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yenta がつくりだす偶発的な出会い 〜電子書籍出版に至ったのは、共感し合える出会いだったから~

yenta を利用して出会い、電子書籍を発刊された株式会社ICE の岡本 雄太郎さんと株式会社情熱の水野 元気さん。お二人の出会いがどのようなものだったのか、お聞きするなかで見えてきたのは、yenta がつくりだす偶発的な人の出会いでした。 

 問われるのは、内容よりも価値観が合うか 

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イェンタさん: 
お二人の自己紹介をお願いします。

水野さん:
株式会社情熱で代表しております水野と申します。1980 年生まれで今年 40 歳です。会社は 2007 年 12 月に起業し、今年 13 期目です。企業のミッション、ビジョン、バリューという価値観体系の中で、バリューを体現できる人材 “バリューシスト” の育成をコンセプトに組織コンサルティング、企業研修を行なっています。バリューシストという言葉は商標登録をしています。

岡本さん:
出版社インプレスグループの子会社、株式会社ICE で編集を担当しています。株式会社ICE はデジタルファーストで電子書籍を作る出版社で、出版業界の中でも比較的珍しい仕事だと思います。

イェンタさん:
会社名、情熱に込められたお話しもお聞かせください。 

水野さん:
大学生の時、起業が夢でした。当時は IT バブル前期で起業家が世の中で注目され、カッコよかったんです。しかし、何の事業をすればいいかわからず、就職して働きながら見つけようとしました。社会人になり 3 年目経ち、なかなか思うように自分が成長しないことに悩みました。同じ人間なのになぜ夢を叶える人と叶えられない人がいるのかという問いと、僕は叶えられない人間なのかという不安を持ちました。その時に、様々な仕事で活躍している人のお話を聞いて共通点を知ろうと思い、NPO 法人を立ち上げてセミナーを開催して登壇いただいたり、インタビューをしました。  

その活動を経て、情熱を持っている人という答えに帰結しました。どの分野でも情熱を持って挑戦し、失敗しても諦めずに続けているからこそ、成果を出しているということに気づきました。情熱を持つと人の可能性が開花し、全ての人に無限の可能性があると考えられ、情熱という言葉に強く惹かれました。自分自身も情熱家として生きる決意や、情熱家を生み出すことをコンセプトに会社を起こそうと思い、会社名を「情熱」に決めました。 

イェンタさん:
水野さんのバリュー、バリューシストについて定義をご説明いただけますでしょうか?

水野さん:
会社の価値観や姿勢、あり方を決めたものをバリュー、自分ごととして考えて体現できる人材をバリューシストと定義しています。バリューに共感して集まった以上、宗教や言語、文化などバックグラウンドは違っても、絶対大切にしてほしい概念がバリューです。どんな未来になっていようが、その価値を社会に貢献し、追求する経営をバリュー経営と呼んでいます。 

イェンタさん:
水野さんはなぜバリューという言葉にたどり着いたのでしょうか?  

水野さん:
ここ 10 年間はビジョン経営が主流でした。しかし、一般社員からすれば現場の仕事と掲げられたビジョンには距離があり、自分ごと化しづらいです。また経営者目線から見ても、5 年後すら予想が難しい激動の時代に中長期的なビジョンを掲げても、数年後に変えていかなければならない実情があります。数年単位で変わるビジョンよりも、もっと普遍的なものを主流にしたいと、経営者の考え方が変化した印象があります。  

前述の通りビジョンが古くなったことに加えて、働き方改革がはじまり、組織と個人の力関係を大きく変えたと思います。これまでは組織の方が強く、個人は組織に紐づいていました。しかし、今では組織と個人が同等、もしくは個人の方が強くなる流れが目の前まで来ています。僕らとしてはその会社らしさや価値観に共感することをマネジメントしないと、個人が強い時代に組織は形成できないと考えています。バリューに人が集まり、つながり、バリューで組織を作っていくことが我々なりの解です。 

 互いに興味がある状態から始まる出会い 

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イェンタさん:
yenta はいつから使われましたか? 

水野さん:
2019 年 7 月に使いはじめました。経営者仲間に面白いよと言われて、アプリをインストールしました。組織コンサルティングは経営者からお仕事をいただくことが多く、経営者とのつながりが広がったらいいなという期待はありました。 

イェンタさん:
お二人はどちらからご連絡されたんですか? 

水野さん:
僕からご連絡をしました。本を新たに出版したいと考えていた時に、岡本さんのプロフィールを見て、“出版” というキーワードが書かれていたので興味を持ちました。そうしたらマッチングして、お互いに興味があると理解できたので、せっかくだからと思い、メッセージをお送りしました。  

イェンタさん:
お会いされて、どのようなお話をされたのですか?

岡本さん:
自己紹介と合わせて、水野さんが書籍出版を新たに考えられているというお話もいただきました。水野さんの企画をお聞きしながら、僕が電子書籍の編集者としてできることなど、1 時間程お話ししました。  その他にも、僕と水野さんは卒業した大学が同じで、そのお話も盛り上がりました。

イェンタさん:
その時はどのようにお話が着地したのですか?

岡本さん:
弊社は基本的に商業出版の形式をとっており、会社で企画会議を通す必要があります。水野さんにそのご説明と、僕が企画を考えるのでお時間をいただきたいとお話ししました。それから 1、2 か月間で企画を考え会議に通し、改めて水野さんへご連絡しました。 

イェンタさん:
岡本さんは水野さんのお話のどんなところに興味を持たれたのですか? 

岡本さん:
僕はマネージャー職よりも一般社員としての経験が長く、一般社員からすると会社のミッション・ビジョンは遠い存在だと感じていました。バリューこそ会社の普遍的な価値観であり、一般社員に関係があるという水野さんのお考えは、共感できました。  

また僕は転職経験があり、以前の職場を退職した理由は会社が利益追求のためにユーザーの利益にならないことを選択し、それがきっかけで経営層と価値観が違うことに気づいたためです。価値観が違う中で結果を残しても、自分の幸せにはつながらないと、水野さんの話から論理だって理解できました。そこがまさにバリューなのだと思います。  

イェンタさん:
水野さんの企画の核となる部分に共感できたから、企画を通したいと思われたんですね。 

岡本さん:
実は、水野さんを夕方のニュース番組で拝見したことがあります。テレビに出演される方からメッセージをいただき、期待を持ってお会いしましたし、期待以上の内容をお持ちだったので、これは世に出さなきゃいけないという使命感もありました。  

イェンタさん:
水野さんは出版したい想いがあったとは言え、なぜ今回は電子書籍で出版しようと思われたのですか? 

水野さん:
一つは編集者との相性です。岡本さんは 1 回お話しただけで理解し、共感してくれました。また想いを持ってお仕事をされている姿勢から、岡本さんと一緒に作りたいと思いました。 2 つ目は電子書籍の方がコンセプトをストレートに表現できると思ったためです。バリューシストを広めるファーストステップとして合っていると思いました。  

イェンタさん:
yenta 以外のツールや方法でも、今回のような出会いがあると思いますか? 

水野さん:
yenta だからこそだと思います。出版したいという漠然とした想いがあった時に、yenta が提案をしてくれて、出会って形になったのは、まさに yenta の価値だと改めて感じますね。 

イェンタさん:
yenta ならではの良さはありますか?  

水野さん:
ユーザーの質がいいですね。自分の仕事に誇りを持っている方が多い印象です。Twitter ですと幅が広く、相手の実態がわからないリスクもあります。一方で yenta のユーザーは、プロフィールも事前に拝見できます。 

岡本さん:
自分に興味を持ってくれている状態から始まるので、つながる可能性が高いと思います。つながる可能性が高い状態だと、偶発的な出会いが起きやすいんだと思います。  

イェンタさん:
最後にまだ使ってない人へメッセージをお願いします。 

水野さん:
yenta は 1 日 30 秒で新たな出会いが作れます。人と出会おうとする時、yenta 以外には交流会や SNS などがありますが、なかなかいい出会いを掴みにくいです。審査という一定のフィルターがあって、興味関心がありそうな 10 人を提案してくれる yenta は、人とのつながりを形成する新しい形だと思います。ぜひ新たな出会いの体験をしてほしいと思います。  

岡本さん:
とりあえず登録してみたらいいと思います。自分のことを右スワイプしてくれる人が世の中に何人かはいるので、まず自分にどんな人が興味を持ってくれるのかっていうのをぜひアプリを使って体感してほしいです。 

お二人の yenta の使い方 

これまでのマッチング数、興味ありされている人数 

水野さん  

水野さん

岡本さん 

岡本さん

どのような人を右スワイプ (マッチングしたい) しますか?どれくらいの確率で右スワイプしますか? 

水野さん:
最初は使い方がわからず、全部右にしていました。yenta の仕組みを理解してからは 3 割ぐらいです。右スワイプにする理由は 2 つあって、1 つは経営者や興味があるテーマに該当する方など僕がつながりたいという軸と、もう 1 つはお相手に僕が価値を提供できそうかという軸です。

 マッチングした後はどのようなアクションをしてますか? 

水野さん:
自分からご連絡するのは 1、2 割ぐらいです。基本は連絡をもらったら、お会いしています。  

yenta の改善点 

岡本さん:
タイムラインをキャッチする機能が欲しいですね。今はタイムラインを張り付いて見ていないといけないので、例えば自分の興味があるテーマについての募集が出たら通知が来ると嬉しいです。 

お二人のストーリに関するリンク 

岡本さんへの過去取材記事

yenta について  


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