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情報は増えてきた。次に必要なことは?

この記事は、1,923文字です。個人差はありますが、3分〜4分ほどでお読み頂けます。

よこはま発達相談室の佐々木です。4月2日は世界自閉症啓発デーであり、4月2日〜8日までが発達障害啓発週間になっています。今回は昨日の動画の続きとなっています。

情報が増えて、広く認知されるようになってきた

情報が増えてきたからこそ、そこの取捨選択は支援者にとっては「これはエビデンスがないだろうな」とわかることもありますけれども、当事者の方や親御さんからすると、そうした判断はしにくい点があると思っています。情報が増えてきたからこそ、改めて情報を整理する必要があるのではないかと、個人的には思っていますが、その辺りはどうでしょうか?

全くその通りだと思います。昔は良くも悪くも情報が限られていたので、そこに行って一通り学ぶということをしていたので、ある程度系統だって学ぶことができましたけれども、今は情報があり過ぎて、色々情報を取り入れても全体として何に取り組んだらいいのかが見えにくくなっていて、コアなポイントが見えにくくなってしまうことがあります。診察でお会いする方々に対しても、そこが十分に伝えて頂けていないんだろうなと思うことが多いです。

中身に関しても、一時期、いや今でもそうかもしれませんけれども、エセ脳科学的なものがあり、脳科学といえばそれっぽく聞こえるし、何が正しいのか、そうでないのかがわかりにくく、そこを読み解く力はサイエンスをやっている人間からするとわかりますけど、難しいと思ってしまうところが正直なところです。

そのあたりはどうしていったらいいんでしょうか?ぼくらができることは、自分達の考えが100%正しいと思っているわけではありませんが、色々ある情報の中でもこの情報は信頼性があるとかエビデンスがあるとか、そうした発信を続けていくしかないかと思いつつです。そうした意味もあり、この(コロナ以降の)数年間は発信を増やしています。内山先生はどうですか?

色々な立場でやっていった方がいいと思っています。国立の発達障害情報・支援センターのホームページとかよくできています。他にも国府台病院国立精神・神経医療研究センターなど、公的機関が情報を発信してくれているので、そうした公的機関の情報はある程度信頼できるかもしれないと思います。

我々もホームページやブログ(note)、Twitterとかでも出しているし、色々な媒体を使って発信をしていくことです。我々は民間の人間だけれども小回りが効くので個人として発信していくことも大事だし、公的機関、自閉症協会JDDネットでも出していく。ある程度ちゃんとした機関が情報を出していくことが大事です。我々は公的機関ではないけれども、それなりにちゃんとした情報を意識して発信していくことが必要かなと思います。

情報が増えてきたので、変な情報も増えているよね。昔から自閉症って誤解があって、医学の世界だって母親が悪いと言われた時代もあるけれども、それがだんだん変わってきて、ある程度かたまった情報があるので、それをどんどん発信する。あとはネガティブ情報がありますけど、相変わらず親が悪いというのも出てきているし、サイエンスを装っているけど怪しいとか、脳波で診断できるとか、脳磁気刺激で治るとか、科学的だけれどもそこまで言っていいのかというのもある。ガセネタも、デマから若干根拠はあるけどそこまで言っていいのか色々なものもあるので、正しい情報を発信していく。

あとはニーズにも合わせる。脳波で診断できるというのがひろまったら、それはないよと情報発信していく。

ある程度公的機関で発信しているものは見つつ、一方でそこでも情報量が膨大ではあるので、一つ一つ気になる情報を見たり、検索してあたってみたりですね。
あとは色々な情報がある中で、本当に良い情報であればもっと広がるし、色々な場所で取り入れていかれると思います。なので、特定のところだけで取り組んでいるのは、エビデンスがどうなんだろうと考えていくこともいいかなと思っています。

内山先生が仰るように、民間だからこそ小回りも利くので、色々な形で発信できたらいいかなと思っています。

続きは、また明日以降配信いたします!
明日は、我々のグループとして今年何を取り組んでいくのかについて話をしていますので、ご関心ある方はご視聴ください。

よこはま発達相談室
佐々木康栄

また、佐々木の方ではいくつかのSNSでも発信しておりますので、ご関心ある方はアクセスしていただけますと幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

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