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情熱の向こうにあるものとは

今日機会をいただいて、10代後半から20代前半の若者に向けて自分の人生について講演をしてきた。

僕自身が27歳なのでたいして変わらない若造なのだが、聞いてくださった人の人生の少しでもヒントになれば幸いだと思って話してきた。

そしてこの講演を通して自分自身、大変勉強になった点があったので書いておきたい。

簡単に僕の自己紹介をしておくと、

現在27歳の経営コンサルタントで、日々、大企業の経営層の方たちのビジネスの相談に乗り、アドバイスをするような仕事をしている。

また、世界で英語を使ってプロジェクトをマネジメントさせていただいたりしている。

時給数万円という金額でコンサルティング契約していただいているので、当然そのクライアントである大企業で働いている同世代の数倍の成果を出さなければいけない。
もし成果を出せなければ、それは契約打ち切りを意味する。

そのプレッシャーたるや壮絶な時もあるし、仕事量が膨大な時も頻繁にある。

しかし、やはり社会へのインパクトや仕事の達成感も持つことができるやりがいのある素晴らしい日々を送らせていただいている。

そんな私だが、かつては「なんでこんなに人生うまくいかないんだろう・・・」「俺の人生、ダメダメだな・・・」そう思わざるをえない人生を送っていた。

幼少期に家庭が崩壊し、非行に走り警察にも何回もお世話になって、なにをやってもうまくいかなかった。

そんな僕が経営コンサルタントとして世界中のエリートたちと一緒に仕事をしているのも、なかなか不思議な話ではないか。

そんな人生の話をしてきた。

だけど、実際に聞いてくださっている聴衆の皆さんに僕の話を面白いと思ってもらえるのか、実はかなり本番まで心配だった。

僕の人生は、いかんせんドラマチックな展開にかける愚直な努力でしかないからだ。

歯を食いしばり、涙をこらえて(たまに溢れ出てたかもだが)、体調崩しても病院行かず、元気なふりして、負けてたまるか、ここで終わってたまるか、そんな気持ちで一つずつ、本当に少しずつ乗り越えてきた。

そんな人生だ。

でも最近の世の中を見渡せば、「楽して儲げます!」とか頑張っている人を冷ややかにみているような言葉ばっかで、努力やめて楽になろうみたいなことを言っているYoutuberとかブロガーに人が集まっている。

だから僕の過去みたいに早く起きて夜中まで勉強・仕事してなんとか少しずつ乗り越えるような、そんな愚直な地味な人生に興味をもってくれるかどうか心配だった。

しかし、講演を聞いてくれた人はみんないい人ばかりでちゃんと最後まで話を聞いてくれて、色々と嬉しい感想をくれた。

「僕も逃げずに頑張ろうと思いました!」
「話に引き込まれて、今まで聞いた講演の中で一番感動しました。」

そんな言葉をいただけた。

本当に本当に嬉しいと思った。

大袈裟かもしれないが、本当にここまで頑張って生きてきてよかったと思った。

職業柄、給料も同年代の中ではありがたいことに多くいただいている。

時計はロレックスをつけてヴィトンのバッグを持ちバレンシアガの靴を履いて麻布十番のデザイナーズマンションで東京タワーの夜景を眺める生活を送らせていただいている。

確かに心地よい生活だ。

質の高いモノに囲まれて、質の高い人たちと付き合い、質の高いご飯を食べる。

だけど、それだけだ。

今まで本当にがむしゃらに朝9時から夜中の3時まで毎日働き続けた日々もあった。
ストレスで自分の耳が聞こえなくなったり、同僚が過労で亡くなってしまったり、本当に辛いことも起きてきたが、なんとか乗り越えてきた。

そして今日、僕はわかった。

それで得ることはなにか。

昔の僕みたいになんとかなりたい!もっとよくなりたい!そう思っている彼らを勇気付けることができることだ。

僕にしか語れないことがあって、それが誰かの勇気に、誰かの人生の少しでも力になれればこんな嬉しいことはない。

もちろん豊かな暮らしもいいんだが、もっと本質的にいままで生きてきてよかったと思える体験だった。

そして僕自身、まだまだ未熟そのもので、もっともっと世の中に役立つ人間になりたいし、もっとなにかを伝えられる人間になりたいと思った。

本当に今までの困難とその度に出会う仲間と湧き出る自分の生命力にありがとう!!
これからもさらによろしく!!

そう思った日曜日だった。

めちゃくちゃ疲れたので今日は早めに寝よう。。。

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