やさしく

ブックオフで購入したCD(たまに文庫・書籍)とおやつや日常の散文など、ようやく見つけた…

やさしく

ブックオフで購入したCD(たまに文庫・書籍)とおやつや日常の散文など、ようやく見つけた、なんとなく買ってみた、その時々で不定期更新。CDの復権を信じるCDmanです(https://suzuri.jp/CDman

最近の記事

ブックオフ購入録 Vol.27 -240720-

しばらく続いた梅雨の被膜も、ここ最近の日中の気温上昇に茹ってしまい、今にも破けそうになっている。形容し難い不安に襲われた私は、その日、居ても立っても居られなくなり、家から飛び出すようにしてブックオフした。この季節特有の湿気を思い切り吸い込んだ店内は、まるで水中のようにあらゆる思考がミュートされていた。 80年代中盤から90年代まで活動していたUK産シューゲイザーバンドの2作目。元々3ピースだったが、今作からLUSHのメリエル嬢が加わり、男女ツイン・ヴォーカル/ツイン・ギター

    • ブックオフ購入録 Vol.26 -240619-

      夏が近づき良い感じに夜風が涼しくなってきたので、スタバの外テーブルで作業をしようと街に繰り出す。調子に乗ってノートパソコンを開いたものの、思ったより夜風は冷たく、イキった短パンビーサンおじさんは冷えたお腹を押さえて30分で退店した。 もの悲しい気持ちのまま、気がつくと煌々と輝く蛍光灯に吸い寄せられるようにブックオフに。 来日公演が決まった記念にインダストリアルメタルの大御所「FEAR FACTORY」による5thアルバム。「機械 vs 人間」という近未来なコンセプトとは対

      • ブックオフ購入録 Vol.25 -240608-

        寒暖差アレルギー発症中で、昼夜問わず鼻が壊れている…とはいえ、BOD(ブックオフディグ)生活は続くわけで、そんなムズムズを抱えたまま現実逃避という名のCDウォールダイブを決行した。 レゲエ/ダブの伝説ことプロデューサーMad ProfessorとトリップホップユニットMassive Attackの邂逅作。カラフルなアメコミ調のジャケットに陽気な印象を抱くが、その音色は深度えぐめでずっと群青している。Massive Attackの2ndアルバム "Protection" のR

        • ブックオフ購入録 Vol.24 -240520-

          今月は資料探しムーブ多めなので、必然的にブックオフ行脚が増えている。そして、資料らしきものは一冊も手にしないままCDを掴んでレジへ〜という進化を止めたヒト科として模範的行動を繰り返している。 ハードコア・パンクとルーツ・ロック・レゲエを同じ熱量で演奏するワシントンD.C.(厳密にはメリーランド州)の伝説4人組による1stアルバム。この象徴的なアートワークや自分の好きなバンドの多くが彼らの楽曲をカバーしているので、その存在は知っていたが、実はちゃんと聴くのは今作が初めて。いや

        ブックオフ購入録 Vol.27 -240720-

          ブックオフ購入録 Vol.23 -240512-

          大人になり、家族を持ち、自分時間に厳粛な制限がついてしまうと、「おつかいを頼まれる」が「おひとり様時間の付与」に脳内変換されるようになった。 そんな調子の良い身勝手に甘えて、頼まれたおつかいのビニル袋片手に15分ほど巡回した。 5lack周辺のMVにちょくちょく映り込む謎のビートメーカーWATTERの2ndアルバム。客演はPSGメンバー、5lack、MONJUやOYGなどDown North Campの面々で固められており、とても華がある。全9曲33分というコンパクトな収

          ブックオフ購入録 Vol.23 -240512-

          ブックオフ購入録 Vol.22 -240508-

          ブックオフに到着すると、今日は何を探しに来たんだっけ?と目的を失念することがよくある。そして大抵の場合、そのまま探すべきものを放り出し、膨大な量の四角がひしめくCDコーナーに吸い込まれていくのだ。 ニューヨーク出身のインディーロック/フォークバンドによる5thアルバム。熱狂的だったグランジが落ち着き、オルタナティブロックの枝葉がさらに細分化を進め、モダンメタルやヘヴィロックというお金の匂いに満ちたビジネスシーンが活性化し、まだまだ音楽シーンが元気いっぱいだった2000年作。

          ブックオフ購入録 Vol.22 -240508-

          ブックオフ購入録 Vol.21 -240502-

          忙しくてムシャクシャしたら不定期開催される、深夜のブックオフオンラインパトロール。 動機がムシャクシャとは言え、それでも「110円縛り」をタイトに楽しんだりする余裕がこれまではあったのだが、ここ2ヶ月ほどの仕事畜生生活はそんな余裕さえも入る隙を与えなかった。 気になるものを手当たり次第にカートにぶち込み、足早にお勘定スタイル。 アメリカはカリフォルニア州サンタローザのベテランパンクバンドによる1stアルバム。一聴してぶわわと感情が込み上げるメロディックパンク1996年式

          ブックオフ購入録 Vol.21 -240502-

          タワレコ購入録 -番外編-

          3月から今日に至るまで、休みという休みもなくダラダラ働き詰めの毎日。もはや息抜きにブックオフに通うほどの時間も元気もないので、今回は久しぶりにタワレコオンラインアウトレットで鬼畜90% OFF縛り買いを決行した。 鬼畜90%OFF縛り買いとは… タワレコオンライン限定の15%還元キャンペーン期間中、突如現れる30~90% OFFの在庫セールで、その中でも90% OFFだけに的を絞って気になるものを手当たり次第カートにぶち込んでいくという非常にアグレッシブな独自ルールである。

          タワレコ購入録 -番外編-

          ブックオフ購入録 Vol.20 -240324-

          花粉で意識が朦朧としているので、古本の埃がうまい具合に作用して相殺してくれないかと思い、ブックオフに駆け込んだ。 超大御所スラッシュメタルOGバンドの6作目。ボーカリストの交代劇からは2作目となるアルバム。その昔、EAT magazineといううるさい音楽全般を扱った薄い雑誌があり、この強烈なアートワークをまんま表紙に使っていた号があった。全く聴いたことがないわけではないが、ちゃんと聴いたこともないバンドなので、彼らに何を期待したのか分からない。しかし、この突き上げられた拳

          ブックオフ購入録 Vol.20 -240324-

          ブックオフ購入録 Vol.19 -240315-

          天気が良かったので気分転換に二駅ほど歩いて、歩き疲れたタイミングで入店したドトールで仕事。アイス黒糖ラテを啜りながら、麗らかな春の陽気にストンして、気を失うこと数回。そうだ、目覚ましにブックオフを探そう!というわけで、最寄りの店舗を検索して突撃した。 シラキュース出身の超絶ハードエッジなバンドとして名高いEarth Crisisの3枚目。ミドルテンポの楽曲にメタリックなギターが鳴り響き、中高音域のデスボイスで喚き散らすいわゆるNEW SCHOOLなHARDCOREサウンド。

          ブックオフ購入録 Vol.19 -240315-

          ブックオフ購入録 Vol.18 -240312-

          あいにくの雨模様で外出なんてもっての外…..なんてそんな日にこそ、外出して疲労を浴びてこようじゃない。CD棚にいよいよ余白がなくなってきたので、処分組10数枚を選抜作業。 いろいろありがとうな、と労いつつ紙袋にぶち込み、最寄りのブックオフへ。世界各国のブラックメタル、フォークメタルを大量投下したのは自分です。 というわけで、査定待ちの間にぷらっと摘んだBLACK FLAGの2ndアルバム。なかなか最近の中古市場で遭遇することのない希少盤。バリバリのハードコアパンクだけでな

          ブックオフ購入録 Vol.18 -240312-

          ブックオフ購入録 Vol.17 -240229-

          4年に一度の奇跡こと閏年のブックの日。 すでに界隈でやいのやいのと叩かれているが、ブックの日に「500円以上のお買い物で使用できる300円クーポン」が、「300円以上のお買い物で使用できる150円クーポン」に変更になった。 毎月29日のオアシスを求めて、日々、鉛を引きずるような労働を耐え凌いでいる自分にとって、それはまさに青天の霹靂であった。 しかし、これまで何十何百回と足繁く通い、数多の出会いを享受してきた自分にとって、たったそれだけの理由で不買運動など起こすわけもな

          ブックオフ購入録 Vol.17 -240229-

          ブックオフ購入録 Vol.16 -240216-

          隙あらばブックオフでCD・ゲーム・本を吸う。 向井秀徳率いるオルタナティブロックバンドの5thアルバム。発表当時かなりの衝撃を受けた記憶がある。しかし、衝撃だったという記憶だけで楽曲の印象がなかったのは、友人に無理やり聴かされた変態プログレソング「ポテトサラダ」しか聴いていなかったからで、その後は雑談に流され熟聴に至らなかった経緯がある。今年出た12年ぶりの新譜も素晴らしいが、その布石となった名盤を幸運にも回収できて嬉しい。 カバーアートから漂うプリミティブなブラックメタ

          ブックオフ購入録 Vol.16 -240216-

          ブックオフ購入録 Vol.15 -240129-

          本日29日は「ブックの日」ということで、仕事をザクザクなぎ倒し、鼻息荒く最寄店舗に突撃。一ヶ月に一度、この日だけはテンションがぶち上がる。というか最早「ブックの日」をセーブポイントに、一ヶ月を戦い抜いているまである。 カリフォルニアのポップパンクレジェンド『DESCENDENTS』が活動休止前にリリースした4枚目のアルバム。すでにLPで所有しているが、移動時に端末でも聴きたかったので購入。実は、後にVo以外のメンバーで結成されたバンド『ALL』のテクニカルで哀愁のあるサウン

          ブックオフ購入録 Vol.15 -240129-

          ブックオフ購入録 Vol.14 -240114-

          買った買ったと満足しているとあっという間に過去になる…先々週、散歩途中に「550円以下CD20%OFF」というパワーフレーズに引き寄せられて手にした珠玉の二枚。 カリフォルニアのヒップホップグループが1995年に発表した3枚目のスタジオアルバム。B-Realのラテンアメリカンなライミングが鳴り響く限り、いつの時代であろうがCypress HillはCypress Hillだなぁ、という感想。5枚目あたりからロック色が強くなるが、個人的には初期のこの不気味で煙たいトラックとの

          ブックオフ購入録 Vol.14 -240114-

          ブックオフ購入録 Vol.13 -240108-

          あけましておめでとうございます。 年始早々、ワクワクしながら本20%OFFキャンペーンに出掛けたものの特に心躍るものがなく退却。そして、結局オンライン購入が2024年のブックオフ初めとなった。 水木しげるの人生とロック名盤という謎の取り合わせに、正月の浮かれた様子が伺える。 装丁から勝手に水木先生の自叙伝的マンガかと思っていたら、ガッツリ読み物だった。チラチラめくってみた感じ、読みやすそうな文体と随所に先生の挿絵が登場するので期待が高まる。 まだ未読だが目次を眺めた感

          ブックオフ購入録 Vol.13 -240108-