「外に出ない」自由を肯定したい

みなさん、「外に出ない」人をどう思いますか？

開き直って「引きこもり」を自認する私は、「人として終わってる」とか「不健康」とか色々と言われますが、何でそんな風に言われるのか全然理解できません。

元引きこもりで現リモートワーカー。全国・引きこもり協会（架空）の有志として、引きこもりをどこまでも正当化していこうと思います。

※定義上の「引きこもり」には社会活動の有無も関わるため、「リモートワーカー引きこもり」は引きこもりではないのかもしれませんが、ろくに外に出ないと言う点が一致しているので私は胸を張って引きこもりを主張したいと思います。

先日、noterの梅さんが「思うように外出できない辛さ」について記事を書いておられたのを見て、少なくとも他人にできないことをとやかく言われるのは違うよなあ、と思いました。

もちろん、出たいのに出られない方はとてもお困りだと思いますが、むしろ「出ない自由」もあると思うんですよね。

「外に出なければならない」「外に出るのは良いことだ」というのはあくまでも現代の価値観であって、コロナ禍の時に「ステイホーム」が正義になったように、そんなものは時代によっていくらでも逆転しうるものです。

「でも、外に出た方が健康的だよ」

そんな風に思うかもしれませんが、それだって絶対ではありません。

だって、昔は放射性物質を体にいいとかいって食品などに混ぜて販売してたんですよ。人間にとって何が良いか悪いか、何が常識かは簡単にひっくり返るものです。

それに、後述しますが、外に出るのと出ないのと、どちらが健康的かは議論の余地があります。統計データはありませんが、単純な死亡率の観点から言うと、外に出ない方が優れている可能性は高いと思います。

「引きこもってはならない」というのは現代の価値観でしかありません。むしろ気候変動による外の不便さや、新たな感染症、オンライン化の進む社会の影響で、今後はスタンダードな生き方の一つになっていくような気がします。

実際に、外に出ないことには、こんなにメリットがあります。

1. ストレスの軽減：

   • 外出や人との接触による社会的ストレスやプレッシャーが減少します。電車などで、「この人臭い！」とか「足踏まれた！」とか絶対経験がありますよね。そうしたストレスと無縁でいられます。結局、人間が覇権を握っている社会では、ほとんどの苦しみの原因は他人です。人と直接触れ合わないことが、どれだけストレスを緩和するかは体験してみると本当に実感できると思います。

2. 安全性の確保：

   • 交通事故や犯罪、病気のリスクが減少します。人間が覇権を握っている社会では、加害・被害リスク、病気のリスク、全て他人からやってくる。苦しみの始まりは他人との接触です。一人で居れば、安全です。

3. コスト削減：

   • 交通費や外食費、衣装代など、外出に伴う経済的な負担が減ります。これはバカになりません。車や電車を控えたり、服を長持ちさせることでSDGsにも貢献します。エコです。

4. 時間の有効活用：

   • 通勤通学時間がなくなるため、その分を趣味や学習、休息に充てることができます。特に女性は化粧をしなくても良いメリットが大きいです。身だしなみに気を遣って、「鼻毛が出て無いか」とか「涎がついてないか」とか気にする時間もコストも不要です。

5. 快適な環境：

   • 自宅では自分のペースで生活でき、気温や音などの環境を自分の好みに合わせられます。他人に気を遣わなくて良い解放感は何にも代えがたいものです。服装だって自由だから、女装が好きな人は女装すればいいし、ジェラピケで過ごしたい人はジェラピケを着ればいいのです。ヒール靴で足を痛めるリスクもありません。

6. 老化予防：

   • 頭皮を含む肌が老化する原因は、乾燥、摩擦、紫外線であると言われています。光を避けて生きることで、皮膚がんリスクを避け、老化を遅らせ可能な限り白く美しい肌で過ごすことができます。

7. 健康：

   • 結局のところ、人間の死亡要因一位は「癌」です。そして癌は生活習慣やストレスによって引き起こされるとされますので、人間関係のストレスが低減されることで、結果的に健康になる可能性は高いのです。子宮頸がんに至っては基本的に感染が原因なので、外出を避けて他人と接しないことでリスクを下げることができます。言うまでもなく、その他死因となりうる感染症も人間由来です。よしんば野生動物から感染するにしても、外に出なければ安全です。実際、私は5年くらい体の病気にはかかっていません（心の病気は仕方がないのです。仕事などで人間と接するストレスから発症しているので）。

と力説してみましたが、もちろんデメリットもあるかもしれません。引きこもることで社会的に孤立し、気に病んでしまうかたも居るでしょう。孤独は人間の寿命を縮めるとまことしやかに言われています'。

（が、個人的には孤独感とは無縁です。一人で居ると幸せです）

そういう方は、「オンラインでやり取りできる友達を作ってみる」などで緩和できる可能性があります。なんなら「引きこもりネットワーク」みたいなものを作って、引きこもり同士の自助会を立ち上げても良いかもしれません。

もう一つ、外に出ないことでどうしても運動不足気味になる点が心配ですが、今時屋内でできる運動はたくさんあるので、健康が気になる方はリングフィットやＶＲフィットネスゲームなどを取り入れ、楽しく運動不足を防ぐことが可能です。

まあもちろん、私のように開き直って「引きこもり宣言」をしたからといって外に出ないと決め込むのではなく、出れるなら外に出ても良いのですが、結局、外に出るか出ないかはそれぞれメリット・デメリットがたくさんあります。

「外に出ないこと＝悪い」という一元的な価値観には一石を投じたいものです。

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