衝動的欲求から自由になろう。
こんにちは。榎本です。
普段から「本当にやりたいこと」とか「ミッション」とか「欲求」に関わることを話してますが、今日は欲求には衝動的な欲求と意志的な欲求があり、衝動的な欲求から自由になることが人間らしくなることではないか?と思ったのでこちらについて書いていきたいと思います。
衝動的欲求とは?
衝動的な欲求とは、本当は求めていないのに脳が誤作動して欲しいと勘違いして囚われてしまうものです。
それって麻薬とか一部のものじゃないの?と思うかもしれないですが、麻薬的な欲求のようなものは実はすでに日常にあります。
例えば、次のようなものです。
・嫌なことがあったり、仕事で疲れた日にお酒を飲みたくなる
・SNSのフォロワー集めに必死になってしまう
・マウンティングをしてその瞬間気持ちよくなる
・わかりやすいフェイクニュースに飛びついて自分は正義になったような気持ちになる
一時期流行ったこの図が表しているんですが、僕の体験だとこれをやればやるほどますますこの衝動的欲求に振り回されやすくなります。
そしてストレスなどのキッカケがトリガーになったり、昨今の広告はこの衝動的な欲求にフック(釣り針)をかけて、無理矢理この衝動を引き起こすものが多いです。
まさに依存症・悪循環を言えます。
脳科学は詳しくないのですが、これは科学的にも立証されているらしいです。このような衝動的な欲求は「ドーパミン」の作用になるらしいです。
ネズミの脳の快楽中枢に電極を刺して、ネズミが自分でレバーを押すとそこに直接電気刺激が入るようにすると、ネズミは食事も水も飲むことを忘れて、ひたすらレバーを押し続ける(オールズとミルナーの実験)
またストレスなどのトリガーでこのドーパミンを欲してしまう衝動的な欲求が起きる仕組みも最近金沢大学の研究で発見されたみたいです。
問題なのは、スタンフォード大学の神経科学者の次の話。
つまりドーパミンによる衝動的欲求は幸福感をもたらさないということです。
ドーパミンには報酬を期待させる作用があるが、報酬を得たという実感はもたらさない
(2001年、スタンフォード大学の神経科学者ブライアン・クヌットソン)
自分と対話しよう
僕自身、つい最近まで毎回記憶をなくすほど浴びるようにお酒を飲んでしまう趣味がありました(笑)
犯した失敗は数え切れないほどですが
「飲まないようにしよう」
と思っても、飲んでしまいます。これは誰もが経験があると思います。
しかし自分と対話をするようになってから、自然とお酒も甘いものも脂っこいものなども食べたくなくなりました。
これは不思議な体験なんですが、「欲しい」と思ってる自分がいても
「ああ、これは衝動的な欲求だな~」と思うようになったんです。
※もちろん人間なので、むしゃくしゃして飲みたくなったりするときはあります。(笑)
何が効果があったかな?と思うと自分と対話をするようにしたことです。
特に効果が高かったと思うものをあげます。
・瞑想、座禅、マインドフルネス:
元からやってましたが、「瞑想するのが良いこと」というのを手放して、本当に今ここに集中をした。
・ヨガ、東洋医学、ストレッチ:
元からやってましたが、自分の身体に集中して身体と対話するような状態をつくった
・そもそも衝動的欲求を巻き起こすものをやめてみる:
無理にやめると我慢しようとして衝動的欲求が出てくるので、距離を置いてみてみよ~くらいの気持ちです
瞑想などをすると脳の中に「セロトニン」という物質が出るみたいです。ドーパミンなどの暴走を抑え、程よくバランスを取って心を安定させる働きを持っているみたいです。
意志的欲求を持とう
自分の「本当にやりたいこと」、ミッションやパーパスと呼ばれるものをベースで生きるようになると、上記の表層的な衝動的な欲求とは違う、心の奥からこれがしたいんだ!という声を感じるときがあります。
これを勝手に「意志的欲求」と名付けました。
衝動的欲求に振り回されなくなり、自由になることで意志的欲求がより鋭く出て、すごく充実して毎日が送れると思います。
「自由に生きる」
「楽しく生きる」
といった時に、衝動的欲求を自由とか楽しさと捉える人はいますが、それはドーパミンであり快楽です。
そうではなく、本質的な善・意味を見つけて、意志の声を聞いて生きることが、本当の意味で自由で楽しく生きることではないでしょうか?
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ではまた。
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