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初代FUJIFILM KLASSEの歪な絞り。

フイルムカメラを今買おうとすると基本的には中古品を買うことになる。
購入したあとに気になるのは、このカメラは本当に不具合が無いのか?ということだ。

ちゃんとしたカメラ屋さんで購入しても意外と「これおかしいかも?」ってところが見つかるし、だから返品期間を設けてくれている店はある。
ただ、古い中古カメラの返品期間はかなり短く、有名な店でも3日間みたいなとこもある。これがなかなかでフイルムカメラの場合、高いフイルム買って、撮って、現像しなくてはいけなくて、それを3日で済ませるのはなかなかのハードルだ。メルカリで買うと更にどうにもならない。

あと、壊れているのか、正常なのかも判断し難いものもある。
少し前に買った初代FUJIFILM KLASSEがまさにそんなカメラだった。
どんな感じだったかというと、個体はすこぶる綺麗でシャッターも切れていたけど、現像に出したら真っ暗だった。

真っ暗ということは絞りが開いていないかもと思い見てみたらなんだか1箇所舌のように出ていて、シャッターを切ってみたところ、まったく開いていなかった。

そこそこ高く買ったカメラだったのでショックが大きかった。メルカリで返品不可だったし、買って少し時間も経っている、もちろん修理期間はとっくに終わっている。
完全に無駄金になってしまった、、、
もう仕方がないと諦めながらもなんとなく、その絞りの舌のような部分をよく見ると、絞り羽根の一部かな?と思った。
写真は拾い物だけど、赤い丸の部分が出ている感じ。

形的にこの部分が出ていたと思われる。

それで、どうせ返品もできないし、修理もできないならと思って、なんとなく爪で軽く力を入れて弓形にして中に入れてみた。わりとカメラの絞り羽根は少し弓形にしたくらいだと、ちゃんと戻るのでやってみた。

それでシャッターを切ってみたら、普通に開くようになった。絞り値もちゃんと連動している感じで、「やった!直ったぞ!」と思いながら、また少し気になることが、、、、

絞りの形がおかしいかも、、、
自分で押し込んだ部分だからこそ、余計に気になった。
それで、ネットを調べてみても新しいKLASSEの絞りの形は出てくるものの、初代KLASSEは見つからなかった。

チャットGPTに聞いてみても分からなかった。ただ色々と聞いていくなかで、正確な六角形ではなく、少し歪なみたいなことが返ってきた。
でもそれがどんな形かは書いていなかった。

それで諦めてなんとなく適当に使って現像したところ普通に撮れていた。ただ逆光の写真を見てみたらフレアの形が歪な感じだった。

まあしゃあない、と思いながら気になりながらも適当に使っていた。

それでなんとなくネットを徘徊していたところ、遂に見つけた。

厳密に言えば初代KLASSEではなくて、ローライがOEMで作ったRollei AFM35で、まさしくKLASSEがベース。

初代クラッセ
Rollei AFM35

間違いなく同じ作りだ。
そしてRollei AFM35の記事の中に、、、

Rollei AFM35の絞りの形

これだ。まさしくこの形だ!
確かに歪。

ということで、晴れて僕のクラッセも正常だということが分かった。
本当に良かった。

とはいえ、中古カメラを買うときはリスクは付きものだ。

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