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yenta がつくりだす偶発的な出会い 〜読書では得られない、人との対話から得られるもの~

yenta を利用して、多くの人との出会い、つながりを持たれた谷垣 桃花さん。谷垣さんの出会いがどのようなものだったのか、お聞きするなかで見えてきたのは、yenta がつくりだす偶発的な人の出会いでした。

様々な人から話を聞くことは、たくさんの本を読むのと似た感覚 

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イェンタさん:
谷垣さんの自己紹介をお願いします。  

谷垣さん:
東京大学理学部生物学科を卒業し、今年の 4 月から旅行系の IT 企業へ新入社員として入社しました。同大学の卒業生のキャリアとしては修士課程に進み、研究者を目指す方が多いですが、私は手に職をつけたい想いから、就職活動をして今の会社へ就職しました。  

イェンタさん:
就職活動では、どのような基準で会社を選ばれていたのですか? 

谷垣さん:
IT 企業を中心に検討していました。今の会社に入社を決めた理由としては、web サービスを提供していること、雰囲気や条件がよかったこと、私自身も旅行が好きなことの 3 点です。  

イェンタさん:
ありがとうございます。yenta はいつ頃から使い始めましたか?

谷垣さん:
2019 年の秋に使い始めました。就職活動の一環で、OB の方を訪れてお仕事のお話を伺う活動があり、私はその活動を楽しんでいました。就職活動が終わり、そのような機会がなくなってしまったので、様々な方とお会いしてお話を聞きたいと思ったのがきっかけです。  

イェンタさん:
当時はどのような課題感をお持ちだったのでしょうか?  

谷垣さん:
yenta を始める前から、三文会という朝活勉強会で運営メンバーとして関わり、社会人の方と交流はありました。しかし、東大卒業生や大企業の方が多く、やや偏りがあります。今後、自分のキャリアを形成していく上で、参考になる様々な視点が欲しかったんだと思います。  

イェンタさん:
谷垣さんはタイムライン機能で「私に喝を入れてください」という募集を投稿されていました。その募集を企画された背景を教えてください。  

谷垣さん:
この 4 月に新入社員として入社しましたが、新型コロナウィルスの影響で会社から休業の指示が届き、仕事ができない状態が続きました。春休みが延長したような感覚で不安感は特にありませんでした。ただ、時間がたくさんできたので、社会人の準備をしようと思い、新入社員の心得が書かれているビジネス書を読みました。

 本には、いろんな視点を取り入れるために社外の人からお話を聞く重要性が書かれていました。普段通りに生活しているとそのような機会をもつことは少ないですし、タイムライン上で募集すれば興味を持っていただいた方からご連絡をいただけると期待し、募集しました。最終的に 27 人からご連絡いただいて、期待以上の結果でした。 

イェンタさん:
社会人の第一歩としての学びを得ようと思って企画されたんですね。27 人とお話されたのですか? 

谷垣さん:
21 人とお話しました。時間もありましたし、オンライン上で実施したので、実現できたんだと思います。  

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谷垣さんが実際に投稿された募集

イェンタさん:
募集で応募いただいた方だけでなく、通常のマッチングでお会いされた方もいらっしゃると思いますが、実際にお会いされていかがでしたか?

 谷垣さん:
マッチングで初めてお会いしたのは、保険の営業の方でした。その方の影響で、ファイナンシャルプランナーの勉強を始めました。元々お金の知識を身につけたいと思っていたのですが、お会いして話をする中で、お相手の方のような知識を身につけたいという欲求が生まれて、勉強する意欲が湧きました。直接的に勧められなくても、相手のお話や姿勢からやる気につながる体験でした。  

募集で出会った方は、若者の支援に積極的で、様々なアドバイスを惜しみもなく与えてくださる方が多かったです。大手企業で転職を繰り返しキャリアアップされている方や、前職の経験を組み合わせて新しいビジネスを始めた方など、面白いキャリアの方ともたくさん出会えました。

他にも問いを投げかけられて考えることで、思考が整理されて、言葉にして説明できるようになりました。 

イェンタさん:
印象に残っていることはありますか?  

谷垣さん:
yenta のユーザーの方は読書好きの方が多く、オススメの本を教えていただくことは面白かったです。勧められた本を読むと勉強もできますし、感想を共有することで新たなコミュニケーションが生まれます。  

イェンタさん:
記憶に残っているお勧めの本はありますか?  

谷垣さん:
私が思い描いているキャリアをお伝えした時に勧められた『マルチ・ポテンシャライト』(PHP研究所)という本が記憶に残っています。興味の範囲が広く、また興味の対象が変わりやすい人が進むべきキャリア論が書かれています。私自身も興味が次々と変わる性格なので、納得できることが多かったです。  

相手の話を聞いて本を勧める体験は良いと思います。電車で目に入る本の広告は、自分に合った内容の本ではないことが多いですが、話した上で勧められる本は、共感できる内容が書かれています。  

yenta と本との違いは双方向の give 

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イェンタさん:
谷垣さんは、お会いした方とのお話をメモ書きされているんですよね?  

谷垣さん:
はい。お相手から学んだことと、自分が提供できそうなことを書くようにしています。例えば“交流会に呼ぶ”とか“誰々とつなげる”などのタスクを設定しています。 

イェンタさん:
なぜご自身にタスクを設定しているのですか? 

谷垣さん:
1 回お会いしただけでは、つながり続けることが難しいと感じています。つながり続けたいと思った方には、自分からメリットを提供したいんです。  と言うのも、特に意識せずにお会いするだけだと、現時点ではどうしても相手からもらうことばかりになってしまいます。私はビジネスがまだ始まっていないので、お話を聞いて学ぶことしかできません。しかし、相手はビジネスをされているので、私のためになるような経験も豊富ですし、人材や人脈など求めていることが明確です。 まだ知り合っていない yenta ユーザー同士を引き合わせたり、知識がある方を紹介するなど、私から提供できることも多いと思います。様々な視点を得る意味では yenta と本は似ていますが、自分から相手に与えられることが違いだと思います。  

イェンタさん:
谷垣さんは貢献意識が強いんですね。その意識はどのように育まれたのでしょうか? 

谷垣さん:
学生時代にアルバイトをいくつか掛け持ちしていました。その時にアルバイトを募集していると相談されて人を紹介していたら、「人をたくさん呼んでくれるね」と、喜んでもらえました。人を紹介して喜んでもらえることが嬉しくて、同じことを yenta でもできたらいいなと思いました。yenta でも人を紹介すると、紹介を受けた方と紹介された方が喜んでくれたり、紹介した人同士の関係が続いていると聞くと、私も嬉しいです。 

就職活動でも、自分という人材の価値を求めて役に立つと考えてくれた会社を選びたいと思っていました。自分は会社から選んでもらう意識が強く、会社を選ぶことに強いこだわりはありませんでした。面接に落ちても必要とされていないんだと認識するぐらいでした。  

イェンタさん:
谷垣さんは今後どんなキャリアを歩みたいと考えられていますか? 

谷垣さん:
将来は立派な主婦になりたいです。フルタイムで働くのではなく、家事をこなしながら副業したいと思っています。yenta でお会いした方から、副業に役立つサイトや、web  マーケティングは他の会社でも通用するスキルが得られて副業に活かせることを教えていただきました。今後は web マーケティングをスキルとして身につけたいと思っています。  

イェンタさん:
yenta ならではの良さはありますか?  

谷垣さん:
新たな人と出会いたい方が多いので、手っ取り早くお会いできます。会う前にメッセージのやりとりをせず、いきなり会いましょうとなるのが早くていいと思いました。実際にお会いするとプロフィール以上の情報をお聞きしたり、私の考えに応じて話してくださることもあるので、お会いしてみないとわからないことは多いですね。  

また交流会では自分と同質の方が多いイメージですが、yenta では普段お会いできない方と出会う機会が持てます。自分に関係のない業種でもその業種の基礎知識が増えて、次にお話するときも話について行きやすくなります。 

イェンタさん:
最後にまだ使ってない方へメッセージをお願いします。 

谷垣さん:
yenta は “お節介おばさん” という意味だったと思いますが、私も含めお節介同士がつながる場だと思います。私の募集は顕著な例で、私から価値が与えられないのにも関わらす、皆さん話しに来てくださいました。人と会いたい方が多いので、その需要が相互に作用し、自分も相手も嬉しい体験が作れるんだと思います。  

また学生にはもっと使って欲しいです。yenta の中には学生と出会いたい方も多いですし、学生からすれば社会人の方と気軽に話せる機会が持てます。就職活動の幅が広がる視野を手に入れられたり、中立的な意見をお聞きすることができます。大学 1 〜 2 年生など早ければ早いほど使った方がいいと思います。 

谷垣さんの yenta の使い方 

これまでのマッチング数、興味ありされている人数 

谷垣さん

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どのような人を右スワイプ (マッチングしたい) しますか?どれくらいの確率で右スワイプしますか? 

谷垣さん:
最初は右スワイプする方を選んでいました。yenta を使い慣れてからは、お相手の方が私に興味を持っていただければ、私から与えられることがあると思い、ほとんど興味ありにしています。  

多い時はどれぐらいの人に yenta で会いますか? 

谷垣さん:
オフラインでお会いしていた時は月5人ほどでした。オンラインでは1 ヵ月で 25 人とお会いすることができました。  

マッチングした後はどのようなアクションをしてますか? 

谷垣さん:
マッチング後はお相手からメッセージをいただくか、とても興味が惹かれる方には私からメッセージを送っています。 

イェンタさん:
どのような方に興味を惹かれますか?  

谷垣さん:
三文会に興味がありそうだと感じた方や、自身とキャリアが重なりそうな方、学生時代は学生とつながりたい方にご連絡していました。 

yenta の改善点 

谷垣さん:
コピー&ペーストができなくなってますよね。複数人と日程調整をする時に、コピー&ペーストができないと不便です。例えばカレンダー機能の中に空いてる日を登録できて、お相手に共有できると複数人とも日程調整がしやすいと思います。

谷垣さんのストーリーに関わるリンク

yenta について


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