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2024年をどう生きるか

(5,363文字/個人差はありますが、約9分~13分程で読めると思います)

令和6年1月1日に発生した石川県能登半島地震によって犠牲になられたすべての方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。    

このグループにも、北陸地方の方々はおられますが、皆様の生活が少しでも早く平穏を取り戻せることを願っています。もし、何かお困りのことがあれば遠慮なくご連絡ください。できる限りの協力を致します!                             

さて、新年最初のコラムは、いつもこの1年間をどう過ごすかを書いているので、今年もそうさせてください。ぼくの日記のような会で申し訳ないのですが、お付き合いください。

2024年も情報発信を

2023年は、noteの記事を180本、音声配信を360本くらいしています。ただ、結構不定期になりがちだったので、2024年は定期的な発信にします。

情報が多いことで埋もれることもありますが、情報自体は残るものなので、その時々にタイムリーに見つけて頂けないとしても、意味はあると思っています。    

今は、多くの被災者の方が苦難の時を迎えています。それでも、ぼくは立場上、自閉症スペクトラムをはじめとする発達障害の方々やそのご家族のことがどうしても心配になります。

今回に限らず日本全国、さまざまな地域で災害に直面してきていますが、実際に避難所を利用できた人は少ないと聞いています。理由はそれぞれにあると思いますが、一つは「理解してもらえない」というのがあると思います。誤解を恐れずに言えば、この業界内でも十分に理解されているとは言えないとも感じることがあります。例えば、「いかに型や枠にはめるかが大事」とか「なめられないようにした方がいい」などは、未だに見聞きする言葉です。

発達障害に関する仕事についているからには、少なくともその領域に関しての興味関心がゼロではないと思いますが、そうした方々にも情報が行き届いていないことがあります。そうした中で、業界外の方々に理解してもらうには…と考えると中々気の遠くなるようなことですが、それぞれができることをやるしかありません。

嘆くだけなら誰でもできるし、それで社会が前に進むわけではありません。ぼくには社会を変える力なんてありません。それでも、一人でも、二人でも仲間を増やすことはできるかもしれません。

正直に言えば、情報発信は決して楽なものではありません。時間もかかりますし、本業でもありません。それでも、必要なものは必要なんだと自分に言い聞かせて続けています。

以前、よこはま発達相談室のnoteで災害時や緊急時の対応について記事を書いた際に、ニューイングランド、アスペルガー協会名誉会長、全米自閉症協会役員のスティーブン・ショア博士の「災害時に必要な支援は、すでにある支援。必要な物は、すでにある者」という言葉を引用しました。

「発達障害の理解」だって同じです。この1週間は、災害時や緊急時に知っておいてほしい情報について毎日なんらかの形で発信をしてきました。でも、その時だけ発信しても意味は薄いんです。実際に大変な状況になっている現場に、こうした情報は届かない、あるいは届きにくいからです。

それでも発信を続けた理由は、平時よりも多くの方々が危機感を持っている今だからこそ、届けられることもあり、それが今後の備えにもなり得ると思ったためです。自分一人では届けられる人たちは限られていますが、今回も多くの方々にシェア等にご協力頂きました。本当に有難い限りです。毎週日曜日には、ぼく個人のFacebookやX、noteに1週間の情報発信のまとめを投稿していますから、ご興味あればそちらも見ていただけると嬉しいです。

もちろん、今だけ情報発信をすればいいわけではありません。発達障害の理解が「すでにある理解」になるその時まで、続けていかなければなりません。   

少なくとも、ぼくにそうしたエネルギーがある内は、頑張っていきますので、どうか応援を宜しくお願い致します。

あとは、前回のコラムに書いたように2023年にやり残したことも取り組んでいきます。

「人に伝える」ということを丁寧に

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