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ミューコミプラス・変態音響監督は世界唯一の「声優俳句の会」!?

【はじめに】
この記事では、2021年2月16日(15日深夜)放送の「ミューコミプラス」の竹達彩奈さんゲスト回で登場したコメントを元に、「変態音響監督」のコーナーを今一度改めて考えていこうと思います。

動画は、公式(一翔剣ちゃんねる)からお楽しみ頂けます。

1.前回のおさらい ~風流なコーナー~

前回の記事でもご紹介したのですが、2016年1月28日放送回から、節分前の週ということで読まれた『豆まき』のセリフをまずはどうぞ。(2:30~)

「いろんな人にありがとう、今日は最多出演声優・竹達彩奈ちゃん!!」の動画では32分あたりから、このセリフを回顧しているのですが、その中で、よっぴー(一翔剣)さんが次のような発言をしていました。

「2016年1月28日、だから若干の巫女さんと節分ですよ。季節を重視する風流なコーナーなんですよ! これ!」

と。まあ、『季節を重視する』コーナーであることは間違い無いですねww という結論に達したところまではお話ししました。

2.変態音響監督のコーナーは世界中でここだけ!

続いて、生放送での「変態音響監督」のコーナーがスタートしたところで、よっぴーが発したコメントに、スタッフさんからの冷静なツッコミが入った「36分」あたりのシーンを抜粋します。

よっぴー「でも多分このコーナー竹達さんとお届けするのミューコミプラスでは最後なんです。」
竹達「そうか、気合入れて頑張ります、私。」
 (恐らく、スタッフさんの声)
よっぴー「世界中でこの番組しかないよね、そうだよねww」

と、ふと我に返った様子でしたww

3.アニラジ業界を見渡してみても確かに

私も聞いているアニラジは週に十数本程度ですから決して多い方ではないですが、恐らく「変態音響監督」みたいなコーナーは、他にないと思います。もちろん、部分的に重複する「台詞コーナー」はあるかも知れませんが、

・リスナーから台詞を(Twitterで)募集
・作家ではなくMCが全てに目を通してチョイス
・ゲスト声優さん本人が実際に読んでくれる
・その演技に「ダメ出し」をすることさえある

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これらは本当に貴重な機会だったのだと改めて思い知らされる一言でした。

4.季語を大切にする「俳句」との共通点

さて、私(Rx)は、ここ最近「俳句」を趣味とし始めたのですが、これも、ひょっとすると「ミューコミプラス・変態音響監督」のコーナーと共通点があったから好きになったんじゃないかという仮説が立てられそうな気がしています。

前回の記事でも、変態音響監督は「季節を重視する風流なコーナー」だと、半分冗談・半分本気で言ったんですが、実際「季節感」を凝縮した「季語」を中心に据える人が主流な「俳句」と(私の中では)発想法が似てるかも? という風に考えるようになりました。

・季節感のある台詞は「俳句」っぽく、
・そうでない台詞も「無季俳句」や「川柳」みたいな部分がある

とも言い換えられましょうか。 まあ、国語の教科書風に言えば「散文詩」に、台詞は当たるのかも知れませんが、140文字以内(実際はもっと短い)という制約の中で台詞を考え、リスナーを満足させるというプロセスには、個人的には「俳句」などの文芸に通ずる部分もあるのかなって思ってます。

5.変態音響監督は、世界唯一の「声優俳句の会」!?

声優に読んでもらいたいという台詞を「俳句」に置き換えた時、ちょうど「句会」というシステムとの共通点も浮かび上がってきます。
(厳密に言えば、「互選句会」ではなく中心人物が選評を行うタイプの方)

・リスナー(句友)が、自作のセリフ(俳句)を持ち寄る
・良いセリフ(句)は、周囲に評価してもらえる

・特に良いものは、採用(天・地・人などに選)してもらえる

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ここで言う選者は、よっぴー(吉田尚記=一翔剣アナウンサー)です。俳句結社などであればあるかも知れない、著名な俳人(の先生)が選をする句会みたいな感じかも知れません。

しかも句会と決定的に違うのは、プロ(?)の変態音響監督が選んだセリフを、プロの声優さんが演じてくれる点でしょう。 このコーナーが無ければ恐らく生涯で一度も、自分の書いたセリフをプロの声優さんに読んでもらう機会なんて巡り合わなかったのではないかと思うほどです。

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著名なプロの俳人に選ばれる句会も、数は決して多くないでしょうが、それでも、世界に1箇所しかないということはありません。対して、プロの声優に自分が投稿したセリフを演じてもらえるタイプの句会(?)は、先ほども言った通り「ミューコミプラス」ほど充実した環境は無いかと思います。

少し比喩が飛躍しますが、大袈裟に言えば、「ミューコミプラス・変態音響監督のコーナーは、世界唯一の『声優俳句の会』」とも言える環境であり、もし番組と共にこのコーナーが終了してしまえば、この文化自体が一旦断絶してしまうことになるのです。(そしたら復活させるの大変かもですね。)

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