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学校が死ぬほどつらいあなたへ。行かなくてもなんとかなるという話。

 はじめに、不登校を助長したり、推奨する意図はないことを明言する。

 ただ、様々な理由から学校に行けず、未来を悲観的にとらえている当事者や、そのご家族など周囲の方に、人生はいつからでもやり直せるという希望を持ってもらえたらという意図で、本記事を公開することにした。

 私は不登校児だった。
 小学校は休みがちで、中学校は1年も通っておらず、高校は入学すらしていない。最終的に、高卒認定を取って専門学校に進学したあと、ITエンジニアとして就職し、現在に至る。

 ※高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)とは、高校生程度の学力を証明する資格である。これさえ取得すれば、高校に行かなくても大学等に進学できる。昔は大検と呼ばれていた。

 なお、私が不登校になった理由については本題と逸れるが、もし興味があれば、以下の記事で触れている。

 さて、学校に行きたくない、行かない場合、多くの理由は多かれ少なかれ人間関係だと思う。ろくに通ってない身で恐縮だが、小学校~高校までの人間関係というのは、ある種閉鎖的な感がある。

 教師は子供に対して理不尽な場合があるし、加えて、スクールカーストという謎の制度がある。自由に転校やクラス変更も難しく、一度関係構築に失敗してしまうと、抜け出すのが難しい。そもそも、社交を強制するような仕組みが辛い人も多いだろう。

 それでも学校に行くことのメリットは色々とあると思う。行った方が、大人になってから生きやすい可能性が高い。

 だが、もしそういった人間関係や、社交を強制されるような雰囲気がどうしても苦痛で、死んだ方がマシなどと思い詰めるぐらいなら、無理に行く必要は無いのではないかと思う。

 なぜなら、こと勉強だけ切り取ってみると、小学校~高校までは自己学習や塾などで補える

 小学校~中学校までは、1日も通っていなくても卒業できる。

 義務教育の義務というのは、子供に教育を受けさせる義務であって、子供に対し課されるものではない。したがって、もし出席していないからと卒業資格を与えないなどということになれば、問題になるのは小学校、中学校の方である。だから普通に卒業させてくれるし、なんなら親切に証書もくれたりするが、後年使うことは無いので、特段もらわなくとも問題はない。

 高校は、今はN高などもあるが、それも難しければ、自己学習か塾などに通い、高卒認定を取得すれば問題ない(※これは秘密だが、実際は、高校に入学できる程度の学力しか求められないので、ほとんどの人がイメージするほど難しくない)。

 この場合、あとで履歴書に空白ができるが、面接では「家庭の事情で……」などと言っておけばさほど突っ込まれない。突っ込まれた時の言い訳は用意しておいた方が良いが。

 法的に問題があるのでやるべきではないが、仮に虚偽の高校を卒業したことにしても、素行調査などを行う会社でなければ、後で発覚することは無いと思う。ただし個人的には、高校を卒業しているかどうかだけをもって、雇用しないと判断する会社はお勧めしない。他人の事情に不寛容であり、生きづらい可能性が高い。

 もし大学などに進学しないなら、高卒認定すら取得しなくて良い。まあ、高卒認定は何歳になっても取れるし、大学も何歳になっても行けるので、もし行きたくなったら高卒認定を取得して、目指してみることだってできる。それはいつでもいい。

 とにかく、なんとか生き延びて大学などに通える年齢になれば、後は自由である。大学や専門学校は小中高と違って閉鎖感が無いし、そこまで密に社交を求められない。もちろん、社交したいならすれば良い。努力と能力とお金次第では、高校まで全部捨てて東大だって目指せる

 卒業して就職すれば自分の生きやすい職場を自由に選べるし、引っ越せばどこで働くのも自由だ。日本は一度正社員で入れば、会社員の保護が手厚いので滅多なことが無ければクビにされたりしない。嫌になったら辞めればいい。格段に生きやすくなると思う。

 非正規の仕事でも、なるべく正社員になれる道がある会社に入ることをお勧めする。それも嫌になったら他へ行けばいい

 以上、まとめると、小中は最悪行かなくても卒業できる、高校はN高もあるし、それもだめなら高卒認定。大学は小中高ほどの社会性負荷はないし、行かずに就職する手もある。なんとでもなるのである。

 どうだろうか。なんとかなりそうだと思って頂けただろうか。

 もしすべてが難しくても、ただ一日一日、日々を耐えしのぶだけでいいから、生きていてほしい。

 だいたい、そのうちAIなどテクノロジーの進化で、社会を成り立たせるために必要な人間の数が減り、ベーシックインカムなどの生活保障が日本でも導入されるかもしれない。そうしたら、無理して働かなくても生きていける世の中になるかもしれない。

 未来に何があるかは分からない。だから、良くなることを願ってみることもできる。

 これを読んでくれた方が、どうか希望を捨てずにいてくれることを願う。

 なお、もし他にも、こころの健康に関してご興味があれば、以下にまとめたので、参照いただけると嬉しい。


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