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未来に残すべきものがある

(4,670文字/個人差はありますが、約7分~11分程で読めると思います)
おはようございます。よこはま発達相談室の佐々木です。
このコラムは週1回更新しています。それとは別に、自身のnoteやVoicyなどは毎日更新しています。noteは長くても5分程度、Voicyは10分程度でお気軽に活用いただけるようにと思っています。ぞれぞれフォロー等していただけると嬉しく思います。
   
▼Voicy

▼note

先日、株式会社ククリテの石黒先生と対談をしました。Facebook版ではフルバージョンも配信していますが、無料版もありますので是非ご視聴ください。
▼人生の伴走者に

今回は石黒先生と対談して感じたことを書いていきたいと思います。支援に直結するような内容でなくてすみませんが、「こんなことを考えているんだな」と思いながらお読みいただければと思います。

知らないことでの不利益を減らす

石黒先生は、元々はNPO法人SUN(長野県飯綱町)にて勤務しておられ、放課後等デイサービスをはじめ、地域のネットワークづくりに尽力しておられた発達障害支援のスペシャリストであり、ジェネラリストでもあります。石黒先生の実践をはじめて伺った際には、「こんな人がいるんだ!」と驚きというか、感動というか、とにかく衝撃を感じると同時に、自分の至らなさを痛感したことをよく覚えています。
     
現在は、株式会社ククリテ(http://kukurite.co/)を起業され、ククリテのホームページにはこんな記載があります。
  

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社名の「ククリテ」には、障害とかひとり親というカテゴリーにくくられてしまった人たちに手を差し伸べるという意味をこめています。そして、1つにくくる=1つに調和するという願いをこめています。社名にこめた願いのように、社会的に孤立してしまいがちな人たちに、誰もが優しく手を差し伸べる社会にしたい。そして、孤立する人をなくしたい。すべての人たちに安心できる居場所があって、つながりがあって、笑顔があって、すべてが調和している。そんな未来を本気で創りたいと思っています。この思いは福祉という道を選んだときから変わっていません。
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こうした理念のもと、現在はシェアハウスを運営しておられます。
     
知らないことで苦しくなっている人もいる
   
石黒先生はそんな風に仰っていました。
生活をしていくためには、あたり前ですが住居が必要です。でも、住居だけあれば、誰もが安心した生活を送ることができるのかと言われると、そうではありません。

どんなサポートが必要なのか

ぼくらが思う以上に複雑な社会のルールがあります。行政的な手続きひとつをとってもそうです。どこに、どんな連絡をすればいいのか、誰に、どんな相談をすればいいのか、わからなくなることも少なくありません。その中で、場合によっては精神的に不安定になることもあるかもしれません。
   
生活を支えていく中では、メンタルのことに限らず、行政的な手続き、人間関係、生活スキルや余暇、健康管理、職場の問題、経済面の相談、子育てなど多岐に渡ります。
   
これらは、残念ながら「自動的に手にはいる支え」ではありません。自分から相談するなり、何らかの形でヘルプを出すなりしないといけません。
   
でも、そもそもどんな人がいて、どんなサポートを受けられるのかを知らないことにはヘルプの出しようもないかもしれません。福祉制度なんかもそうです(と思って、最近は何回かVoicyやnoteで障害福祉サービスについて取り上げました。宜しければご活用ください)。
   
▼Voicy

▼note

そうしたことで生じる不利益を少しでも減らしていくために、
「知らないなら一緒に考えよう」
「知らないなら、誰かを頼ればいい」
「そのための最初の一人であり、身近な味方でありたい」

というようなことを、石黒先生は考えておられるのではないかと思うと同時に、それがぼくらの役割なのではないかと感じた時間でした。    

もっとも印象に残った言葉

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