできる意思決定
最も容易な意思決定です。データを元に判断もできますし、後戻りもできるのでPDCAを回しながら方向修正もできます。
データが十分にある場合は大抵やりながら修正する場合よりも調べた方が早く方向性を特定できるので、分析や調査を通して方向性を決めます
さらにやりながら仮説検証をして方向性を修正していけば間違いなく結果もついてくる領域で、現場レベルの意思決定はこの手のものが多いです。

■決めでやるしかないが、後戻りできる意思決定
データを元には中々決めづらいけれども、後戻りできる意思決定です。例えば現場レベルのデザインなどがあげられます。
この場合PDCAを回せるので試せば良いのですが、意外と見落としがちなのは決めでやるしかないからこそ仮説をしっかり立てるということです。
デザインもターゲットやコンセプトを明確にした上で決めていくことが重要になります。

■データをもとに判断できるが、後戻りできない意思決定
次はリアルビジネスを店舗を選ぶ時など、データを元に判断できるが後戻りできない意思決定です。店は出してしまって商圏が良くないと退店するしかないことが多いためです。
しかし、周辺人口や年収などのデータや交通状況などのデータを元に分析をしていくことで、データを元に良い場所などを選ぶことができます。
この場合は、事前に綿密な調査をしましょう。その上でデータを元に意思決定をすればOKです。

■決めでやるしかなく、後戻りできない意思決定
もっとも難易度の高い意思決定です。おそらく経営レベルの意思決定はこの手の判断になると思います。
これはほとんどが前例がなく、一度決めたら後戻りのできない戦略レベルの意思決定になるので、むしろ決めたことを正解にしたり、未来を創造していくスタンスが重要です。
日本企業はこの手の意思決定が非常に苦手かと思います。シミュレーションをして地に足つけることも大事ですが、何より大事なのはミッションや戦略ストーリーベースの決定をしていくことです。ミッションやビジョンが社会的に重要な直観性・天才性に富み、時代の潮流を捉えたものであれば、きっと未来はその方向に動きます。

事前の上記のどの意思決定なのか?を考えた上で、意思決定の土台を整えることで無駄な議論を防げたり、意思決定の失敗を防ぐことができます。

判断をするための必要要素が揃ってない

次に意思決定をしていこう!となったときに失敗するケースです。
判断しようとしているのに、判断に必要な要素が揃っていない人が多くいます。
結論を言うと、判断は「判断対象」と「判断基準」が必要になります。

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まずは判断対象に抜け漏れがあると、
「もっと良い選択肢ってないの?」
となります。そのため、MECEに判断対象を洗い出している必要があります。

次に判断基準です。
そもそもこの基準がぶれていると、
「こっちも良いけど、こっちも捨てがたいよね」
というトレードオフに右往左往することになります。ただそのように一概に判断できるような機械でもできる意思決定は正直考えるというより作業です。
トレードオフを超えるための判断基準を明確すぎるほど明確にすること。それが本当の意味で、優先順位をつけるということになります。
ポイントは捨てることを意識することです。

「なぜ?」と「本当に?」をうまく使えていない

次に議論が納得感のないものになっているケースです。
その場合は意思決定の論理構造を押さえられていないパターンがほとんどかと思います。

まず意思決定は次のような論理構造に「論点」を整理できます。
※次の例はざっと作ったのでMECEとかは忘れてください笑

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その論点構造の上で、納得をしていない場合は「なぜ?」と「本当に?」という質問を繰り返して、この構造を納得できるものにしていくと、公平な決定ができます。

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なぜならそのような質問をすることで、論理構造をすべて洗っていけるからです。
十分に議論を尽くす場面ではこの質問でロジックを確認していきましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?上記の3つのポイントを押さえることで、意思決定の質は格段に上がるケースが多いです。

しかし、意思決定が上手く行かないケースは下記のnoteでも話したような、組織のスタンス自体に問題があるのかもしれません。

今回の技術はみんなが組織の目的を意識している場合に有効になります。そもそも個人のエゴやプライドでこれをやられると、揚げ足取りに終わるので要注意です。

皆さんが素敵な組織で、素敵な意思決定ができることを応援しております。

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