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逃げるのは恥じゃないし役に立つ

うつ病や不安障害などになりやすい性格のことを、精神疾患の原因と捉え、「病前性格」とする説が昔から提唱されています。

例えばうつ病になりやすい方は「真面目で責任感が強い」とよく言われますが、多くの場合そうした方はネガティブな出来事に対する動揺が平均的な人に比べて大きく、ストレスの対処が苦手であると考えられます。

その一因として、真面目で責任感が強いゆえに、辛い状況でも逃げずに頑張ってしまうということが挙げられるかもしれません。

現代社会において、常に最善を尽くし、限界へ挑戦する精神は称賛される一方で、「逃げる」という行為はしばしば否定的な意味合いを帯びることが多いです。

しかし、心身の健康を第一に考えた時、自己の限界を冷静に見極め、時には退く勇気を持つことは大切です。

まず、自己の限界を認識するためには、自分自身の身体的、精神的なサインを正しく理解する必要があります。

長時間労働、過度なストレス、不規則な生活習慣などが持続することで、心身は徐々に疲弊していきます。するとさらにストレスに弱くなる悪循環に陥ります。

真面目な方ほど頑張ってしまう、それが美徳であることはもちろんなのですが、このようなサインに早期に気づいたら、対処することが重要です。

無理を続けることで生じるリスクを避けるためにも、自分自身の健康と安全を優先し、一時的に離れることもひとつの選択肢として考えるべきです。

真面目な方であるほど、周囲への迷惑を考えてその選択肢を取りづらいかもしれません。

ですが、このような行動を「逃げる」という負の意味ではなく、「自己を守る」という積極的な行為と捉えるべきです。

自らを守る行為は、個人のみならず、企業や社会全体にとってもメリットをもたらします

一人ひとりが自己の限界を知り、健康を維持することで、長期的な生産性の維持につながるからっです。

私たち一人ひとりの幸福は社会全体の幸福へと影響し、企業の持続可能性や社会的な進歩にも寄与するのです。

ですから、自己の限界を見極め、時には「逃げる」ことも重要です。

気が引けるかもしれませんが、どうか自己の心身を守り、より充実した人生を送るための賢明な選択であると考えてください。

健康な心身こそが、どんな困難も乗り越えるための最も大切な資源であり、それを守るためには、適時「退く」という選択を恐れず行うべきです。

自分を大切にし、健やかな心身で各々の人生を豊かにしていくために、逃げる勇気を大切にしましょう。


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#YeKu
#こころの健康

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