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yenta がつくりだす偶発的な出会い 〜医療スキルを活かせる場の実現に向けて~

yenta を利用して、多くの人との出会い、つながりを持たれた株式会社SPARKLINKS. の柴田 育さん。柴田さんの出会いがどのようなものだったのか、お聞きするなかで見えてきたのは、yenta がつくりだす偶発的な人の出会いでした。

医療業界の働き方、キャリア形成を柔軟に

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イェンタさん:
柴田さんの自己紹介をお願いします。

柴田さん:
歯科医師で、経営者の柴田です。私はシングルマザーとして子育てをしながら、歯科医師として働き、スタートアップの経営をしています。自身が歯医者として現場で働く中で、医療業界の働き方を柔軟に変えていきたい想いから、2018 年に株式会社SPARKLINKS. を創業し Dspace というクラウドソーシングサイトを立ち上げました。

イェンタさん:
医療業界の働き方を変えたいと思われたきっかけを教えてください。

柴田さん:
大学院生の時から大学病院に所属して働いていて、休み無しの生活でした。子供を出産してからは、働き方やキャリアなどの仕事と育児の両立につまずきました。医療業界の働き方はどうしても長時間勤務や土日勤務もあり、ライフステージの変化から諦めなければならない場合もあります。ただ医療に関わりたい、働きたい方もいらっしゃいます。働き方や雇用形態を柔軟にできれば、人手不足の解消やキャリア形成の支援ができると考えました。

イェンタさん:
Dspace はどのようなサービスですか?

柴田さん:
医師や歯科医師、看護師など医療系の国家資格を持つ働きたい方と医療機関が直接マッチングして、お仕事のやり取りができるサービスです。契約成立後はクリニックへ働きに行ったり、オンライン上で完結するお仕事など、契約内容は自由に設定できるようにしています。職業紹介よりも柔軟性があり、双方向性のあるプラットフォームを目指しています。

ビジネスモデルとしては、医療機関のオファー権限に応じてサブスクリプションモデルをとっています。現状、診療現場の案件はまだ少ないのですが、オンライン上で仕事をしたい人は増えています。医療に関する知識を活かしてライターを志望される方が、弊社の web サイトに訪れて下さっています。

イェンタさん:
歯科医師はどのようなキャリアを形成されていくことが多いですか?

柴田さん:
キャリアとしては、大学病院に所属して研修医を数年経験したのちに専門医となったり、開業するパターンが多いです。働き方としてはクリニックで勤務したり、フリーランス、大学に残って教員や教授を目指すこともあります。

他にも専門性や一定の能力を証明するための認定医制度があります。民間機関が認定し、客観的にスキルを証明するために取得される方もいらっしゃいます。私は歯科矯正の大学院を出ました。歯科矯正のスキルをしっかり身につけたいと思い進学しました。

イェンタさん:
フリーランスの医師は、あまり馴染みがなく、想像できない方もいらっしゃると思います。

柴田さん:
一般的にはそうかもしれません。所感ですが、医療業界でも増えてきていると思います。医師や歯科医師だけでなく、看護師やコメディカルの方もフリーランス化していて、個人事業主として複数の病院に関わる方もいらっしゃいます。

イェンタさん:
医療業界の働き方に対して、柴田さんはどのような課題感をお持ちですか?

柴田さん:
医師と歯科医師では異なる点もあるかと思いますが、勤務時間が不規則だったり、当直もあるので、子供がいる方は協力者がいないとすごく難しいんだと思います。歯医者も夜遅くまで営業しているクリニックが多いので、保育園や幼稚園のお迎えに間に合わないこともあります。シッターを雇われている方もいらっしゃいますが、お給料がシッター費用で相殺されてしまい、働く意味を見失ってしまったりします。

歯科医院は小規模事業者が多く、育休制度が整っていなかったり、育児への理解の浅い職場だと時短勤務に厳しい実情や、いい顔をされないと聞くこともあります。働く側にとって、優しい環境ではないかもしれません。

イェンタさん:
悩みを持つ方は多いと思いますが、ご自身で起業して改善しようとされる方は多くないと思います。起業しようと思われたきっかけは、ありますか?

柴田さん:
身近な人にエンジニアがいて、海外の人とオンラインで仕事しているのを見ました。一方、私の周りでは代診を依頼する呼びかけを LINE の小さなグループで行っていました。同じ時代で環境に差もないのに、状況が違うことから改善の余地があると感じました。

イェンタさん:
全く違う業種の世界を見ることで、ご自身の業界の伸びしろに気づかれたんですね。サービスを立ち上げられて、手応えはありますか?

柴田さん:
同業の方に話すと理解されることが多く、必要なことだと実感できました。ただ皆さんに知ってもらうことはこんなにも難しいのかとビジネスの大変さも感じています。


境遇が同じ人の体験談からの学び

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イェンタさん:
yenta はいつ頃から使われたのでしょうか?

柴田さん:
起業した頃ですね。ブログを見て、良いコネクションが増えると書いてありました。医療業界で起業している知り合いはいますが、異業種の起業家とのつながりは少ないと感じていました。先輩経営者と話すことで学んだり、ビジネスを一緒にできる仲間を増やせたらいいなと思い、使い始めました。

イェンタさん:
ビジネスマッチングに抵抗などはありませんでしたか?

柴田さん:
抵抗はありませんでした。yenta は審査制なので、審査に受かることができるか、ドキドキしました。

イェンタさん:
実際に yenta を使われてみて、いかがですか?

柴田さん:
スワイプするだけなのでサクサクと気軽に使えて、いい設計だと思いました。直感的な操作で使いやすいと思います。

イェンタさん:
yenta を始められた当初に持たれていた課題感は解決できましたか?

柴田さん:
業界も狭いですしニッチなサービスだと思いますので、課題感を共有することが難しく、ビジネスパートナー探しは大変ですね。しっかり採用ということを打ち出して、募集した方がいいかもしれません。ただお仕事を依頼できる方に出会うことはできました。サービスへの集客や働き方の提案のために、オウンドメディアを構築していますが、ライティングを頼むことができました。

イェンタさん:
新しい気づきなどはありましたか?

柴田さん:
40 代前後の先輩経営者に会えたことは、すごく良かったと思います。友達はサラリーマンが多く、会社を経営していて何度も資金調達済みといったステージの知り合いはいませんでした。法人手続きや資金調達の大変さなど、リアリティのある話を聞くことができました。「なんでも自分でできるようにならないとダメだよ」と言われて、改めて創業者としての意識を持つことができました。

イェンタさん:
今後はどのような情報を発信される予定ですか?

柴田さん:
サービスに関連したコンテンツを発信していきます。ずっと働き詰めでいると、働き方の選択肢が全然見えてこないんですよね。インターネットの拡散力で、医療業界の様々な働き方や経験談を共有するインタビュー記事を地道に投稿して、誰かの気づきにつながって欲しいと強く思っています。その上でキャリアや働き方を変えたいと思った時に、サービスを使ってもらえれば嬉しいです。雇用する側と働く側、両者の考え方を柔軟に変えていきたいと思います。

イェンタさん:
ビジネスの意気込みを教えてください。

柴田さん:
今はしっかりとやりたいことや目標を忘れずに、日々コツコツと頑張っていきたいなと思ってます。もし医療系の方が記事をご覧いただいてましたら、ぜひ web サイトをご覧いただいたり、医療系のお知り合いがいらっしゃれば、シェアいただけると嬉しいです。

イェンタさん:
yenta でお会いされた方の印象はいかがでしたか。

柴田さん:
皆さん、いい人だった印象があります。最初は経営者の比率が高い印象でしたが、サラリーマンの方や副業したい方が増えた気がします。私みたいに頼みたいことがある人にとってはいいと思います。

イェンタさん:
最後にまだ使ってない人へメッセージをお願いします。

柴田さん:
普段出会えない人とつながれるので、そういうのを求めてる方はいいと思います。つながりがないと思っていた人も、意外と Facebook で共通の知り合いだったりと、面白い出会いがあります。


柴田さんの yenta の使い方

これまでのマッチング数、興味ありされている人数

柴田さん

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yenta はどのような目的で使っていますか?

柴田さん:
先輩経営者と話すことで学んだり、ビジネスを一緒にできる仲間を増やしたいと思い、使っています。

どのような人を右スワイプ (マッチングしたい) しますか?どれくらいの確率で右スワイプしますか?

柴田さん:
web デザイナーや会計ができる方など、スキルを持つ方を探しています。右スワイプとしては 3 割くらいですね。あとは共通の話題で話せそうな経営者や仲間になってくれそうな方に会いたいですかね。エンジェル投資家の方ともご縁があると嬉しいです。

多い時はどれくらいの人に yenta でお会いされていますか?

柴田さん:
月に 1 〜 2 人くらいですね。

マッチングした後はどのようなアクションをしてますか?

柴田さん:
会いたいと思った方には連絡しますが、基本的にはメッセージをいただいています。お会いする時はカフェが多かったです。

柴田さんのストーリーに関するリンク

yenta について


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