見出し画像

#87 コロナ禍が、女子大生・女子高生のお金事情に影響?「Trend Catch Project」 が「新型コロナウイルスと若年層女子の消費実態」を調査

▪️調査サマリー
1.7割超が「支出減った」実感。外出自粛により消費ジャンルが変化
2.5割超が「収入減った」。バイト先への打撃が学生の収入にも影響
3.コロナ禍でも、6割が「特に金銭面での不安はない」
番外編:学校からの補助制度は7割が「ある」が、申請者は少ない

※調査結果をご紹介いただく際には、「Trend Catch Project 調べ」と注釈を記載ください。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は、若者の日常生活にも及んでいます。「お家時間」「巣ごもり」とも呼ばれるように、自宅で充実した時間を過ごすといったライフスタイルに変化しております。

ライフステージごとのトレンドを発信する女子大生・女子高生マーケティング集団「Trend Catch Project」では、全国の女子大生・女子高生を対象に「新型コロナウイルスと若年層女子の消費実態に関する調査」を実施しました。

新型コロナウイルスの蔓延が、若年層女子のお金事情にどのような影響を及ぼしているのか?その実態に迫ります。

調査結果

1.7割超が「支出減った」実感。外出自粛により消費ジャンルが変化

支出の変化

支出カテゴリ

「巣ごもり消費」という新たなトレンドワードも生まれる中、女子大生・女子高生の消費はどのように変化したのでしょうか。コロナ禍と支出の関係性について調査したところ、全体の70.4%が、新型コロナウイルスによる影響で「支出が減った」と回答しました。

一方で、「支出が増えた」と回答したのは12.5%、15.8%が「変わらない」という結果になりました。

さらに、若年層女子の消費傾向についてカテゴリごとに比較すると、個々人の支出の増減に関わらず、多くの人が消費が増えたものとして「食料」を選択していました。一方で、支出が減少したものに関しては、「交際費・交通費・衣類」の割合が大きいことが分かりました。緊急事態宣言に伴い外出頻度が激減し、外出することにより発生する支出の3要素が減少傾向にあると考えられます。

「交際費・交通費・衣類」に比べて割合は小さいものの、「化粧品・雑貨・娯楽」の支出も減少しています。おうち時間の使い方として、お肌の見直しや模様替えなどもトレンドとして話題になっていますが、若年層女子にとっては大して消費に影響が及んでいないことが明らかになりました。

また「娯楽」を選択した学生の中には、「外で友達と遊ぶ」「動画配信サービスを視聴する」という意見が挙がったことから、娯楽が多様化していると考えられます。

2.5割超が「収入減った」。バイト先への打撃が学生の収入にも影響​

画像5

画像6

次に、コロナ禍と収入実態の関係性について調査しました。
緊急事態宣言以降、収入面での変化を聞いたところ、53.3%が「収入が減った」と回答。さらに、アルバイト等の勤務との関連性については、63.3%が「勤務に影響があった」と回答しています。

<勤務先への具体的な影響>
・シフトが減った
・営業停止になった
・感染リスクから、両親にアルバイトを休むよう言われている

アルバイト等の勤務先が学生にとっての主な収入源であるために、新型コロナウイルスによる各業種への影響が、学生の収入にも影響を及ぼしていることは明らかです。

画像7

アルバイト等の勤務先から、学生に対してのサポートは行われているのでしょうか。
勤務先のある学生に助成金の支給について聞いたところ、67.4%が「支給されていない」と回答しました。シフトカットにより収入は減る一方で、補助金などの支援は特に受けていない学生が多いようです。

3.コロナ禍でも、6割が「特に金銭面での不安はない」

お金の不安

アルバイト等の側面で収入が減少するなど、厳しい状況に置かれている学生も多いようです。どの程度、金銭面での不安を感じているのでしょうか。今回の調査では、全体の66.2%が「特に金銭面での不安がない」と回答しました。

■特に金銭面での不安がない理由
なぜ収入減少にも関わらず不安を抱えていない人が多いのか、Trend Catch Projectでは以下の2つの理由があると考えました。

a.自粛期間で最も減った「交際費・交通費」の存在

全体の70.4%が「支出が減った」と答え、そのうち31.5%が「交際費・交通費」が減ったと回答しました。アルバイト等の勤務減少により収入減であるものの、外出自粛やオンライン授業等の影響で「交際費・交通費」の支出が著しく減少傾向にあることが明らかになりました。

b.実家暮らしの実態、消費が増えた「食料」

実家暮らしの学生のうち、70%が「食料」の消費が増えたと回答しています。実際に「食料」の消費は増えたものの、実家暮らしの学生にとっては食費を負担しているケースが少ないことから、不安に感じる人は少ない結果に。

■金銭面での「不安がある」理由

特に一人暮らしの学生にとって、コロナ禍における収入減は不安を招いているようです。一人暮らしでは、親からの仕送りに加えアルバイト等の追加収入を得て、生計を立てているケースが多いです。それゆえ、予期せぬ収入減に加えて外出自粛の影響で消費が増加した「食料」に対し、今後の生活で賄えるかどうか不安に感じているようです。中には「収入がなく、来月は泣く泣く貯金を切り崩さないといけない」といった一人暮らしの厳しい実態も明らかになりました。

<金銭面での主な不安要素>
・今後のクレジットカードの支払い
・学費や家賃の支払い
・貯金ができない

※番外編 学校からの補助制度は7割が「ある」が、申請者は少ない

画像8

画像9

保護者の経済状況の激変や学生のアルバイト先の収入減の影響で経済的に困窮している学生が多くいる背景から、多くの教育機関が独自の学習支援策を講じていることが話題となっています。

学校独自の補助制度の有無について聞いたところ、66.9%が「はい」と回答。32.4%の「いいえ」を上回りました。しかし、給付を受けるかどうかについて聞いたところ、「申請制度は利用していない」が63.4%という結果に。学校側が定めた条件を満たしている学生にのみ給付金の支援がある背景がなどから、学校によって制度内容に差が見受けられました。

申請中や申請予定者が利用する詳しい給付内容として「5万円の通信環境整備費 (大学生)」「学習アプリの受講代金 (高校生)」など、全学生に対するオンライン授業対応の学習環境整備の支援策が大半を占めていました。また、実際の給付金額はおおよそ3万円~5万円。申請を受けない予定の学生からは「緊急奨学金で対象に入らない」や「証明書が必要で手続きが複雑」という意見がありました。

<調査概要>
調査名:「新型コロナウイルスと若年層女子の消費実態」に関する調査
調査期間:2020年5月17日(日)~ 2020年5月22日(金)
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の女子高校生、女子大学生・女子短期大学生
回答件数:合計151件

「Trend Catch Project」について

iOS の画像 (1)のコピー3

「Trend Catch Project」は、2018年10月に発足した女子大生・女子高生マーケティング集団です。参加している学生主導で活動を行い、企業様へのマーケティング支援やトレンド発信を目的に、日々活動しています。

現在、関東・関西を中心とした高校生・大学生・短大生・専門学生が約80名ほど所属。今後さらに規模を全国に拡大し、女性のライフステージに合わせたリアルな意見を社会に向けて発信していきます。

本件に関する問い合わせ先

RooMooN株式会社 広報
メールアドレス:press@roomoon.jp

各種応募フォーム

【大学生部門】
▪️Trend Catch Project(関東本部)

▪️Trend Catch Project 関西

【高校生部門】
▪️Trend Catch Project JK

運営メディア一覧

【Twitter】
▪️Trend Catch Project (関東本部)

▪️Trend Catch Project 関西

【Instagram】

▪️Trend Mirror(運営メディア)

▪️Trend Catch Project 

【Facebook】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?