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人間とはなにか?自分とは何者か?という哲学・思想が求められる「1億総アーティスト時代」

こんにちは。榎本です。
今日は僕が感じている今後誰もがアーティストになる「1億総アーティスト時代」が来るんじゃないか?というお話です。

これまでの時代の「成功」モデル

まずこれまでの時代はどんな成功モデルだったのか?を見ていきたいと思います。キーワードは「表面性・機械性」です。

まずはこれまでの時代で成功を収めたモデルといえるGEは、一般化・標準化などの共通化をして、市場の大きなところを多角的に面で押さえていくような非常に分析的で、高度経済成長的な大量生産・大量消費の考え方で運用されていたと思います。

また、そういった価値観で目的は「成功」「利益」にあるため、内心の本音はどうあれ、調整をするために建前を使い分けて政治を進めるなど、機械的なコンセプトが見え隠れします。

そういった中では次のような「表面的」な特徴があったかと思います。

・本音と建前で、内心はどう思っても口では上手く政治的な発言をする
・表面的な目先の指標(利益など)を見て、本質を見ない
・抽象化はしても「共通化」をしただけで、合意を探ったりする意図のみ
・「普通」という考えで、一般化・標準化して管理

このように機械的で表面的に、合理的にただプログラムされて動くことで成功ができていた時代だったかと思います。

「深さ」へのパラダイムシフト

しかしこういったあり方は、多くの方が資本主義や経済成長にだけこだわるようなところなどからも違和感を感じている人がいるように、人間の本性から反しております。

以下の記事で、昨今のトレンドから科学における複雑系科学へのパラダイムシフトを分析的にまとめましたが、「物事の本質や、変わらない部分に目を向ける」といった大きな流れの1つに合致している気もします。

ここからは今までのような表面的で機械的なものではなく、「深さ」や思想・哲学が求められます。

ビジネスをするにしても、次のようなことが必要になるでしょう。

「人間とはなにか?ヒューマニティ(人間性)を経営に盛り込めないか?」

「このサービスや事業の哲学は?思想は?どんなコンセプトで運営されている?」

ビジネスの権威のようなハーバード・ビジネス・レビューでも、「人間性」について語られております。

「1億総アーティスト時代」の到来

このような考え方の先はどのような時代になるかというと、全員がアーティストのように自分とは何者か?人間とはなにか?といった探求の末、思想や哲学を表現していくようなアーティストの時代が来ると思っております。

エーリッヒ・フロムは次のように言っています。

過去の危険は、人間が奴隷になることだった。未来の危険は、人間がロボットになるかもしれないことだ。

これについては「ロボット的」とはどういうことか?というところで、次のnoteに時代背景も含めてまとめておりますが、人が「~すれば良い」という表面的なロジックやプログラムで流されてしまう時代からの転換のことです。

これからの時代はより人間の本性に立ち返って、誰もが次のように考えると思います。

「自分のやりたいことって?自分って●●株式会社の●●でもなく、何者なのか?」
「自分って何のために生を全うするの?人生の目的は?生きがいって?」
「この自分の思想を表現するためには?」

こちらの記事でも生きがいを持つことの重要性が、ikigaiベン図という表現で出されております。

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誰もが生きがいを持って、自分の思想や哲学、自分らしさを表現して収入を得て、生きていくと思います。

「成功」のその先へ。自然体で。

さて、昨今こういったことは誰もが話しておりますが、僕は次のような考え方はずれているかな?と思います。

「新しい時代は、自分らしさが大事だから、自分らしさを身につけるべき」
「これから生き残るには、思想や哲学が大事だから教養を学ぶしかない」
「自分のやりたいことをすれば成功できる!新しい時代の成功法則」

つまりまたこれすらも表面的に、「~すべき」というプログラムとして自分の意志ではなく、機械的に成功を求めるというのは本質ではないのです。

人間は本来、自然体に近づけば多様です。多様性を求めるのではなく、ただ自然体になれば良いのだと思います。
そうすれば自然と自分のやりたいことや、あなたらしさが人間なので出てきます。

少しでも多くの人が、自然体でアーティストとして生きる素敵な時代をワクワクして迎えましょう。

ではでは~。

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