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一泊二日、母娘で熱海旅行に行きました

母と熱海旅行へ行った。結論から言うと、とても楽しかった!
本当は漫画とかにしたいんだけれど、今何か描く気力はないので、文章にまとめておくことにした。


熱海旅行に行ったきっかけ

その目的は、自分の誕生日祝い。ちなみに、行き先が熱海になったのは、母の要望からだった。
なぜ自分で行きたいところを選ばなかったのかというと、昨年中頃から、自分の精神状態が影響しており。ある事件(お察し)が起きてから、自分の中で何かがぽっかりと抜け落ちていて、旅行には行きたいけれど、どこに行きたいのか分からない状態だったのだ。Google Mapに行きたい場所をピンしておいたのに、いざなるとモヤがかかったようになっていた(改めて考えると、かなりまずかったのかもしれない)
すると母が「私、熱海ってちゃんと観光したことないから行きたいわ!」と。そういえば、自分も行ったことはない。なぜか、未成年時代に途中下車をしたような記憶があるけれど、夢だったのか、なんだったのか思い出せない。それを思い出すためにも行きたいな、と思ったのだった。
そして、やるからにはちゃんと計画をしたい私は、Googleスプレッドシートで計画表を作り、Googleドキュメントを利用してパンフレットの作成をするのだった。メンタルのアップダウンが忙しく、ハイなときは勢いよく進むが、ローなときは、行きたくなくなってきたり、なんでこんな頑張って作っているんだ…と頭を抱えていた。
最終的に、中綴じ24Pの両面コピーの冊子を作ることに成功した。本を手軽に作れるようになったので、同人オタクでよかったな、とつくづく思った(冊子については、無断使用の塊でしかないのでオンラインには載せられないけれど、満足感が強いものができたので良かった)


【1日目】老若男女がすごいよ

▼いざ、熱海へ

実は最初に緊張していたことがあって、実は初めてグリーン席を利用するからだった。鈍行でのんびり行くか、踊り子号で行くか……と思っていたところ、妹が去年熱海に行った時はグリーン席を利用していて快適だったよ、と教えてくれた。
グリーン席はどう利用するのか、調べてもあんまりピンとこなくて不安だったので、どうやって使ったのか記録しておく(以下、ICカード利用の場合)

  1. 普通に改札を通る

  2. 東海道線のホームに行くと、グリーン席の座席を買う機械的なやつがあるので、入場した時に使ったICカードをセットし、機械で目的地を選択してお支払い

  3. グリーン車がついている車両に乗る(2階席なので好きな方を/1階の方が空いている感ある)

  4. 座席の天井あたりにICカードをピッとするところがあり”赤色のランプ”の座席が空いているところなので、空いている好きな座席にピッとする

  5. 座って、後は目的地までゴー!

という感じ。乗ってしまうと、とても簡単だった。
東京の景色が都会で、正直見ていると非日常感があってとても面白かった。そして母とおしゃべりしたり、お互い文庫本を見ていたりしたら、あっという間に到着。そして終点である熱海駅は、平日であってもすごい人の数。老若男女日本海外。満遍なく、人間がいた!

いっぱいいる!

荷物はさほど重くなかったけれど、身軽に行動したかったので、調べていた安いロッカーのところに荷物を預ける。「石垣書店」という本屋さんが管理しいるところのロッカーを使ったのだが、店員さんが「ロッカー、もし入り切らなかったらこちらで預かることもできますよ」と親切な対応をしてくれて、いきなりとてもいい気持ちになった。ありがとうございます。

▼ダンジョン、MOA美術館へ

そして荷物を預けて、最初の目的地である「MOA美術館(これ、エムオーエーって読むんだね)」のバス停に並んだが、その列があまりにもすごい。絶対これ、並んでいる人全員乗れないよ……と思っていたら、1台だけじゃなくて後続バスもくるらしかったので、安心した。平面地図だけ見ると、歩いてもいけるのでは? と思えるが、現地に行くととても歩くのは不可能であることが分かった。坂、坂、坂! 足腰強くないと大変なのではなかろうか。体力には全く自信がないので、バス様ありがとうという感じである。
めでたくMOA美術館に到着し、チケットを購入、そしていざ展示ゾーンに行くぞ!と思ったら、エスカレーター、そしてエスカレーター。どちらかというと気の短めな母は「長い……!」と、ぼやいていた。中間に、あの有名な万華鏡的なフロア。そしてまたエスカレーター、そしてエスカレーター。からの出口、と思わせて外の展示と景色を楽しむゾーン、そして階段からの、ようやく美術館入り口。これにはダンジョン、そしてラスボス感を感じた。
展示の前にお腹が空いたわ……ということで、まずは腹ごなしをしようとしていたが、和食のところのお店がなんとまさかの臨時休業。とりあえず、鎧塚さんがやっているところの喫茶に並ぶ。選択肢が少ないからか、そこそこ待つこととなった……。そして、食べようとしていたクロックムッシュが寸前で売り切れてがっかりしたのだが、仕方なく頼んだキッシュが非常に美味しく、こういうラッキーも嬉しいなあとしみじみした。そして、出されたアイスコーヒーが美味くて、母大絶賛。

美味しかったキッシュ。
ちなみにお皿は、人間国宝の人が作った(デザインした?)お皿らしい。

さていざ展示へ。こういう美術館って、写真撮影基本NGだと思っていたけれど、撮影OKなのでそこもまたすごいなと思った(もちろん、ダメなやつもあります)そして一番驚いたのは、展示のガラスがとてつもなく綺麗で、透明感にビビってしまう。自分も頭をぶつけそうだったし、何よりぶつけたらしき痕跡がチラホラあったので面白かった。
見終わったから帰ろうか! と思ったら、微妙に帰りのバスに間に合わなそうで、例の長いエスカレーターの横に備わっている階段を小走りで駆け降りた。悲しいことに、母の方が早い。母の方が体力があることを改めて実感し、安心するのだった(尚、バスには間に合った)

▼すごいホテルへ(語彙力の喪失)

熱海駅付近に戻り、お店をブラブラと。どうやら、今若者の間では食べ歩きが今流行ってるらしいのでそんな感じの人たちが多い感じだった。お店を見ているだけで楽しかった。
そして事前に行きたかったカフェ、を調べていて、ああ〜おやつの時間帯だから長蛇の列かあ……と思ったら、なんと隣がテレビとかでよくやっている、あんバターのお店(2日目後述)でそこに並ぶ列だったという。行きたかったカフェ(CAFE KICHI)には普通に入れたので良かった。たまたまタイミングが悪く、出入り口の席に強面の男性が座ってたので本当に入っていいのか躊躇してしまった(たまたまガラの悪目な人が居ただけだった)無事入ると、やはり暑いのでここでもアイスコーヒーを飲む。晩御飯に備えてあまり食べないようにしていたけれど、どうしても我慢出来ずケーキを食べる。どのケーキも可愛いサイズだったので、安心して食べることができた。普段だったら2つは食べられそう。美味しかった。

実はケーキも売り切れが多くて、残ってたやつだったんだけれど美味しかった。

そしてロッカーに預けた荷物を回収してホテル「熱海温泉 湯宿一番地」へ。入った途端、風呂上がりらしきおじさん一行がやかましくて焦った。お高めのホテルなのに大丈夫か……と思ったが、どうやらちょうど団体さんが盛り上がっていだけの模様。知っている会社のところだったので、儲かってるんだな……としみじみ思った。お仕事お疲れ様でした。戻ると、つまりホテルの評判とは関係なく賑やかなだけだった。
チェックインをし、お部屋に案内してもらう。最近は、ホテルに泊まるにしてもビジネスホテルなどが多かったので、自力で行くことが多かったから、こうしてお部屋まで案内してもらうのは新鮮な気持ちだった。さて、案内してもらった部屋はセミスイート。広い。そしてこの部屋はなんといってもすごいのが、客室露天風呂がついているのだ。おそらく、しばらくこんないいホテルは泊まれないなと思う。そしてサービスドリンクがミネラルウォーターだけじゃなく、なんとビールもあって驚いた(結局、飲めなかったのだけれど。。ここだけ後悔している。。)そしてようやく一息ついた母娘は、思い思いに寛ぐのだった。現代風だが、スマホをいじったり、父に飼い猫の様子を聞いたりと。ゆっくり過ごした。

ここに住みたい(管理が大変そうだが)

さて、晩御飯までは時間があるので、とりあえず大浴場に向かう。そもそも客室の数が少ないことと、平日ということもあってかちょうど人のいないタイミングで、のびのび入れた。露天風呂は2つあったが、片方は熱すぎて入れなかった。休憩室には無料のマッサージチェアがあり、10分ほど揉まれてきた。肩によく効いた。よくスーパー銭湯にある「○分〇〇〇円」という感じではなく、時間設定もなく延々と揉んでくれるので、正直このままいられそうだなと思った。本当に人が来なかったのだ……(タイミングですねえ)

▼御馳走だー!!!

さあさあ、今回の旅の食事のビッグイベントでもある晩御飯。部屋から食事どころに着いた途端、待ち構えていたスタッフさんに案内をされた。あまりにもタイミングが良すぎて、RPGのイベントフラグを回収されたかのようだった。この旅行、ゲームっぽい例えにしてしまうことが多いな……。説明してくれても記憶に保持できない料理の名前たち(つまり、とにかく美味しいということ)急に料理長からの謎のサービス料理(菊芋チップス)もあり、笑う。もしかしたら、日本酒を2合注文したからかもしれない。そんな日本酒が美味すぎる。特に美味しかったのが「開運」という日本酒で、スイスイ飲めた。おかげで、お酒に強い母娘だが、ベロベロに酔っ払い、とても気分が良くなって、母とも普段話さないような面白い話をした。母の独身時代の話とかね(楽しい)

満足以外の言葉がない。

たらふく食べて飲んでお腹いっぱいな中、客室露天風呂に入る。お風呂の温度は熱めだったが、若干気温が下がっていたので、結果ちょうど良い温度に。部屋と露天風呂の境界はガラス張りになっているので、母が部屋で見ていたテレビを必然的に見てしまったのだが、ムロツヨシの演技が迫真すぎて、露天風呂の思い出はムロツヨシでいっぱいになってしまった。
明日に備えて早々寝ようとしたら、温泉で体が温まりすぎて、熱くて寝付けず。ずっとポカポカしていて、温泉パワーはすごいなあと思った。

【2日目】坂がすごいよ

▼誕生日を迎えた

この日は誕生日。まだ眠いけれど、なんとも爽やかな目覚めだったなー。
朝起きてまず、客室露天風呂へ。朝のお風呂は気持ちがいい。天気もいい。さてさて朝ごはんは昨日と同様個室で、昨晩酔っ払っている中に、ポケモンの最初の導入よろしく、3種類の魚の中から選んだ魚が出てきた。あまり食べたことがない!と思った魚を選んだのだけれど、なんだったか忘れてしまった……。併せて、ご飯のお供的な小鉢がたくさんあり、たくさんおかわりしたくなったが、一杯だけおかわりした。うーん、贅沢すぎる。幸せ。

朝からこれ(つよい)

▼来宮神社へ

名残惜しみながらホテルを後にして、母が行きたがっていた「来宮神社」へ向かった。電車を待つ間、前日はたくさん人がいて行けなかった、熱海駅前の足湯を楽しむ。このためにタイツではなくレギンスにしていたし、毛も剃っていたので良かった。
来宮駅までは電車で一本。あっという間に到着して、さて神社の方向は……と思うと、遠足もしくはRPGにおけるパーティメンバーよろしく、ずらずらと列が出来ていたので、ついていくと来宮神社に到着した。人が通る道は狭いので、お越しの際は要注意。
そしてこちらも、MOA美術館同様、老若男女が幅広くて驚き。ちょうど大学生の春休みも重なっているとはいえ、意外だった。厳かそうな神社だが、映えを全面に出していたので、その辺りも関係しているのか? と思ったが、その時代にあった対応をしていくのも大切なことだよな、と思ったのだった。やはり大楠のパワーはすごいような気がした。御朱印をいただき(貼り付けるタイプ)ストローの飲み口がハートになっている、映え映えなドリンクを飲み、神社内をぐるりと回って、熱海へ歩いて戻って行ったのだった。

映え映えじゃ〜〜〜!

▼海が大好き

さて、熱海の海の方にのんびりと行こうか。ということだったが、もう昨日と電車の移動中に分かってはいたが、坂がすごいのだ。車、自転車の運転だったら大変そうだな……という感じだったのだが、当然歩くのも大変だった。母は、急で怖いわね!と言っていたが、娘の私より歩くペースが早い(体力の差)のでさすがだなと思った。
そして歩いてまで向かった目的は、父にお願いされていた羊羹のお店だったのだが、なんということか、定休日だったというオチがついている。(このお店は、いつかリベンジしたい)
そのあとは無目的に、海の方まで歩き、海を見た。普段海など見られないし、何より埼玉出身なのでやはり海に惹かれる。この日は非常に天気が良く、ジリジリとしていた。大寒桜もきれいに咲いており、春を感じる。

海!!!!!!!!!!!

▼スーパー坂タイム

海周りを散歩した後に、では熱海駅に戻ろうか。ということで、ひたすら坂を上っていく。熱海の坂は、本当にエグい。この日、誕生日の私。汗を大量にかきながら、必死に上っていく。修行か? これは一体、何の修行なんだ? と思いながら。タクシーを使う、ということは一切頭にない。息を切らし上っていく。涼やかな母。大汗の娘。とてもシュールな状況のまま向かう。上着を脱ぎ捨てたい……とか、半袖のTシャツを着たい……と思いながら登ると、ようやく商店街にたどり着いたのだった。
さて、お昼ご飯は何を食べようかというところで、坂を上った二人は流石にへとへとで、食欲を失っていた。軽食だけ食べよう、ということで「藍花」さんでアイスコーヒーとトーストを食べた。汗をかいた体に、アイスコーヒーが本当に沁みた。1日目、2日目共にとても天気が良く暑かったのもあり、コーヒーの中でもアイスの方を選択してしまう。
その後「又一庵謹製熱海ばたーあん」の列に15分ほど並びあんバターパンを買い(家で食べたけれど、すっごく美味しかった)「ラスカ熱海」の中でお土産を大量に買い込み、ロッカーに預けていた荷物を回収し、行きと同様グリーン車で帰った。トーストだけだったお昼ご飯の影響がここで聞いてきて、電車の中でバターあんパンを食べたくて仕方なくなったのだった。

美味しかった。並ぶ価値はあった。

終わりに

・楽しかった!母よ、ありがとう!
・いつもに増して体力のなさを感じた
・またどこかに行きたいな(お金があったら)

おまけ

Q. 冒頭に出てきた、途中下車をした場所は結局分かったの?
A.分からなかった……それっぽい場所はあったけれど多分違う


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