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引きこもりあるある

 私は、中学~高校ぐらいまで不登校かつ引きこもりだった。そして現在もリモートワークに甘えて引きこもり生活を送っている。おそらく大半の方の想像以上に外に出ない。一か月間通して外出している時間は30分以内だろう。

 そんなわけで今回、引きこもラーの理解促進を兼ねて「愉快な引きこもりあるある」についていくつか挙げつつ、解説してみようと思う。お付き合いいただけると嬉しい。

※実体験を元にしているので、全ての方に当てはまらない場合があります。

しゃべり方を忘れる

 リモートワークで画面越しに会話する機会があれば良いのだが、特に子供の頃は誰とも話さない日が何日も続くと、話し方を忘れがちである。言葉が脳から出てくるのに非常に時間がかかるので、早口の会話には対応できない。リハビリはやはり人間と話すことでしかなく、自分ひとりでは難しいので非常に厄介だ。それでますます人を避けて引きこもりたくなる負のスパイラルなのかもしれない。私は気にしないが。

 以前Abemaで鳥類学者の先生が、何日もフィールドワークや山にこもって鳥と話していると人間の言葉を忘れるとお話されていたが、非常に共感してしまった。まあ、私の場合は好きで引きこもっているので自業自得である。

お困り度:★★★☆☆

タイムスリップ

 世間の変化に疎くなるので、「あのお店に行こう」と思ったら無くなっていたり、全然知らないお店が突然出現したりしている。まあ本当に突然出現しているわけではないのだが、自分の記憶としては「ついこの間まで八百屋だったのに」という気持ちになるのである。

 また、コロナの時に引きこもっていたら、セブンイレブンのお会計が全面的に機械化されており、店員さんにお金を渡そうとして、「なんで知らないんだコイツ」みたいな目で見られてひたすらマゴマゴしてしまった。

 もっと言うと都心の方でUberEatsの配達の方がたくさん走っているのを見て驚いたし、自販機の商品を見て値段がいやに高くなっているのにも驚いた。そうか世間の皆さんはこんな世界で生きているんだなあとピンボケした感慨を抱くばかりである。

 ……ここまで書いてなんだが、引きこもりというかただの田舎者である。

 世間知らず度:★★★★☆

歩行能力を失う

 家の中しか歩かない引きこもラーは、自宅が庭付きの大豪邸でない限り運動不足を避けられない。そして経験上、歩行能力は筋トレではなく実際に歩くことでしか鍛えられないように思う。するといざ外に出た時、長く歩くことが難しくなる。足の意識したこともない部分が痛み、慣れない靴で足を負傷する。さらに上述のタイムスリップ現象によって土地勘が失われるので道にも不案内だ。結果として迷った挙句、足が痛くて帰れないという最悪の事態にもなりかねない。そうするともうその場で野宿して足の回復を待つしかないではないか。遭難である。

危険度:★★★★★

友達が減る

 引きこもラーは引きこもっているので、当然、新しい友達ができる機会に乏しい。その上、人の誘いも断り続けるので自然と友人が減っていく悲しい現象に見舞われる。最初は心配して電話をしてくれたり、訪ねてくれた友達も、こちらが意地でも外には出ないと決めていれば、諦めてそのうち電話もくれなくなる。寂しいことだ。ルールールー……。

 ワンチャン、アクセスの良い都心の方で引きこもっていればたまり場として友人たちが集結してくれる可能性があるが、友人をたくさん呼んで毎晩騒いでいるような引きこもりは嫌だ。それただのパリピじゃん。

孤独度:★★★★☆

太陽に勝てない

 皆さん、引きこもりと言えば、青白くほっそりしたタイプか、脂ぎって恰幅の良いタイプを想像するのではないだろうか。でも実際にはほとんどの方が青白くなるのではないかと思う。なぜなら、引きこもラーは太陽の光があまり好きでない方が多い。その結果遮光カーテンがバッチリ引かれた薄暗い部屋に暮らし、太陽光を浴びない生活になる。

 太陽光を浴びないことにはメリットもある。人間の肌が老化する3大要素は乾燥、摩擦、そして紫外線だからだ。その結果引きこもラーは肌年齢が若く青白いので、年齢よりも若々しく見られることが多い。

 だがその代償に、いざ外に出た時、太陽のまぶしさに目がくらみ激しい違和感を覚えるようになる。太陽光を浴びた瞬間、まるでヴァンパイアのように「ウッ」と後じさりし、自分を太陽光に順応させる必死の決意が必要だ。

 なお本物のヴァンパイアと間違われないために一応弁明しておくと、私はにんにくが好きである。

ヴァンパイア度:★★★☆☆

最後に

 ということで、「引きこもりあるある」をお送りしてきた。自分で書いていて誰得な企画なのか分からず手ごたえもないが、お付き合いいただいたあなたに感謝申し上げたい。

 この記事で引きこもラーを身近に感じていただき、その地位の向上に貢献できたなら光栄の極みである。


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